2022年1~3月、44人の法輪功学習者は迫害で死亡(二)
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 【明慧日本2022年4月16日】(前文に続く)

 5、大連市の張思琴さんは法曹機関に迫害されて死亡

 遼寧省大連市金州区の学習者・張思琴さん(69)は2022年1月19日に、身柄を拘束され、大連姚家留置場に拘禁された。1月27日の朝6時、家族は張さんが留置場で死亡したことを知らされた。家族は遺体との対面を求めたが、対面後、すぐに火葬をすると言われた。情報筋によると、留置場は数万元の賠償で済ませようとしているという。

  2020年10月14日、金州区裁判所は張さんへの逮捕状を発付し、張さんは拘禁された。同月28日、張さんは一時解放されたが、2021年8月27日に懲役2年、罰金5000元(約8万円)の不当な判決を宣告された。

 2022年1月19日、張さんは自宅で再び連行された。張さんはショックを受け、具合が悪くなった。関係者は張さんを病院に連れて行き、健康診断を受けさせた。医者は張さんの健康状態では拘禁できないと言ったにも関わらず、警官は「大丈夫だ、できる」と言って無理やりごまかした。当時、張さんの家族も同伴しており「この状態なのに、水も飲ませないのですか?」と問いただした。しかし、張さんは大連市姚家留置場に送られ、拘禁された。

 2022年1月27日の朝6時、わずか短期間で、張さんは留置場で他界した。

 6、遼寧省の葉中秋さん 3回の不当な判決を言い渡され迫害により死亡

 瀋陽市遼中(りょうちゅう)県の学習者・葉中秋さんは3回にわたり計12年間拘禁されていた。2020年11月に解放された時、葉さんはすでに歩けなくなり、話せなくなっていた。2022年1月25日、冤罪が晴れないまま死亡した。享年54歳。

 葉さんは瀋陽市遼中城鎮第2中学校の元教師であり、物理の担当教師のリーダーだった。法輪功を修煉してから、心優しく、正直な人柄で、生徒とも仲良くしていた。また、仕事熱心で個人の損得を気にすることなく、教えるクラスの成績は上位にランクインした。

 7、44歳の鉄嶺市清河区の関雲志さんは迫害により死亡

 遼寧省鉄嶺市清河区の学習者・関雲志さんは法輪功への信仰を堅持しため、中共当局から「ゴム棒で殴打し革靴で足を踏みにじる、体毛を抜く、タバコで指を焼く、スタンガンで電気ショック」などの拷問を受けた。長期的な迫害で心身ともにダメージを受け、健康状態が悪化した関さんは2022年3月1日、この世を去った。享年44歳の若さである。

 8、黒龍江省宝清県の田成軍さん 5年間拘禁された後死亡

 黒龍江省宝清県の学習者・田成軍さん(男性)は、中共の関係者から繰り返し迫害をされ、長年にわたり放浪生活を余儀なくされていた。北京オリンピックの前に連行され、懲役5年の実刑判決を宣告された田成軍さんは解放された後、人に会うことさえ恐怖を感じ、2021年2月27日、53歳の若さでこの世を去った。

 田成軍さんは宝清県青原鎮興業村の出身で、1999年以前に法輪功を学び始め、心身とも健康になった。1999年7月、中共の江沢民集団が法輪功を迫害した後、田成軍さんは何度も迫害を受けた。

 良い人になると努力しただけで、田さんは連行、拘禁、洗脳、指名手配、脅迫などの精神的肉体的な迫害を受け続け、長い間、放浪生活を強いられた。そして、数年後、姿を現した田さんは、極度に衰弱し、誰とも会おうとせず、ドアや窓を閉めて家に閉じこもり、恐怖の中で死亡したという。

 9、四川省彭州市の陳礼清さんは迫害により死亡

 四川省彭州(ほうしゅう)市の学習者・陳礼清さん(男性)はかつて、懲役3年の判決を受け、刑務所に収容された。刑務所で陳さんは拷問を受けたうえ、薬物迫害も加えられたため、一度精神異常になった。解放された陳さんは年金を支給停止されただけでなく、常に地元の中共当局の人員に嫌がらせをされた。そして、迫害され続けた陳さんは2022年1月31日に死亡した。享年81歳。

 陳さんは5年間いた軍隊から除隊後、彭州市敖平鎮小学校へ教師として赴任した。退職した後の陳さんは、胃出血、気管支炎、高血圧、リューマチなどの病気にかかり、非常に健康状態が悪かった。しかし、1997年10月に法輪功を修煉し始めた陳さんは、まもなく身体の病気が消えた。陳さんは地元の法輪功煉功点の責任者になったことがある。

 しかし、中共当局は1999年7.20、法輪功迫害を引き起こした。それから、陳さんは何度も迫害を受けた。2004年9月、陳さんは彭州市裁判所から3年の判決を言い渡され、徳陽刑務所に拘禁された。刑務所で、陳さんが「三書」にサインせず、「転向」を拒否したため、激しい暴行を受けた。ある日、皮靴で下半身を蹴られて猛打され、胃出血になったため、金堂病院に搬送された。刑務所の警官の指示を受けた受刑者は、陳さんの食事や水筒に薬物を混入したことがある。また、解放される前に不明の薬物を注射され、陳さんは精神的に不安定になった。

 出所後、陳さんは元勤め先の校長・劉遠徳に常に監視され、天彭鎮派出所の警官やコミュニティーの人から嫌がらせを受け続けた。2021年9月、居民委員会の人から何度も「転向」を迫られたが、陳さんはすべて拒否した。長期にわたる迫害の結果、陳さんは心身に大きなダメージを負い、2022年1月31日に亡くなった。

 結び

 「修行者の心を乱すより、河の水をかき乱す方がよい」ということわざがある。修行者を迫害する罪は、地上の法律の制裁にとどまらず、天の報いという厳しい罰が待っている。古今東西、徳のある者を残虐に扱った人は、誰1人として良い結末を迎えることができていない。2001年以来、法輪功への迫害を指揮し参加した遼寧省公安庁の前後の庁長・李峰、李文喜、薛恒、王大偉の4人は、江沢民の法輪功を絶滅する命令を実行したため、悪報として、全員失脚した。明慧ネットの統計によると、2022年3月まで、遼寧省では法輪功学習者に対する迫害で599人の学習者を死亡させ、全国で2位となった。

 江沢民が発動したこの悲惨な迫害において、省、市から末端の組織まで、学習者への迫害に参加した人、または参加している人は、学習者が善良で優しい人であることを知りながら、自分の地位や仕事、利益のために良心に反する罪を犯した。この人たちは、正義な審判に直面し、悪報に遭うに違いない。今は、まだ悪報に遭っていないのは、神が改めたい人に希望と機会を与えたいとしているからだ。実は彼らこそがこの迫害の被害者であるのだ。 この現実社会での応報はこの世の人への警告に過ぎないが、地獄での報いは罪を返す過程で、子孫にも及ぶのだという。

 統計資料(中国語):ダウンロード:(33KB .xlsx)

 (完)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/4/8/441001.html)
 
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