河北省の韓俊徳さん 冀東第五刑務所で迫害され重体
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 【明慧日本2022年4月17日】河北省保定市の法輪功学習者・韓俊徳さん(77歳男性)は2020年に、懲役8年6カ月の不当な判決を宣告された。現在、河北省刑務所管理局の冀東支局第五刑務所で迫害されて重体に陥った。2022年4月5日にすでに唐山協和病院のICU病室で応急処置をされ、呼吸困難で人工呼吸器を付けられる状態となった。

 第五刑務所病院の院長・蒋は、韓さんの子供に韓さんの余命はあと数日で、亡くなったらひとまず冷凍し、コロナが落ち着いてから面会できると告げた。

 ここで、国内外の正義のある方に韓さんの安否に注目し、救出を呼びかけてほしい。

 韓さんが重体に陥ってから少なくとも20日間が経った。その前も危篤状態で1度入院し、その後、ドレーン(体内に貯留した血液・膿・浸出液を体外に排出する管)をつけて退院した。現在、韓さんは再び入院し、4月5日の刑務所側の情報によるとICU病室で応急処置をうけたという。9日の情報では、韓さんは人工呼吸器をつけられたという。

 ドレーンをつけられたのは嚥下(えんげ)障害があると考えられる。また、人工呼吸器をつけられることも呼吸機能の低下、危篤状態の表れである。家族はすぐに唐山病院への搬送を要求したが、蒋院長に病院の所在地はコロナの厳正管理地域であるため、病院に連絡するように言われた。家族は韓さんの帰宅を求めたが、コロナで送迎できないと言われた。

 家族は一時出所を提案したが、河北省に指定された医者3人のコロナの鑑定がないと手続きできず、しかも、病院の医者のほとんどはコロナのひどいエリアに派遣され、人手不足で鑑定できない。たとえ鑑定をもらっても、省刑務所管理局の許可がないと解放できないと言われた。

 4月9日、韓さんの妻は蒋院長に電話をかけたが、話の途中で電話を切られ、その後繋がらなくなった。家族は韓さんの安否を心配している。

 韓さんは小さい瓢箪(ひようたん)の上に「真・善・忍」の文字を掘ったとして、2020年2月に保定市高陽県裁判所に懲役8年6カ月、罰金1万元(約16万円)(2019)冀0628刑初288号の不当な判決を宣告された。韓さんは控訴したが、再審は原審維持を宣告した。しかし、韓さんが一体どの法律の実施を破壊したのかは最後まで説明できなかった。

 韓さんが第五刑務所で拘禁されていた期間、長期にわたってひどい貧血に陥り、片目はほぼ失明した。韓さんの妻が医者に確認したところ、ひどい貧血は臓器、特に心臓疲憊の原因になりやすく、命の危険があると言われた。刑務所側は一時出所の手続きを出したが、保定市競秀区司法局はいろんな理由で手続きを拒否した。

 韓さんの妻・付桂さん(70代)はさまざまな法律の方法を使って夫のために声を上げ、白髪交じりだった髪の毛は真っ白になり、20キロ近く痩せた。法律の資料を郵送し、控訴、通報などの法律の方法で残り少ない年金の大半を費やした。

 付さんは保定市公安局に政府情報公開の申請書を数通出し、韓さんが保定市留置場で拘禁された期間の情報公開を求めた。市公安局は6月に政府情報に属しないとの理由で情報公開を断った。その後、付さんは行政再討議を申し出たが、市政府は元の決定を維持した。付さんは市公安局、市政府を訴え、行政控訴を提起した。高碑店市裁判所は整理番号289号として立件し、2021年12月8日、高碑店裁判所は第4回目の裁判を開廷したという。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/4/13/441232.html)
 
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