2022年4月 57人の法輪功学習者への不当判決(二)
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 明慧日本2022年5月12日】前文に続く)

 二、中共によるエリートへの迫害

 1、雲南省の准教授・劉艶さんに対する懲役3年6カ月の不当判決

'刘艳'

劉艶さん

 雲南省昆明市の法輪功学習者・劉艶さん(以下、学習者)は2021年9月30日に地元警官に身柄を拘束され、最近、昆明市五華裁判所から懲役3年6カ月の不当な判決を宣告された。

 劉さんは雲南省文理学院大学の外国語教育学部の元主任で、准教授であったが、法輪功を学んでいるとして何度も迫害を受けてきた。

'刘艳和丈夫、女儿幸福的一家'

劉艶さん及び夫、娘

 2022年2月25日、劉さんは地元裁判所へ不当に起訴され、約1カ月後、懲役3年6カ月、罰金5000元(約9万7000円)の実刑判決を言い渡された。

 劉さんの娘・劉銘園さんはカナダに留学中で、2021年10月からカナダで母の救援活動を行い、カナダの各界から注目を浴びた。銘園さんはカナダの議員、メディア、教授、学校の支援と声援を受け、多くの正義感溢れるカナダ人も劉さんのためにカナダ首相に書簡を書き、政府に中国本土で起きている人権侵害への行動を起こすよう促した。2022年2月18日、銘園さんは中国領事館前で記者会見を開き、中共による学習者に対する23年間にわたる迫害を非難し、母を無条件に解放することを求めた。

 劉艶さんは東北師範大学を卒業し、成績が優秀で1992年にアメリカの全額奨学金を獲得し、アメリカの大学に合格した。しかし、彼女は母国に恩返しをするため、留学のチャンスを諦め、大学院を卒業してから、空軍航空大学で外国語の教師として勤めた。

 1999年7.20以降、劉さんは強制的に復員させられ、部隊を離れた後、中国とカナダの合弁学校で外交部の主任を務めた。劉さんが編集した大学向けの外国語教材は、復旦大学出版社から出版され、多くの賞を獲得した。現在すでに第3版印刷となっている。劉さんは教育に熱心なだけではなく、生活に困窮する学生を支援し、伝統的な祝日になると、よく実家に帰れない学生を家に招き、一緒に餃子を作ったりした。劉さんの優しさは、何度も保護者と学校の指導者の間で称賛の的となった。しかし、昆明市公安局は、劉さんが法輪功を学んでいることを理由に、彼女に退職を迫った。生活を維持するため、劉さんは夫と彫刻の工場を開きながら、公益福祉事業の運営や、アートギャラリーの開設を行い、環境保護に関係する油絵や彫刻作品を展示し、芸術作品を通して観光客に中国の環境保護について伝えた。

 2、山東省海陽市公安局刑事警察の痕跡検査技術者・梁燿敏さんに対する懲役3年6カ月の不当判決

 2022年4月1日の明慧ネットの報道によると、山東省海陽市の梁燿敏さん、于海勇さんら学習者4人に不当な判決が宣告されたという。梁さんは懲役3年6カ月、于海勇さんと王雪梅さん夫妻はそれぞれ懲役2年と1年6カ月、孫明霞さんは懲役1年6カ月の不当判決が言い渡された。梁さんと孫さんはすでに控訴中である。

 海陽市公安局刑事警察の痕跡検査技術者である梁さんは、優れた技術力で、多くの重要案件や大事件を解決に導いた実績があり、全国的にも数少ない女性技術者の一人である。彼女の脳と身体は極度の過労状態にあり、冠状動脈症、萎縮性胃炎、胆嚢水腫、膵臓炎、偏頭痛、関節炎、脊椎の骨増殖症などの病気を患っていた。1995年末、梁さんは煙台毓璜頂病院、青島山大病院などから、治療できないと診断された。1996年1月20日、梁さんは友達の紹介で法輪功を学んでから2週後、身体は徐々に好転し、1カ月で完全に回復した。

 梁さんの奇跡的な回復は、公安および海陽県のニュースになり、梁さんのところに法輪功のことを尋ねてくる人が相次いだ。その中には市委員の副書記数人、市長及び家族、市公安局の局長なども含まれていた。

 しかし、1999年7.20日以降、梁さんは法輪功を諦めないとの理由で不当に拘禁され、公職を追放された。そして、洗脳班・精神病院での拘禁、労働教養処分、不当判決、年金の支給停止など、あらゆる迫害を受けた。2007年7月14日、梁さんは母にお弁当を届けに行く途中、再び煙台610弁公室及び海陽610弁公室の関係者に身柄を拘束され、懲役4年の不当判決を宣告され、山東省女子刑務所に拘禁された。

 3、湖南省武装警察総隊の退役軍医・朱翠華さんへの懲役3年の不当判決

 湖南省の国保総隊、長沙市国保大隊、各区公安支局は長期にわたるインタネットと通話の監視、尾行で、2020年10月27日、28日に学習者・張霊革さん、孟凱さん、徐麗華さん、李志剛さん、陳陽さん、曹志敏さん、文静さん、朱翠華さん、章芙蓉さん、劉燕萍さん、喩輝さん、夏敬澤さんなど20人余りの身柄を拘束した。そのうちの数人はすでに不当な判決を宣告されている。現在の情報によると、湖南省武装警察総隊病院(366病院)の退役軍医・朱翠華さんは懲役3年の判決を宣告され、年金の支給も停止されたという。

 これまで、学習者・張霊革さんは2021年5月8日に懲役4年、孟凱さんは2021年9月17日に懲役3年6カ月、文静さんは2021年12月6日に懲役3年3カ月、徐麗華さんは2021年12月7日に懲役3年6カ月、李志剛さんは2021年12月21日に懲役5年3カ月、曹志方さん、楊芳さん夫妻は2021年12月24日にそれぞれ懲役3年4カ月の不当な判決を宣告された。陳陽さん、曹志敏さん夫妻は1年以上拘禁され、2021年12月21日に瀏陽市裁判所へ起訴された。

 (続く

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/5/3/442036.html)
 
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