【明慧日本2022年5月7日】湖北省孝感市安陸市裁判所は、3月3日、雲夢県法輪功学習者・李広清さんに対して開廷した。先日、懲役3年の実刑判決を宣告された。法輪功は中国古来の精神修養法であり、「真・善・忍」の理念を日常生活の指針として、心身の健康に高い効果がある。しかしながら1999年以来、中国共産党に迫害されている。
裁判所で弁護士は、李さんのために無罪の証明に向けた刑事弁護を行った。その場の状況から見れば、無罪判決を宣告し釈放するべきにも関わらず、裁判官は「合義庭」(協定する、裁判官と人民陪審員とからなる中国の合議制裁判)を通して懲役3年の実刑判決を宣告した。実はこの「合義庭」は610弁公室に操られ、裏で公安局、検察庁、裁判所の人員を操り、法律を守るという看板を挙げて、無実の罪を着せる手段である。
李さんは1955年生まれ、自宅は雲夢県邱聶大隊に属する。2021年7月30日、夜の9時頃、李さんは雲夢県の黄香大通りと建設東路の交差点で、市民に法輪功迫害の実態資料を配布する際、3人の私服警官に雲夢県城関水陸派出所に連行された。その中の50代の警官は、李さんのリュックから30人分以上の真相資料を取り出して、写真を撮るなどして、強制的に李さんに署名させようとした。しかし、李さんは署名を拒否した。
当日夜10時頃、水陸派出所と鉄西派出所の警官らは2台の車に乗って邱聶村に来て、村の書記に案内してもらい、李さんの家の財産である法輪功書籍、法輪功迫害の実態の資料、法輪功の師父の写真、プリンター、DVDプレーヤーなどを押収した。村の書記の保証で、李さんは警官に連行された。
2021年8月5日午前10時頃、城関水陸派出所の副所長・喩徳波は他の警官と一緒に李さんの自宅に押し入り、李さんを城関水陸派出所に連行し、雲夢県公安局国保大隊の隊長・陸洪州に預け、孝感留置所に移送した。
拷問の再現:鉄の椅子 |
1カ月後、雲夢城関水陸派出所の警官らは、電話で李さんの奥さんに派出所に来るように呼び出した。奥さんが派出所に着くと、直ちに陸洪州は犯人を拷問する鉄の椅子に座らせて、両手を鉄の椅子に縛った。李さんの奥さんは「なぜ、私を犯人として扱いますか」と聞いたら、陸は「お前は犯人だろう」と言った。また陸は、誰が俺がやった悪事を明慧ネットで暴露させたのかと聞き、彼女に李さんに罪を着せる資料に強制的に署名させた。(奥さんは字が読めないので、何がを書いてあるのか知らなかった)
何日か経って(李さんが連行されてから40日くらい)、城関水陸派出所副所長の喩徳波は、再び李さんの自宅に押し入り、ビデオを撮った。
1カ月以後、城関水陸派出所の警官3人は再び李さんの自宅に押し入り、奥さんに強制的に署名させようとしたが、奥さんは拒否した。
2021年12月の下旬、李さんの奥さんは陸に電話で夫の状況を確認したが、陸は奥さんを騙して、李さんは安陸裁判所で判決されたと嘘をついた(実は案件の資料は検察庁にあった)。また結婚証明証がないため(実は結婚証明書は紛失している)、夫婦ではないので、李さんの状況に関して教えなかった。彼女は実刑判決は何年かと聞き、陸は「安陸裁判所に聞け」と答えた。
李さんは孝感留置所で15日間の拘束を受けた後、陸によって雲夢留置所に移送された。奥さんや家族には、李さんに関する一切の情報は手に入らなかった。拘禁用の証明書や、逮捕証明書なども見せてくれず、会うことも許されなかった。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)