内モンゴル赤峰市の楊秀栄さん 迫害により死亡
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 【明慧日本2022年4月5日】内モンゴルの赤峰市紅山区の法輪功学習者(以下、学習者)・楊秀栄さん(女性)は法輪功を学んで、心身共に健康になり、幸せな暮らしができた。しかし、1999年7.20、中国共産党の江沢民グループは法輪功迫害を開始した。楊さんは法輪功を学び続けていたが、連行、拷問、罰金、労働教養処分、実刑判決などの迫害を加えられた。2020年8月から、楊さんはさらに、年金の支給を停止された。経済的に困難に陥った楊さんは、生計のため、文書を作成していろいろな関係部門に足を運び、年金の支給停止を取り消すように要求した。しかし、肉体的にも精神的にも疲れ果てた楊さんは2022年2月25日この世を去った。享年77歳。

 以下、楊さんが生前、受けた迫害の事実である

 一、朝の煉功で連行される

 2000年3月7日朝、楊さんは30数人の学習者と一緒に長青公園で、法輪功の功法を煉っていた時、公安局の警官に一斉に連行され、紅山区留置場に送られた。留置場で、楊さんと他の学習者たちは夜中に警官から起こされ、壁に向かって立たされ、罵られた。その後、学習者たちは断食して抗議を行った。楊さんは15日間拘禁され、解放された。

 二、拷問を受ける

 2000年10月、紅山区公安局の警官は楊さんを自宅から連行した。その日の夜、十数人の警官は楊さんの家に押し入り、2時間以上にわたって家宅捜索をしたが、得ようとしたものを得られなかった。楊さんは紅山にある派出所に送られた。そこで、十数人の警官は交代で楊さんを罵りながら、自白強要をし、十数時間も連続して尋問した。法輪功は中国の伝統修煉法で心身の健康に高い効果をもたらす気功である。

 翌日、警官は楊さんを紅山区公安局に移し、尋問室にいれた。尋問室で楊さんはトラの椅子に座らされ、椅子の背もたれにある2つの穴に両腕を入れられて手錠をかけられた。トラの椅子に座らせたまま、楊さんは4日間、トイレへ行くのも、睡眠も食事も許されなかった。そのため、楊さんの腕、手首はあざができ、腫れ上がった。

酷刑演示:“大背铐

拷問の再現:両腕を背中に回されて手錠をかけられる

 警官は楊さんにトラの椅子の拷問をした後、楊さんの片方の手を肩から背中に、もう一方の手を腰から背中に回して手錠をかけて繋いだ。その苦しみで、楊さんは呼吸困難になり、失禁状態になり、腹部の皮膚が破れて血がにじみ出た。そして不正出血起こし、この拷問で楊さんは不正出血が続き後遺症になった。

 その後、留置場に送られた楊さんは毎日、13~14時間の奴隷労働を科された。その3カ月後、楊さんは内モンゴルの図牧吉労働教養所に送り込まれた。

 三、労働教養所で肉体的と精神的な迫害を受ける

 図牧吉労働教養所で楊さんは酷い拷問を受けた。教養所の、売春や、麻薬、詐欺、人身売買などを犯した受刑者たちは労働だけを科されたが、学習者たちは労働以外に拷問を加えられた。「転向」を拒否した学習者は警官に吊るし上げられて2時間以上猛打された後も、奴隷労働を強いられ、法輪功を誹謗中傷するビデオなどを強制的に見せられる強制洗脳を受けた。楊さんはこの教養所で1年拘禁された。

酷刑演示:吊起来毒打

拷問の再現:吊るし上げて殴打

 四、連行、罰金の迫害

 2001年のある日の朝、楊さんは紅山区西屯派出所の警官に自宅から連行された。警官らは楊さんの家を家宅捜索し、私物を押収した。その後、警官は楊さんの家族から3000元を強制的に没収して、楊さんを帰宅させた。

 五、再度の労働教養処分と罰金

 2009年11月、楊さんは家で松山区の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)の警官に連行された。警官は楊さんの家を家宅捜索して私物を押収した。その後、松山区留置場に送られた楊さんは、「犯罪はしていないから、留置場のルールを暗唱しない」と言ったため、警官に平打ちされ、立たされた。留置場で2カ月間拘禁された楊さんは労働教養処分2年を科されたが、教養所外での執行になった。しかし、警官は楊さんの家族から3万1000元を強制的に没収した。

 六、実刑判決を下される

 2012年2月22日、紅山区附属病院の近くで、楊さんは国保の警官に連行された。警官は楊さんの家の鍵を押収して、楊さんの家に行き、隅々まで家宅捜索をした。警官は楊さんの家の冷蔵庫まで捜索して冷蔵庫を壊した。その後、冷蔵庫を修理するため、400元かかった。

 それから、紅山区の国保の警官は捏造した楊さんの案件資料を検察庁に渡した。その後、起訴された楊さんは裁判所に懲役3年6カ月の判決を言い渡された。

 紅山区留置場に6カ月間拘禁された後、楊さんは内モンゴル女子刑務所に収容された。楊さんを含む同刑務所に拘禁される学習者は、法輪功創始者を罵ること、法輪功を誹謗中傷した文書にサインすることを、強いられた。従わなければ、平打ちされたり、蹴られたりして、呼吸困難になった学習者がいる。また陰部を蹴られ、失禁状態になった人もいた。スタンガンで電気ショックを与えられ、猛打され、寝たきりになった人もいた。警官は受刑者を利用して、学習者の食事や魔法瓶に中枢神経を破壊する薬を入れた。そのため、元気だった学習者は高血圧症、脳血栓、歯の脱落、精神異常になる人がいた。

 楊さんも迫害により病状が現れ、家族の強い要求で、6カ月減刑された。

 七、年金を支給停止される

 当局の迫害により、楊さん本人にも家族にも心身ともに巨大な苦痛をもたらした。年金を止められたことで、楊さんは書面で各関係部門に年金の支給停止を取り消すよう要求したが、心身は疲れ果て、健康状態が悪化した。そして、2022年1月、入院した楊さんは2月25日に死亡したという。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/4/2/440707.html)
 
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