【明慧日本2022年4月28日】江蘇省連雲港市の法輪功学習者・仲偉玲さん(69)は2022年4月15日、10カ月間の拘禁期間を終え、帰宅した。しかし、拘禁中の迫害により、仲さんは極度に痩せ、眩暈が一日中続き、介助が必要な状態になった。
仲さんは法輪功の教えの「真・善・忍」の基準に従って自分に要求し、良い人になるようにと努力していたが、中国共産党当局が法輪功迫害を行っているため、数回も連行され、拘禁や労働教養処分、判決などを受けた。
2020年6月2日、仲さんは連雲港市公安局連雲区分局の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)の警官に連行された。仲さんは強制採血され、警官に押し倒されたため、膝を負傷した。その後、仲さんは帰宅したが、6月5日から住居監視された。
2020年8月中旬、国保の警官は仲さんを陥れようとし、仲さんの案件資料を連雲区検察庁に渡した。しかし、検察側は受理しなかった。そして、警官は再度に案件資料を連雲港市海洲区検察庁に移した。
2020年9月16日、海洲区裁判所は仲さんに住居監視を実施し、1年と11日間続けた。その期間中、連雲区国保の警官は数回も仲さんの家に行き、家宅捜索や嫌がらせをした。
2020年12月14日、海洲区裁判所は仲さんと学習者・李新栄さんに対して不当に裁判を行った。法廷で公訴人は自分の名前さえ言わず、態度が悪く、仲さんと李さんに対して、実刑判決と罰金を提言した。裁判は1時間半で終わらせた。その後、裁判所は仲さんと李さんに秘密裏に判決を言い渡した。それから、裁判長は自ら、連雲港市社会保障センターに電話をかけ、仲さんと李さんの年金の支給を停止させた。
2021年6月16日午前9時、連雲港市海洲区裁判所の警官と連雲区国保の警官は仲さんと李さんを裁判所に呼び出した後、2人を連雲港市留置場に送り、拘禁した。
留置場の警官は「共産党が百年の慶祝のため、留置場は日に200~300人が増えている」と話した。人数が多くて留置場の環境が悪く、健康な人でも不便が多い。足に負傷した仲さんは動くのが不便な上、2016年の同留置場の迫害で歯が抜けたため、ご飯があまり食べられず、痩せこけ、眩暈を起こした。
2021年9月19日昼、警官は仲さんの家族に仲さんに対する逮捕令状を渡し、「仲偉玲は10カ月の判決になった」と言ったが、それに対する何の手続きも渡さなかった。仲さんは連雲港市中級裁判所に控訴した。中級裁判所の審判で「無罪だ。3日後に釈放する」と告げた。しかし、政法委員会は仲さんの解放を許さなかった。海洲裁判所は仲さんの家族に「仲偉玲は控訴していない」と噓をつき、仲さんには「あなたの家族は弁護士を雇わない」と騙した。拘禁期間が終わっても、仲さんは判決書を受け取っていなかった。
その後、仲さんと李さんは留置場から江蘇省鎮江女子刑務所に送られた。
拷問のイメージ図:殴打 |
刑務所で仲さんは2回にわたって、迫害に対して断食で抗議した。解放される前の1カ月、刑務所側が仲さんに「転向」をさせるため、小さい椅子に座らせ、地面で就寝させ、同じ部屋の受刑者ら全員に仲さんを蹴るように指図し、仲さんの食事に不明の薬物を混入させた。
拘禁中に迫害を加えられた仲さんは2022年4月15日、解放されたが、健康状態が悪く、自立生活ができない状態である。