【明慧日本2022年4月10日】広東省高州市公安局の警官らは2021年8月12日、法輪功を修煉した地元の教師である兪涛さん(45歳男性)を自宅から連行し、起訴した。しかし検察官は、証拠不十分で2度も差し戻した。兪さんの弁護士は2月28日、茂南区検察庁で案件を検討した。
法輪大法は法輪功とも呼ばれ、世界の人々に親しまれる精神修養法である。しかし1999年以来、中国共産党政権によって迫害されている。
兪さんは、かつて大井鎮第一中学校で数学を教えていた。健康増進のために法輪功の修煉を始めた。そのために兪さんは高州市教育局から降格され、天堂村小学校に転校させられた。しかしどこにいても生徒から人気があり、何回も「優秀教師」の表彰を受けた。
2021年8月12日午前10時、兪さんは高州市国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)と城南派出所の警察官7、8人に自宅から連行された。それ以来、高州市拘置所に6カ月以上不当拘禁されている。国保は、いわゆる証拠を集めて容疑を捏造し、兪さんの事件を茂南区検察庁に送り、起訴させた。
2021年9月29日、兪さんの弁護士が初めて面会した時、兪さんは両手が椅子に手錠をかけられた状態だった。両側に2人の看守が立ち、3人目の看守が弁護士の後ろに立っていた。彼らが使っていた電話は5分で自動的に切れ、話を続けるには別の電話を使わなければならなかった。
2021年11月22日、茂南区検察庁が兪さんの案件を高州市国保に差し戻した。国保は12月に再び提出したが、2022年1月17日に2度目の却下を受けた。兪さんを陥れるために、兪さんは高州のどこかで法輪功の資料を44部配布したと国保が告発し、2月15日に再び案件を提出した。
3月2日、面会するために留置場に行ったところ、看守が「『行程码』(中国ではスマートフォンの位置情報による感染リスク地域の訪問履歴を管理する健康コードである)からみると、あなたは感染リスク地域の訪問履歴があるから、コロナウイルスに罹っている危険性があります」と言い、弁護士を阻止した。その弁護士は前日、近くの茂名市にいる別の2人の依頼人を訪ねたばかりだという。弁護士は拘置所の指示に従い、必要な書類をすべて提出し、拘置所に面会予約を取った。弁護士は、なぜ看守が兪さんとの面会を妨害するのかと質問した。
しかし看守は、兪さんに会うことはできないと言い張った。弁護士は留置場の所長である謝梅麗にも交渉したが、無駄だった。そこで弁護士は、留置場に苦情を申し立てた。すると、所長は3月5日(土)に兪さんとの面会を許可した。
面会は拘置所の面会室でオンラインで行われた。最初の面会と同じように、弁護士が話をしている時、兪さんの後ろに3人の看守がいるのが見えた。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)