【明慧日本2022年4月29日】(河北省=明慧記者)河北省張家口市の法輪功学習者・趙林さんは、2020年12月に当局の裁判所に懲役3年6カ月の実刑判決を宣告された後、ずっと張家口市留置場に拘禁されていた。2022年3月25日、留置場側は趙さんの家族に、「趙林は肺の病気で病院に送られた」と知らせた。4月2日、趙さんは死亡した。享年69歳。
張家口市橋東区に住む趙さんは2020年4月7日午前、自分の経営している修理店舗から、同市橋東区五一路派出所の3人の警官に連行され、店内にあるパソコン、迫害を暴露する資料などの私有物を押収された。法輪功は世界の人々に親しまれている伝統修煉法であるが、中国では1999年以来中国共産党によって迫害されている。
趙さんを連行した3人の警官は、当日の夜、趙さんの自宅に押し入り、家宅捜索を行い、地下倉庫の鍵を壊し、古いパソコン、プリンター、その他多くの私有物を「証拠品」として押収した。翌日の朝、五一路派出所の所長・辺志強は数人の警官を連れて、地下倉庫からさらに大量の私有物を押収し、ワゴン車に積んで立ち去った。
趙さんは五一路派出所に連行された後、蔚県留置場で半月以上隔離され、その後、張家口市留置場に移送された。五一路派出所の警官は「解放を求めに行った者は皆逮捕するぞ」と家族を脅した。
張家口市橋西区裁判所は2020年10月13日と11月2日、趙さんに対して不当な裁判を2回行い、2020年12月に懲役3年6カ月の実刑判決を言い渡した。 当時の検察官は侯増玉で、裁判長は王翠芳であった。
裁判の間、裁判所の司法警察官が趙さんに防護服とゴーグルを着用させたため、友人と家族は趙さんの顔、身体、髪、皮膚を見ることができないが、司法警察官らはマスクすら着用しなかった。
趙さんは張家口市留置場に拘禁された後、家族との面会はずっと許されなかった。
2022年3月25日、留置場は趙さんの家族に「趙林は肺の病気で張家口第一人民病院に送られた」と知らせた。情報によると、その時、趙さんは酸素呼吸器に頼って生命を維持していたという。4月2日、趙さんは呼吸を永遠に停止した。
趙さんの突然の死は、家族と友人に大きな苦痛を与えた。趙さんはまる2年も拘禁されていたが、誰も趙さんに会うことができなかった。趙さんは生前いったいどのような迫害を受けたか、なぜ裁判中に防護服やゴーグルをつけていたのか、今でも謎のままである。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)