明慧法会|71人の三退名簿の物語(二)
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2022年5月14日】(前文に続く)

 親せきの家に行って人を救う

 私が三退させた71人のほとんどは、冠婚葬祭を利用して三退させました。 農村には冠婚葬祭がたくさんありました。お年寄りの葬儀と若い人の婚姻、子供の誕生、上棟式、都会に家を買う、兵士になる、学校に行く、66歳の誕生日、80歳の誕生日……、どれも大きな宴会が必要です。貧しい地方ではお金が回ってこないので、冠婚葬祭という方法でお金を集めようとするのです。これは人を救う良い機会だと私は思いました。身内であれ、近しい人であれ、相手から招待状さえ届けば、贈答品の有無にかかわらず、熱意をもって臨みました。

 時々、道で知り合いに会った時、あまり付き合いがない時は、私は「何か必要なものがあれば言ってください、郷里の中で行ったり来たりすればするほど距離が縮まるのではないですか?」と言いました。人を救うために、贈り物に少しお金をかける価値はありました。

 農村の人はまじめで、これは求めても得られないことを知っていましたが、中には本当に手紙を送ってくれる人もいました。私は食事をしに行くのではなく、人を救うために行くのであり、毎回何十ものテーブルを、行き来し、必ず何か収穫がありました。

 ある時、親せきの実家で結婚式があると聞き、私とは遠い親戚で、父親と同世代の親戚とはもう会っていなかったのですが、私は車で山を越えて結婚式に参列したことがありました。親せきたちは「あなたがここにいるなんて信じられない!  なんという親戚づきあいの良さなのでしょうか!」と驚きました。食事中に隣に座った人たちに大法の真相を伝え、目立たないように三退させました。

 このような場合、家族のほとんどが出席し、中には10年、20年以上会っていない人もいました。老若男女を問わず、会うととても仲良くなり、歓談し現状を話した後、自然に三退すれば平安を確保することができるという話題になり、順調に何人かが三退し、この時には8人が三退し、本当にうれしかったのを覚えています。

 また、旧正月の5日目、車で山奥の親戚の家に行った時のことでした。その家族は父親との間に深い溝があり、10年以上顔を合わせていませんでした。父親が亡くなった今、私は大法弟子として父親の欠点を補い、両家のわだかまりを解き、同時に大法の福音を届けなければなりませんでした。その親戚の家に行った時、その親戚への贈答品2箱を持って敬意を表することにしました。中庭から家族全員が出てきた時、その親戚が私の手を握ってずっと「まさか君が来るとは 夢にも思わなかったよ!」と言いました。昼食にはおいしい料理を作ってもらいました。食事中に、私は大法の真相と三退のことを話し、その時家族5人全員がみな三退しました。どれだけ嬉しかったか私は言葉になりませんでした。

 私の親戚の中で、私が大法の真相と三退について話すのを聞いたことがない人はほとんどいませんでした。 私は順番に年長者、同年代、目下の人に一人ずつ真相を伝え、誰が三退したか、誰が三退しなかったか、誰にもっと強く勧める必要があるか、すべて私の頭の中にありました。以前真相を伝えたことがある人には、会った時に「『真・善・忍は素晴らしい、法輪大法は素晴らしい』を忘れないでください」と促しました。

 私の職場にはある主任がいて、その主任に何度も三退のことを話しましたが、その主任は三退しませんでした。その主任はリーダーなので、三退をすると悪い影響が出るのではと恐れているのかもしれませんし、その主任の不安な気持ちを私はその主任の立場に立って考えなければなりませんでした。ある日突然、その主任が病気になったと聞いたので、これは真相を伝えるチャンスだと思い、贈答品を買ってその主任の家に行って見舞いました。その主任はとても感動してずっと「ありがとうございます! まさか来てくれるとは思いませんでした!」と言いました。この時、大法の真相と三退ことを話したところ、その主任は家にいたので会話が軽やかで、すんなり三退してくれました。

 私は「三退した人すべてが簡単に三退したわけではなく、私のちょっとした自信の欠如で、永遠に救われるチャンスを失ってしまうかもしれない」ということを痛感しました。ですから私はどこに行っても「法輪大法はすばらしい、真善忍はすばらしい」という福音を携えて行きました。大法について話す時は、できるだけ徹底的に真相を伝えるようにし、せっかちに伝えてはならず、東へ西へと伝え、目的地に着くと、その奥には広い芝生(訳注:衆生を比喩している)が広がっていました。真相を伝え、1人ずつ伝え、1人に理解させ、そして「良いことを独り占めせず家族に伝え『法輪大法はすばらしい、真善忍はすばらしい』を覚え、家族にも福報を得させてください!」と言いました。

 三退の名前を付けることは真剣でなければならない

 ある時、ある用事で街に出たことがありました。人を待っていると、そばには屋台で野菜を売っているお年寄りがいました。近くに行って話を聞いてみると、脳血栓症で大変な思いをして落ち込んでおり、息抜きに野菜を売っているとのことでした。話す時間がたっぷりあったので、私はそのお年寄りとかなりいろいろな話をしました。常人の話をするのはあくまでお膳立てのためであり、主な内容は大法の真相と三退についてのことでした。

 しばらく話をした後、私は「共産党は無神論を実践し、社会を混乱させ、人々は不道徳になり、偽造品や粗悪品があふれ、役人になるためにあらゆる手を尽くし、人々の暮らしを何も気にしていないではないですか?」と言いました。そのお年寄りは同意し、私は続けて「ご存じのように、今はどこもかしこも疫病が蔓延しており、つまりこれは共産党を淘汰する必要があるということではありませんか? 共産党は党、共青団、少年先鋒隊で構成されているのですから、それならば党員、共青団員、少年先鋒隊員を淘汰するのと同じではありませんか? それならば私たちは中共の組織から脱退すれば、安全なのではないでしょうか?」と言いました。

 そのお年寄りは納得してうなずき「私自身も党に入ったことがあります」と言いました。それまでの雑談からそのお年寄りの姓が王だとわかっていたので、私は「おじさん、あなたの苗字は王ですから、王康という名前で党と少年先鋒隊の組織を脱退しませんか?」と言いました。そのお年寄りは「いい名前ですね!」と嬉しそうに言いました。一呼吸おいてからさらに「私のウィーチャットの名前を知っていますか?」と言いました。私は「なんていうんですか?」と言いました。「王気です!」。そのお年寄りは「気」という言葉をとても不思議な発音で言いました。その時、私たち二人とも面白がり、私は「なんでそんな変な名前なんですか?」と尋ねました。そのお年寄りは「以前、人にガソリンを売った時にウィーチャットで支払ってもらい、ガソリンを買った人たちは私のためにウィーチャットを作り「王気」という名前をつけてくれました。その時に『王康』という名前を知っていたら、この名前を使っていたかもしれません、そしたらどんなによかったでしょうか!」と言いました。そしてそのお年寄りは「私はこの病気になってからとても不安なんですよ、わからないでしょう?  何度か死ぬの生きるのという状態になりましたが、人に発見されて死にませんでした」と言いました。私は「あなたは大難を乗り越え、これから先も福があるでしょう!  つまり大法の真相と三退というこのことを待ち望んでいたわけで、あなたは大きな福報を得たのです!」と言いました。そのお年寄りは「覚えておきます、覚えておきます!」と言いました。

 今年(訳注:2021年)の春先、仕事で街に出た時、ある工場の前を通りかかりました。道端でタクシーを待っている若い女性がいました。 かなり寒い日で、その女性はあたりを見回していました。私は車を止め、その女性を乗せました。その女性は「いくらですか?」と聞きました。私は「お金はいりません」と言おうと思いましたが、その女性が気にかけてしまうのではないかと思い「いくらでもいいです」と言いました。途中、私はその女性に「三退すれば平安が保たれるということをご存じですか?」と尋ねました。その女性は少し緊張して、何も言いませんでした。その女性の背後にいる邪霊が、大法の真相を聞くことを恐れさせていたからでした。その女性がどう考えようとも、救い済度することは急務でした。そこで私は「『天安門焼身自殺事件』は偽りです」と言い、法輪功がどういうものかを話しているうちに、その女性は理解したようで、もう緊張していませんでした。

 私は「私たちは、現在の自然災害や人災から身を守る術を身につける必要があります! 共産党は無神論であり、疫病は神が共産党を排除するためのものであり、中共の党、共青団、少年先鋒隊を脱退すれば無事に災難を乗り切ることができます」と言いました。続けて私は「貴州で発見された蔵字石(訳注:岩壁に「中国共産党亡」の字 が浮かび上がっている)」のことを話し、疫病に関する予言の話などをし、最後に私は「もし私が嘘をついていたら、冗談だと思えばいいし、そのことであなたが損をすることはありません。でももし私の言うことが本当なら、あなたはなんと幸運なことだと思いませんか! 私はあなたのために『倩倩』という名前を付けますので、党と少年先鋒隊を脱退しませんか? あなたがより美しく成長し、より良い未来を手に入れることができるように願ってのことですが、これはどんなによいことでしょうか?」と言いました。その女性は微笑みながら「いいですよ!」と言いました。

 駅に着くと、その女性は私に「いくらですか?」と尋ねました。私は「お金はいりません、『法輪大法はすばらしい、真善忍はすばらしい』と覚えていただければうれしいです」と言いました。その女性は繰り返し「ありがとうございました! ありがとうございました!」と言いました。

 ある日、契約社員の老婦人に会いました。腐敗の話をすると「世も末、人にはつけこまれるし、 我が家に借金のある○○が、借金の肩代わりに土地を残して逃げ出しました。普通の人がお金を稼ぐのはそんなに簡単なことでしょうか? 家族が稼いだ少しばかりのお金を失うということはみな血のにじむようなことです!」と言いました。私はその老婦人に「おばさん、あなたは大法の真相を聞いたことがありますか?」と尋ねました。その老婦人は「私の叔父と甥は法輪功修煉者で、脱党のことまで話してくれました」と言いました。私は嬉しそうにその老婦人に「それならあなたは脱退したのですか?」と聞きました。その老婦人はぷんぷんしながら「私はそんなの信じません!」と言いました。私は「おばさん! 叔父さんと甥っ子さんの言うことは本当です! ご自分のために脱退しましょう!」と言いました。

 そして、その老婦人に「天安門焼身自殺事件」はでっちあげであること、貴州の蔵字石のこと、唐代の李淳風と袁天罡の「推背図(訳注:唐の時代に書かれた予言書)」の中にある大疫病の予言のことを話しました。話しているうちに、その老婦人の顔が晴れやかになり「あなたの話は素晴らしいです、私は共青団に入ったことがありますが、脱退します!」と言いました。私は「あなたに『安順』という仮名をつけます。平和で順調と言う意味ですが、よろしいですか?」と言いました。その老婦人は「いいです! いいです!」と言いました。そして何度も私にお礼を言いました。私は「師父が私にこのようにさせてくださったのであって、法輪功の師父に感謝してください」と言いました。私は再び老婦人に「いつも『法輪大法はすばらしい、真善忍はすばらしい』と心から念じ、旦那さんやお子さんにも一緒に念じるように言ってください、家族全員が福報を得られます」と言いました。その老婦人は嬉しそうに承諾しました。

 私は「三退の名前を付けることはとても大切なことだ。 誰もが吉祥を望んでおり、名前の響きがいいと、人は縁起のいい名前を聞くと耳に心地よく、このような縁起のいい名前を付けると三退する可能性がある」と思いました。そのため、私は三退の名前を付けることにはとても真剣でした。普段、暇な時に思いついた名前を心の中で覚えておくと、誰かが三退した時、その場で考えなくても、相手も「いい名前ですね」と喜んでくれました。

 私は常々、自分の修煉が未熟だと感じており、三退の量も少ないので、この数字は本当に表に出てきませんでした。街に1日出ていけば20人以上救える同修がいると聞き、これはすごいことですが、私は他の人を見ず、自分なりにベストを尽くすだけでした。

 真相を伝えて人を救った少しばかりの私の体験を書き、慈悲深い師父にご報告するとともに、同修のみなさんと交流したいと思います。私は自分の環境の中で三つのことをしっかり行うよう努力し、あらゆる機会と条件を活かし、一人でも多くの人を救うこと、そして圓満成就して師父に従って家に戻ります。

 ありがとうございます、師父!

 ありがとうございます、同修のみなさん!

 (完)

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『各地での説法十一』「大法弟子は必ず法を勉強しなければならない」

 (明慧ネット第18回中国大陸大法弟子の修煉体験交流会)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/11/11/433263.html)
 
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