米国人権報告書 中国共産党による法輪功への迫害に引き続き注目
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 【明慧日本2022年4月18日】(明慧記者=王英)2022年4月17日、米国国務省は「2021年の人権国別報告書」を発表した。 報告書は引き続き中国における法輪功への迫害に焦点を当て、中国共産党による法輪功学習者への迫害に何度も言及している。

'美国国务院大楼'

米国国務省ビル

 中国共産党政府は、新疆ウイグル自治区でイスラム教徒の多いウイグル族などの少数民族に対して大量虐殺と人道に対する罪を犯し続け、香港では基本的自由と自治を侵食し、チベットでは組織的弾圧を行っていると、米国のジョン・ブリンケン国務長官は同日の記者会見で明らかにした。

 ブリンケン氏は「米国は人権を侵されないように守ることは、我々の原則であり、国家安全保障上も不可欠である。人権侵害の犯罪がどこで発生しようとも、我々は虐待の責任を追求する」と述べた。

 米国務省の報告書によると、一部の活動家や組織は、中国共産党当局が学習者を含む良心の囚人の臓器を強制的に収奪していることを非難している。

 6月、国連の専門家数名が声明を発表し「中国で拘束されている学習者、ウイグル人、チベット人、イスラム教徒、キリスト教徒などの少数民族に対する」臓器収奪の指摘に驚愕した。

 報告書によると、共産党当局は、政治家や宗教家に対して行政拘留を用いて威嚇し、市民のデモを阻止している。 行政拘留は、政治活動家や宗教信者、特に法輪功学習者を対象とした、いわゆる「法制教育」センターの形で行われている。

 報告書によると、法輪功学習者・任海飛さんは逮捕状がない状況下で逮捕された。 逮捕後、任さんは重傷を負って入院し、退院後は再び大連の姚家拘置所に連行された。

 2001年から2008年まで、任さんは法輪功を信仰し、当局が他の法輪功学習者を虐待していることに抗議したため、投獄された。

 報告書によると、法輪功学習者・卞(べん)麗潮さんをはじめ、多くの人がまだ刑務所や拘置所に拘束されているという。

 河北省唐山市開元第十中学校の優秀な教師・卞さんは、2021年に唐山魯南裁判所から懲役12年の厳刑を言い渡された。 2015年5月、卞さんの妻・周秀珍さんは、不当に懲役4年を言い渡された。 その後、周さんは獄中で迫害によって肝臓癌を患い死亡した。

 報告書は、中国の人権派弁護士・高智晟氏が、現在も中国の刑務所に拘束されていることにも言及している。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/4/14/441255.html)
 
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