2021年、山東省では少なくとも2835人の法輪功学習者が迫害された(5)
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 (前文に続く)

 【明慧日本2022年3月30日】

 五、経済的迫害の実例

 中国共産党(以下、中共)が法輪功を迫害して以来、最初の判決から今日の判決まで、刑がどんどん重くなり、経済的迫害もエスカレートし、初期の判決には罰金などはなかったが、今日は巨額の罰金を科している状況になった。例えば、山東省科技大学の82歳の馬俊停さん(女性)は、裁判所から4年という不当な懲役を言い渡されたと同時に、裁判所で3万元の罰金を科され、警察署でも4万元の罰金を科された。

 また、中共は軍籍の剥奪、公職からの追放、年金の差し止め、失業・解雇、判決、罰金などの手段で学習者を経済的な困窮に追い詰め、生計が立たず職を求める学習者を採用しないように企業を脅し、学習者が新たなに就職することを邪魔した。収入源を断たれた多くの学習者とその家族は、言葉では言い表せないほどの苦難を強いられていた。家庭の崩壊で子どもは路上で生活するようになったり、学費を払えずに学校を中退させられたり、高齢者や子どもが病気になっても医療費を払うことができずにいた。財力がないため、基本的な生活も保たれない。

 (一)ゆすりと強奪で金をかき集め、私腹を肥やす

 明慧ネットの情報によると、2021年、山東省各地の政法委員会、「610」、公安局、裁判所などは学習者から現金134万9606元、米ドル1万100元を強奪し、前年比37%増(米ドルは含まず)となっている。その中で、裁判所は前年の2.5倍の57万5千元の罰金を学習者に科し、警察署と検察庁は違法な家宅捜索を行い、前年比2.4%増の77万4606元の現金を強奪した。罰金を強要された129人の学習者のうち、27人が65歳以上で、最高齢者は85歳であることが判明した。1万元以上の罰金を強要された人は54人で、最多は10万元超であった。罰金を強要された人数が最も多かったのは濰坊市で、33人であった。

2021年、山東省で科された罰金とゆすり金額の統計表

地区 日付 名前 性別 年齢 金額(元) 備考

済南

15人

12月 王香莉   3万5000  
1月15日 陳蘭芝 85 1000  
1月 張恵清 70 1000  
3月21日 宋琪 71 500  
3月14日 呂正琴   5000  
3月19日 劉暁慧 57 1万  
3月19日 趙建美 62 1000  
7月 任秀英   10万 十数万元の年金の回収
8月4日 宋吉鳳   200 家宅捜索
9月8日 闫建秀   5000  
11月 身体障害者   500  
12月初 蘇桂秀 74   保証金の金額は不明
12月15日 徐方泉   2万  
12月8日 程朝霞 50 5000 2020年の補い
12月 劉兵歓   500 10100(米ドル)

青島

7人

1月15日 王愛戈 72 5000 2018年の数字、確認中
1月15日 朱国英 70 5000
1月18日 李美娟   100 強奪
6月7日 張堂江 65 2000 強奪
6月21日 薛蓮霞   8000  
7月8日 紀金睦   2000 家宅捜索/真相が書かれた紙幣の没収
9月3日 徐桂雲   6万  

淄博

7人

3月 名前不明     2万 家宅捜索
5月12日 姚桂華   1000 身体検査費
5月12日 周麗芝   1000 身体検査費
6月 王忠実     4万  
6月 高明潔     2万  
8月 王玉玲 2000  
8月 張学英 2000  

東営

6人

2月 耿录堂 70 3万  
2月 鄒佩霞 70 3万  
4月23日 劉さんと娘さん   2万  
4月23日 耿守田 64 1万・15000 保証金/家宅捜索/強奪
4月23日 劉燕美 70 2万 保証金
7月15日 白興文 70 1万1000 家宅捜索

イ坊

33人

7月29日 張兆春     1万 報告漏れ
喬慧芬     1万  
1月11日 李淑香   1700 そのうち、500元が真相の書かれた紙幣
1月15日 李玉貞   1000  
2月6日 于書芬   100 家宅捜索
2月21日 劉地廷   800 身体検査費
3月5日 周英敏   2万  
3月24日 鄭貴成   1900 身体検査費900元+真相が書かれた紙幣1000元
4月 4人     5000
5000
5000
5000
 
4月20日

王仙

呉成収

女男   1700
9000
2000
真相紙幣1700元
4月20日 王金花   300 真相紙幣
4月23日 李慧 19 5000  
5月9日 王艶美   4万 恐喝
5月15日 呉克儉   1万  
5月18日 孫淑雲   2700 真相紙幣
5月18日 馮常麗   5000  
5月18日 秦暁麗   5000  
5月18日 孫学芬   5000  
5月17日 劉同蓮   2万
76
保証金/身体検査
5月23日 楊明香     1万
280
保証金/家宅捜索/真相紙幣
2018年5月7日 孫銀檜     5000
1000
保証金および罰金
7月2日 馬術艶   1万 保証金
7月2日 陳秀蘭   1万 保証金
7月2日 池桂蘭   1万 保証金
7月11日 孫培英     1万 保証金
7月11日 劉召青     1万 保証金
7月6日 高春玲   4000 家宅捜索
8月7日 李淑香   5000  
10月 王玉英   1万  

煙台

5人

1月4日 楊美慈 70 1万5000  
3月28日 王建敏   2万  
  趙宝磊   2万 2017年
4月20日 周昌杰   5000 2020年の保証金
4月20日 曲麗華   5000 2020年の保証金

威海

9人

3月 孫静   2万 保証金
6月24日 王華静   1000 家宅捜索/真相紙幣
7月10日 2人の学習者     2万  
8月 闫偉     1300 300元が真相紙幣
9月8日 杜振田 34 近1万 家宅捜索/失踪
9月25日 黄麗娜   1400 家宅捜索
10月27日 李雅秋   350 奪い取った
11月 李文波   5000  

済寧

6人

6月 孔令坡     1万  
4月10日 李桂栄 78 2000  
8月13日 李桂栄 78 1万  
8月13日 宋成奎 73 5000  
8月26日 陳秋香   3000  
11月25日 潘秀蘭 66 3000  

日照

2人

10月13日 楊潔 70 5000  
10月13日 韓公英 40 5000  

泰安

8人

1月12日 左立 34 2000  
2月2日 張麗萍 65 400 家宅捜索/持ち去り
9月22日 孫錦輝 47 1万  
10月 馬俊停 82 7万  
12月7日 蘇江英 65 4万  
12月10日 孫錦輝 47 1000 罰金
12月 謝清玲 66 2万  
12月 高方強 52   罰金額が不明

聊城

11人

1月8日 李成民 46 1万  
1月8日 逯金国 51 1万  
3月15日 王洪燕   1万 家宅捜索
3月15日 崔桂喜 76 1200 家宅捜索
4月16日 秦鳳貴     800 身体検査費
8月27日 王殿俊     6000 2008年分の補い
10月16日 範玉平 65 3000  
11月10日 孫月芹   3000  
11月10日 張喜芳   3000  
11月10日 張美華   5000  
11月10日 許明霞   5000  

徳州

2人

5月31日 霍士憲   1800 真相紙幣
3月24日 藏淑玲   4万

預金証書2枚を奪い取った

臨沂

11人

1月19日 李孝梅   3000 保釈金
4月 張志峰   1万  
4月 王明才 70 2万  
5月31日 楊明玲     3000  
6月23日 徐杰   1万3000
2万6000
5000
家宅捜索/現金および物品の強奪
6月6日 劉貴青   5000
1000

所長が礼金を独り占め/収監/生活費

11月 潘玉秀とご主人   2万 恐喝
11月 ある年配者     1000  
11月7日 王光建   1000 恐喝
12月11日 張修珍   1万  

菏沢

2人

3月18日 王翠英 58 2万  
3月18日 趙愛真 66 1万5000  

浜州

5人

8月16日 于忠   3万  
8月16日 耿建芬   4万  
12月13日 王玉英   5000  
12月13日 李敬娥   5000  
12月13日 趙成娟   3000  
    129人     1349606 10100(美元)

 (二)14人の高齢者が年金を差し押さえられた

 「労働法」第73条および「高齢者権益保障法」第34条の規定では、年金は労働に参加したすべての国民が受け取るべき労働の報酬であると定められている。学習者への判決はそもそも違法であり、違法に基づいて判決を宣告されるべきではなく、国民の合法的な収入を奪うことは違法である。

 年金の差し止めは、中共の「経済力を断ち」という絶滅政策の重要な一環であり、高齢の学習者を死地に追いやる違法・犯罪行為である。2021年、山東省では14人の学習者が年金の支給停止、差し止め、返上を強いられ、生活が危機的な状況に陥った。彼らは済南市の劉嗣堂さん、黄波さん、任秀英さん、青島市の馮立国さん、孫玉珍さん、宗会卿さん、東営市の王連忠さん、煙台市の滕英芬さん、済寧市の戚桂娥さん、詹麗華さん、聊城市の馬玉芝さん、張文玲さん、カ沢市の張晶さん、および臨沂市の楊広珍さんである。その中で、2020年9月、張惠清さんは自分と連れ合いのその月の年金(給料)を引き出そうと銀行に行ったところ、劉嗣堂さんの年金がなくなっていることを発見した。その後、彼女は勤め先の財務部から、劉嗣堂さんが不当な判決により迫害されていた6年間(初回は5年半、今回は同年9月まで半年余り)に受け取った合計23万元余りの賃金が、社会保険事務所によって強制的に返上させられたことを知った。

 また、山東省東営市勝利油田集団農業会社の従業員で、学習者の王連忠さんは、迫害によって身の回りのことができなくなった。2018年11月25日、王連忠さんは東営市公安支局および東営区裁判所に罪を着せられ、保釈されてからの1年間、裁判所と勤め先の人員らによる頻繁な嫌がらせを受け、2019年後半、路頭に迷うことになった。70代の王連忠さんは1年以上、連れ合いとともに外で過ごした結果、普通に歩くことができなくなった。2021年3月上旬に自宅に戻ったとき、身の回りのことができなくなっていた。王連忠さんの年金はずっと東営区裁判所によって凍結されていたため、王連忠さんは普通の生活を送ることができなくなった(王連忠さんは現在、すでに亡くなられている)。

 (三)他の類の経済的迫害

 1. 成果給の差し止め

 2021年4月1日、山東省東営勝利油田孤島採油工場は、「転向書」に署名しないことを理由に、学習者の李兵さんに停職および成果給の差し止めを言い渡した。李兵さんは何度も管理層に真実を伝え、生産と経営を無視せず、悪人を助け悪事を働くことをやめるよう忠告したが、会社側は決定を撤回しなかった。

 2. 異動および成果給の差し止め

 山東省東営市勝利石油管理局有限会社の動力幼稚園の邪党書記・丁燕玲と園長・岳琦は、法輪功を修煉している上級教師・曲斌斌さんに「三書」を書くよう強く迫った。信念を貫き通した曲斌斌さんは半年間、食堂に異動させられた。2021年9月初め、迫害に参与した丁燕玲書記は悪報に遭い、乳がんが検出され、化学療法に苦しむことになった。

 (続く

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/2/21/439228.html)
 
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