【明慧日本2022年4月19日】遼寧省大連市の法輪功学習者・劉暁紅さん(53歳女性)は、法輪功を信仰していたために懲役7年の刑で刑務所に拘禁された直後、勤務していた病院から解雇された。
法輪大法は法輪功とも呼ばれ世界の人々に親しまれる精神修養法であるが、1999年以来、中国共産党政権によって迫害されている。
劉さんは2020年11月24日、警察の一斉捜索で連行された。大連政法委員会の統一された展開のもとで、大連公安局はリストに載っている学習者を連行するよう命令を下した。
劉さんと夫の呉奇さんは共に連行されたが、夫婦は白山路派出所の地下で30時間以上拘束され、何も食べたり飲んだりすることができなかった。呉さんはその後釈放され、劉さんは大連市拘置所に移された。
警官はスーパーの従業員2人を説得して、劉さんを冤罪で訴えさせ、甘井子区検察庁に提訴した。
劉さんは2021年6月上旬に甘井子区裁判所から懲役7年の刑を言い渡された。呉さんの家族は法廷に出席することができなかった。また、裁判所は呉さんの判決を伝えることを拒否した。
劉さんは大連市中級裁判所に控訴したが、却下された。その後、呉さんは遼寧省女子刑務所に入れられた。呉さんは法輪功を放棄しないので、刑務所の職員は、呉さんの家族が日用品を購入するために現金を預けることを許可しなかった。
2022年1月30日、大連市第四人民病院は、呉さんが解雇されたことを発表した。
今回の判決に先立ち、劉さんは2008年に法輪功に関する情報資料を配布したため、1年間の強制労働を言い渡された。
夫の迫害
劉さんが信仰を守るために受けた迫害に加え、大連理工大学の元教授である夫も、2008年に所有地の強制取り壊しに抗議したことで標的にされた。
呉さんは2012年、当時の駐中国米国大使ゲイリー・ロック氏の公邸を訪れ、話を聞こうとした。警官らに連行され、北京朝陽区拘置所で8日間過ごした後、大連に連れ戻され、1年間の強制労働を科された。
中央政府の巡視団体が大連に行ったとき、呉さんも2回訴えたが、白山路派出所の警官らから嫌がらせを受けた。
大連市信訪弁(民衆の陳情を受付ける場所)は2020年10月22日、呉さんを呼び、問題の解決を約束した。しかし、そのわずか1カ月後、呉さんは妻とともに連行され、自宅は家宅捜索された。
呉さんの母親は息子夫婦が連行されたことに打撃を受け、嫁の姿を最後に見ることもなく12月20日にこの世を去った。