明慧法会|停止された年金給付の経済的迫害に抗議し衆生を救う(二)
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2022年4月18日】(前文に続く)

 どういう流れで行えばいいのかわからないので、私はまず人力資源と社会保障局の給与課に行き課長に会いました。自己紹介の後、私は「私は法輪功を修煉したことで不当に判決を下され、現在私は戻って来てから1年以上経ちますが、生活上の待遇はずっと解決していません」と言いました。課長は「何を修煉していても食べていかなければならないのだから、私たちは国の文書に従って解決しましょう」と言いました。私は「私たちの職場には関連書類がなかったのですが、もしお持ちでしたらコピーをいただけますか?」と言いました。課長は「いいですよ、1部プリントアウトしましょう」と言いました。

 課長が私にプリントアウトした文章は「中国共産党中央組織部、人力資源と社会保障部、監察部(訳注:公務員の不正をあばく中央機関)、国家公務員局の「強制措置および行政・刑事処分の対象となる公務員の給料待遇処理に関する問題についての通知」(人力資源と社会保障部発行(2010)第104号)」でした。そこには「公務員が退職後、有期懲役以上の刑に処せられた場合、裁判所の判決が出た日から本来の年金受給権が取り消される。刑期を終えた後の生活費については、もともと退職年金を支払っていた部門に裁量権がある」と規定されていました。

 私がその書類を持って職場に行き所長に見せると、所長は「やはり財政局に行って解決しなければなりません」と言いました。所長は、問題解決のために何度か政治局副主任に同行してもらい、財政局の公務員取締規律課に出向きました。公務員取締規律課の副課長は「有罪判決を受けた人には何も残りません。前市の公務員がこんなにも多く判決を受けているにもかかわらず誰も来ないというのに、あなたの職場だけいつも会いに来る」と言いました。私は公務員取締規律課の副課長の話に続いて「そんなことをおっしゃいますが、有罪判決を受けた人には生存する権利はないのですか? それなら殺人犯が出所したら、政府は衣食住を提供しなければなりません。私は真・善・忍に基づいて善人になろうと信仰したために、不当な有罪判決を受けたのです。『天安門焼身自殺事件』は政府によって演出されたものであり、あなたは修煉者に対してこのように行うことはできず、因果応報は天の理です」と言いました。どこに行っても私は真相を伝えました。その後、ある課長に会いに行ったところ、その課長も「解決できません」と言いました。

 数日後、職場の所長の計らいで、職場の政治局と公務員取締規律課長と私は財務局に行き副局長に会いました。副局長は「現在では一口の金額を補助するたびに主管する副市長の承認が必要なのです。職場に報告書を提出してもらい、賃金基準を決め、司法局に報告し、司法局政治部が副市長に報告し承認を得ます」と言いました。所長は早速、賃金率75%で司法局に報告することを承認しました。司法局政治部主任(以前にも何度か司法局政治部主任のもとを訪れ、真相を伝え、善を勧める手紙を送っていた)と事務員が直接市政府に届け、それから認可を待っていました。

 その後、市長の承認は「法律に基づき、具体的な方法で解決する」ということであり、承認文書は財務局に送付されたことがわかりました。今回は結果が出ると思っていましたが、未解決のまま棚上げになってしまいました。再び財務局に行き某課長に会うと、某課長は「解決できません、やはりあなたたちの職場で解決するしかありません」と言いました。私は「まだまだ多くの部署、多くの人に真相を伝えなければならないので、私はこの機会を有効に使わなければならない」ことに気づきました。

 その間、同修に付き添ってもらい、市政府の「610弁公室」にも出向きました。門衛は厳重に警備しており、予約なしでは誰にも会うことができませんでした。私が「610弁公室」の主任の事務所に電話したところ、電話に出た人は 「主任は県内の会議に出かけているため不在です」と言いました。私たちはあきらめずに「610弁公室」の主任の事務所に直接行きました。

 ドアをノックして中に入ると「610弁公室」の主任は困ったような顔で私たちを見ていました。私は来意を説明し、年金を求めてきた過程を説明しました。私は「『610弁公室』には法輪功修煉者の刑期終了後の年金復活に関する文書があり、他の都市で実施されていると聞きました」と言いました。610弁公室の主任は「理解できません」と言いました。610弁公室の主任は電話を取り、市内の「610弁公室」の事務所の主任に相談し、「610弁公室」の事務所の主任は「そのような文書はありません」と言いました。

 そして610弁公室の主任は私に「煉功した結果、どのような効果があったのですか? 年金待遇はすべてなくなっています」と言いました。私は610弁公室の主任に真相を伝え、体の変化について伝えました。610弁公室の主任はすぐに「そんなことよりこのようなことを私に話さないでください、話をするんだったら今すぐ出て行ってください」と言いました。私は笑いながら「このことを話さずに何を話すのでしょうか? 迫害に参加した周りの人たちがどうなったか見てください……」と言いました。610弁公室の主任は恐る恐る立ち上がり、私たちを送り出しました。

 私たちはまた、この機会を借りて陳情局にも相談しました。相談した結果、スタッフから「この生活費の問題は職場で解決する必要があります。身分証明書と電話番号を教えてくれれば、あなたのために立案し、司法局に移管します」と言われました。しばらくすると「司法局に移管されました」という連絡が入りました。

 私は警察官として、大法弟子として、煉獄のような魔難を体験をした後、自分の人権と生存のために陳情する道を歩むとは想像もしていませんでした。中共政権下の人権侵害のひどさは、経験したことのない人には想像もつかないものでした。体制内の人間は、権力と利益のために感覚がマヒしてしまい、道徳と良心を裏切っていました。

 後日、私は職場から「薬物中毒治療センター(旧労働教養所から薬物中毒治療センターへ改められた)は財政支援部門であり、生活費の問題を解決することはできません」という返答を受け取りました。職場の内部処理意見を受けとり、納得がいかず、再度、司法局に「再審査申請書」を提出しました。職場は再び前回と同じ「陳情事項再審査意見書」を出してきました。中共ウイルス(武漢肺炎)が発生した時、私は再びインターネットで陳情しましたが、司法局からの返事はやはり「職場の処理意見に従う」というものでした。

 こうして私は告訴の手続きを開始しました。私は裁判所にオンラインで「行政不服審査請求書」を提出しました。裁判所が訴状を受け取った後、私はまず労働仲裁委員会に行くように言われました。労働仲裁委員会は「労働紛争仲裁委員会による案件不受理通知書」を発行してきました。その後、私は裁判所に戻って行政不服審査請求書を提出しましたが却下されました。却下されたので控訴することができました。

 私は地元の地方裁判所に上訴しました。私は、当時の大法弟子への迫害に自分が関わっていたことを立件法廷の廷長に話しました。私と同僚が法輪功修煉者にどのような態度や拷問手段をとっても、法輪功修煉者たちはいつも文句も憎しみもなく、慈悲深く私たちに接してくれました。私は「人は合理的な思考と明確な判断力がなければなりません。『天安門焼身自殺事件』が政府の手によって演出されたでっちあげであったことを知り、私の考え方は変わりました。何より『轉法輪』という本を読んで、人生観が徹底的に変わりました。気づかないうちに、体の中の病気がいくつも無くなっており、この本は本当に素晴らしいです」と言いました。立件法廷の廷長も「私の大学の女性の同級生も法輪功を修煉していました。 彼女は気品があって美しく、優秀な学生でした……」と言いました。

 受付の女の子はずっと話を聞いており、私が帰る時は下まで送ってくれました。私は受付の女の子に三退の話をし、受付の女の子に「入党していますか?」と聞きました。受付の女の子は「入党しています」と言いました。私は「おばさんが共青団と少年先鋒隊の脱退を手伝ってあげます」と言いました。受付の女の子は笑顔で頷きました。帰ってきた時、私の心はとてもすっきりしていました! 真相を理解することで、この生命が救われたことが本当にとてもうれしかったのでした。

 その直後、地方裁判所から「上訴は棄却され、原判決が維持されました」という連絡がありました。私は地方裁判所の判決を不服として、もう一度陳情局に行きました。

 その後、陳情局は次のような「陳情事項再審査意見書」を発行し、内容は「公務員が強制的に措置を講じられる対象となった公務員の賃金・手当の取扱いに関する問題および行政・刑事処分の対象となる公務員の給料待遇処理に関する問題に関する通知」【人事部発行】(第104号)第2項第6条によれば『公務員が定年退職後に有期懲役以上の刑に処せられた場合、裁判所の判決日から本来の退職金が取り消される。退職年金を支払った職場は、刑期を終えた後の生活費を負担することになる』のとおりである」というものでした。

 私の具体的な結論は「一時的な生活費は、現地の最低生活水準に基づき職場で負担する」というものでした。その基準は生活保護者向けの調整に伴い、国の方針が明確に規定された場合に実施されました。元の職場が財政全額支給部門であることを考慮すると、そのような経費はなく、市の財務局からの支給を提案されました。この時点で、私の退職金は解決しました。

 陳情局の決定後、財務局はまだ実行していませんでした。何度も財務局に足を運び、機会があればいろいろな人に真相を伝えました。その時、男性事務員と出会い、その男性事務員が暇な時に私はその男性事務員と話をし、私は「中共の建国以来、この数十年の間に、8000万人以上の中国人がさまざまな運動で殺害されましたが、冤罪ではない活動があったでしょうか? この法輪功への迫害も終わりの時が来ます。迫害に加担した者はすべて清算されなければならず、因果応報は天の理です。私は、関係者がこの問題で公正で合理的な結果を出してくれることを願って何度も何度も足を運びました。大法弟子を大切にすることができれば、自分に福を積み、大淘汰が来た時に逃げることができます」と言いました。

 私は「お兄さん、あなたはとても教養があり、善良な方です。あなたが党、共青団、少年先鋒隊を脱退できるようにお手伝いします。 私たちのこの命は神から、親から与えられたものであり、命を中共に捧げることはできません。私が仮名をつけますので、中共の組織を脱退しましょう」と言いました。その男性事務員は笑いながら「ありがとうございます!」と言いました。

 このようにして、私はどこに行っても真相を伝えました。出口が見つからない時はいつも「気が頭のてっぺんにのぼって下りないのは、一定期間の状態に過ぎません。中には長い間、半年経っても下りない人もいますが、そんな時、本物の気功師に頼めば、気は下ろしてもらえるものです。とすれば、煉功の時、関を通過できず気を下ろせない場合、いまの次元にとどまりすぎているのではないか、もっと心性を向上させるべきではないか、と心性から原因を探すべきです! 心性が本当に向上すれば、気は自然に下りてくるはずです。あなたは功の変化にばかり夢中になって、心性の変化を重んじないかも知れませんが、心性の向上がなければ、全体的な変化はありえません」[1]、「実は慈悲は巨大なエネルギーであり、正神のエネルギーなのです。慈悲であればあるほどエネルギーが強く、どんな良くないものも解体されます」[2]という師父の法を思い出しました。

 真相を伝える過程の中で、不足があればすぐに正しました。徐々に真相を知らない人たちに対する恨みがなくなり、闘争心を放下し、次第に慈悲の心を修め出しました。

 同修たちもまた全体で私に協力してくれたので、常に切磋琢磨しながら交流をすることができました。また、人心が重くてどうしようもない時は同修たちと一緒に泣きました。物事が順調に行かない中で、常に人心を放下し、自分の不足を見つけ、気づかないうちに向上していました。

 慈愛で偉大なる師父に感謝申し上げます!

 (完)

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『轉法輪』
 [2] 李洪志師父の著作:『各地での説法九』「二〇〇九年ワシントンDC国際法会での説法」

 (明慧ネット第18回中国大陸大法弟子の修煉体験交流会)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/11/15/433270.html)
 
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