【明慧日本2022年5月19日】明慧ネットの統計によると、2022年4月、19人の法輪功学習者(以下、学習者)は迫害により死亡した。死亡した学習者は黒竜江省7人、河北省4人、遼寧省3人、重慶市2人、甘粛省1人、貴州省1人、内モンゴル1人である。成都市の学習者・黄素蘭さんはたったの3日間で迫害により死亡した。河北省張家口市の学習者・趙林さん(69)は留置場の迫害によって死亡し、保定市の学習者・韓俊徳さん(77)は唐山冀東刑務所で迫害を受けた結果、亡くなったという。
中国共産党当局は「ゼロ行動」(学習者の数をゼロにする)を口実にして、江沢民集団が学習者に対し、「名誉を汚し、経済的に貧困におとしいれ、肉体を消滅させる」や「殴り殺しても気にせず、死んでも自殺とする」、「死んでも原因を調査せず、直接火葬せよ」という政策を継続し、「真・善・忍」に従ってより良い人になる学習者に引き続き迫害を行っている。大連市中山区の学習者・劉賀鮮さん、王艶傑さん夫婦は法輪功を信仰し続けているため、長年にわたって迫害され、放浪生活を余儀なくされ死亡した。大慶市の学習者・趙成孝さん、高秀蘭さん夫婦も繰り返し当局からの迫害を受けた末、死亡した。
2022年1~4月、63人の学習者が迫害によって死亡した。1月に20人、2月に11人、3月に13人、4月に19人である。
以下、2022年4月、迫害により死亡した学習者のリストである
黒竜江省7人:李佩賢さん、王桂栄さん、王序秋さん、張世民さん、崔金実さん、趙成孝さん、高秀蘭さん
河北省4人:劉長明さん、趙林さん、韓俊徳さん、姜桂玲さん
遼寧省3人:王艶傑さん、劉賀鮮さん、張麗艶さん
重慶市2人:王柳珍さん、劉咏梅さん
甘粛省1人:孔令普さん
貴州省1人:周香蘭さん
内モンゴル1人:楊秀栄さん
学習者が迫害により死亡した事例の一部
1、河北省保定市の韓俊徳さんは迫害により死
河北省保定市の学習者・韓俊徳さん(77)は、2022年4月14日10時35分、河北省刑務所で迫害されて死亡した。
韓俊徳さん |
韓さんはひょうたんに「真・善・忍は素晴らしい」という文字を彫ったとして、2020年2月に保定市高陽県裁判所に懲役8年6カ月、罰金1万元(約16万円)『(2019)冀0628刑初288号』の不当な判決を宣告された。韓さんは控訴したが、2020年5月に保定中級裁判所で原審維持を宣告された。しかし、一審と再審ともに韓さんがどの法律に違反したのかを指摘できなかった。
唐山冀東刑務所に拘禁された韓さんは、何度も罪を認めるように強いられた。転向しないという理由で、手紙も、電話も、面会の権利も奪われ、数回しか電話できなかった。その後、家族はやっと韓さんが長期にわたって貧血になり、片目は失明し、身の回りの事ができず、車椅子で移動し、常に命の危険があることを知った。
韓さんの妻・付桂さん(70代)は韓さんの安否を心配し、一時出所ができるように駆けずり回った。そのため、付さんは20キロ近く痩せ、髪の毛も白髪交じりから真っ白になった。また、各法律の文書、控訴、通報などの資料を郵送したので、元々少なかった年金の大半を費やした。
2021年8月23日、冀東第五刑務所は韓さんの一時出所の手続きの書類を保定市競秀区司法局に郵送した。しかし、当司法局は韓さんの妻が長年、自宅に住んでおらず(妻は高齢のため、娘宅に在住)、家族の言動は韓さんの「転向」に不利との理由で手続きを拒否した。その結果、韓さんは受けるべき治療を受けられなかった。その後、家族は何度も司法局の関係者に一時出所を求めたが、許可されなかった。その末、韓さんは亡くなった。
かつて、ヤクザだった韓さんは、法輪功を学んでから悪い習慣を止めた。職場の上司、同僚、親友は法輪功の力に感心した。
しかし、1999年7.20以降、韓さんは法輪功を放棄しないとして、不当に拘禁、労働教養処分を科され、嫌がらせを受け、監視されるなどの迫害を受けた。迫害から逃れるため、韓さんは放浪生活を余儀なくされ、その後、懲役8年6カ月の不当な判決を宣告された。
2、張家口市の趙林さんは留置場で迫害され死亡
河北省張家口市の学習者・趙林さんは、2020年12月に当局の裁判所に懲役3年6カ月の実刑判決を宣告された後、ずっと張家口市留置場に拘禁されていた。2022年3月25日、留置場側は趙さんの家族に、「肺の病気で趙林を病院に送った」と知らせた。4月2日、趙さんは死亡した。享年69歳。
張家口市橋東区に住む趙さんは2020年4月7日午前、経営している修理店舗から、同市橋東区五一路派出所の3人の警官に連行され、店内にあるパソコン、プリンターなどの私財を「証拠」として、押収された。
趙さんは五一路派出所に連行された後、蔚県留置場で半月以上隔離され、その後、張家口市留置場に移送された。五一路派出所の警官は「解放を求めに行った者は皆逮捕するぞ」と家族を脅した。
張家口市橋西区裁判所は2020年12月、趙さんに懲役3年6カ月の実刑判決を言い渡した。 当時の公訴人は侯増玉で、裁判長は王翠芳であった。
裁判の間、裁判所の司法警官が趙さんに防護服とゴーグルを着用させたため、友人と家族は趙さんの顔、身体、髪、皮膚を見ることができないが、司法警官らはマスクすら着用しなかった。
趙さんは張家口市留置場に拘禁された後、家族との面会はずっと許されなかった。
2022年3月25日、留置場側は趙さんの家族に「趙林は肺の病気で張家口第一人民病院に送られた」と知らせてきた。情報によると、その時、趙さんは酸素呼吸器に頼って生命を維持していたという。そして、4月2日、趙さんの呼吸は永遠に停止した。
3、黒竜江省の学習者・崔金実さんが迫害で4時間足らずで死亡
黒竜江省ハルビン市平房(へいほう)区で2022年4月13日、警官が民家に押し入り、学習者7人を連行し、そのうちの1人を死亡させた凶悪事件が発生した。同事件では、崔金実さん(88歳女性)が迫害中に死亡した。
崔さんは20年以上法輪功を修煉しており、健康で、顔色がよくで、歩き方もとても凛としていた。一人暮らしの崔さんは身の回りのことを完全に自分で行い、息子たちもしょっちゅう崔さんを訪ねていた。
封鎖されていたコミュニティが数日前に解除したため、2002年4月13日、6人の学習者が午後1時に法輪功の本を一緒に読もうと、崔さんの家に行った。すると突然、7、8人の警官が崔さんの家に押し入り、法輪功創始者の写真、法輪功の書籍、現金(金額不明)を押収した。崔さんは悲しみと怒りで地面に倒れ「私の本を奪わないで! 師父の写真を奪わないで!」と何度も何度も言った。
その日の午後5時45分、崔さんの次男・朴虎さんが警官から、崔さんが危篤で242病院で蘇生処置を受けていると電話を受けた。朴さんは病院に飛んで行き、5分もしないうちに到着した。しかし、医者が出てきて、崔さんを救助できず亡くなってしまったと言った。朴さんはすぐに救急治療室に入って母を見た。顔色は非常に悪く、喉を切られ、靴を片方しか履いていない状況だった。
4時間足らずの間に、もともと元気なお年寄りの命がこうして奪われてしまった。
ほかの学習者・鄭立君さん、邵秀玲さん、葛麗君さん、楊亜栄さん、葛暁敬さん、劉淑芝さんの6人は、平房区公安局の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)に連行されて不当に審査され、その夜11時ごろ家族に迎えられた。警官は「疫病蔓延中に不法に集まった」という口実で学習者たちを監視下に置いた(実際には、封鎖は解除されており、崔さんの家に行けるはずだ)。
4、河北省三河市の姜桂玲さんは迫害のため死
中共当局が法輪功迫害を開始して23年来、河北省三河市の学習者・姜桂玲さんはひどい迫害を受けてきた。姜さんは労働教養処分1年を受け、廊坊洗脳班に2回入れられ、数回も拘留や鎮政府に拘禁された。警官はよく姜さんの家に行き、嫌がらせをしたりした。繰り返しの迫害を受けた末、姜さんは2022年3月10日に死亡した。享年59歳。
姜桂玲さん |
姜さんは三河市斉心荘鎮に在住で、市場で調味料を販売して生活を立てていた。以前、姜さんは多くの病気を患っていたが、法輪功を学んで完治し、元気になり、楽しく過ごせるようになったという。
(続く)