【明慧日本2022年4月19日】陝西省咸陽市武功県の法輪功学習者・王平創さん(47)、趙西娟さん(41)夫妻は約2年前、西安市で連行されて拘禁された。そして、2021年12月16日、西安市雁塔区裁判所は王さん夫妻にそれぞれ懲役9年と懲役7年の重刑と罰金を科した。その後、王さん夫妻は判決を不服として、西安市中級裁判所に控訴した。
王さん夫妻は武功県の普集鎮義老村出身で、しばらく西安市で事業を営んでいた。夫妻は共に法輪功を修煉してから、心身共に健康で幸せに暮らしていた。中国共産党当局が法輪功迫害を開始してから、夫妻はともに迫害を加えられた。王さんはかつて2回労働教養処分を科され、棗子河労働教養所では、さまざまな拷問を受けた。その結果、王さんは一時、危篤状態に陥った。その後、警官は絶えず、王さん夫妻の家に行って嫌がらせをしたため、王さん夫妻は家を離れ、放浪生活を余儀なくされた。
拷問のイメージ図:鉄の籠に閉じ込められる |
一、2002年労働教養処分を科され、棗子河労働教養所に拘禁される
2001年、王さんは周至県公安局の警官に連行され、50数日間拘禁された。同年7月、武功県普集派出所と周至県の警官は王さんを周至県留置場に連行し、40数日間拘禁した後、5000元(約9万9000円)を強請してから、王さんを帰宅させた。同年11月、王さんはまた警官に連行された。
2002年、王さんは宝鶏市公安局の警官に連行され、家宅捜索された。その後、王さんは武功県に送還され、留置場に送り込まれた。その後、労働教養処分を科された王さんは、宝鶏市棗子河労働教養所に2年間拘禁された。教養所で王さんは鉄の籠に閉じ込められ、真夏の炎天下、太陽にさらされ、真冬には冷たい水を浴びせられ、奴隷労働、殴打などの拷問を加えられた。
迫害に対して、王さんは50数日間断食して抗議したが、迫害を加えられて危篤状態になった。それで、警官は責任逃れのため、2003年10月、王さんの家族に王さんを迎えに来るようと通知した。しかし、帰宅しても、警官が何度も家までやって来て、嫌がらせをした。それで普通の生活ができなくなり、王さんは他の場所に行って、放浪生活をするしかなかった。
二、2007年に再度、労働教養処分2年を科される
2007年5月、武功県610弁公室のリーダーは普集鎮派出所の警官を率いて、王さんを連行し、王さんの家を家宅捜索した。警官らは法輪功書籍、法輪功創始者の録音テープなどを押収した。王さんは武功県拘留所に20数日間拘禁された後、罪を捏造され、秘密裏に労働教養処分2年を科され、棗子河労働教養所に送られた。
三、70代の父親は政法委から脅迫される
武功県の政法委(治安・司法などを統括する機関)、610弁公室、普集街道総合治安弁公室、公安局の国内安全保衛部門、城関派出所の警官らは2020年1月16日午前と20日午前、王さんの70代の父親に会い「息子を呼び戻して、自首させなさい」と脅した。
2020年3月25日午後、城関派出所の警官2人は、王さんの父親に会い、再度、脅した。
四、疫病を予防する良い方法を伝え 夫妻ともに重刑を受ける
2020年5月25日、王さん夫妻は電動自転車に乗って「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」を念じると、疫病を避けられると書かれたチラシを貼ったが、通報された。そして、6月5日、夫妻は周至県の四屯派出所と長安区郭杜鎮派出所の警官50数人によって連行された。警官は王さん夫妻の借家から法輪功書籍、真相紙幣(法輪功の文言が書かれている紙幣)、真相資料、DVD、パソコン、プリンター、コピー用紙、光ディスクドライブ、USB、プラスチックフィルムシーラー、オートバイ、自転車などの私物と現金1万元(約20万円)を押収した。
王さん夫妻は三爻(こう)留置場に拘禁されていた間、家族との面会や着替えを渡すのも一切許されなかった。
6月24日、王さん夫妻は長安区検察庁から逮捕状を発付された。10月24日に起訴され、12月4日に雁塔区裁判所は不当に裁判を開廷した。
法廷で、王さん夫妻は根拠のない罪を認めず、自己弁護をした。同裁判所が王さん夫妻に指定した弁護士3人は夫妻を有罪とした。王さんの弁護士は王さんに懲役7年の刑を提言し、趙さんの弁護士は趙さんに懲役3年以下、猶予期間つきの判決を求めた。
2021年12月16日、裁判所の裁判官は王さんに懲役9年と罰金3万元(約60万円)、趙さんに懲役7年と罰金2万元(約40万円)の判決を言い渡した。
判決を不服とし、夫妻はともに中級裁判所に控訴したという。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)