瀋陽市の呉大興さん 長期にわたる迫害の末死亡
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 【明慧日本2022年5月19日】(遼寧省=明慧記者)瀋陽市の法輪功学習者・呉大興さんは、真・善・忍に理念に従って良い人を目指したとして、中国共産党(以下、中共)による法輪功への20数年間続く迫害の中で、不当に拘束され、懲役3年の実刑判決を宣告され、拷問や長期にわたり尾行、嫌がらせを受けたため、心身に大きなダメージを受け、2021年2月4日に死亡した。52歳の若さであった。

 一、法輪功を学んで生まれ変わり、家庭や社会にも有益になった

呉大興さん

 呉さんは1996年、偶然に法輪功の主著である『轉法輪』を手にし、その内容に惹きつけられ、愛読するようになった。若い頃の呉さんは、タバコを吸い、酒を飲み、短気な性格であったが、法輪功を学んだ後、生まれ変わったように以前の良くない習慣をやめただけではなく、何かをするときに、他人のことを優先に考えるようになった。呉さんを知っている人たちは皆、呉さんが大きく変わり、誠実で、心優しく、正義感があふれるようになったという。

 二、濡れ衣を着せられ、残酷な迫害を受ける

 1999年7月、中共の江沢民集団が法輪功を迫害した後、呉さんは法輪功の無実を訴えたが、法律に基づき北京に陳情したあと、7日間不当に拘束され、勤務先を解雇された。今回陳情したことで、居民委員会や派出所の警官からの嫌がらせも頻繁にあった。

 2007年3月13日午後7時30分、呉さんは瀋陽市鉄西区刑事警察、鉄西610弁公室の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)、鉄西軽工通り事務所の関係者ら十数人により、自宅から連行された。パソコン、プリンター、テープレコーダー、携帯電話、法輪功の書籍など1万元相当の私有物が押収された。その後、警官らは他の学習者を連行する目的で、呉さんの自宅で3日間待機していた。

 呉さんは鉄西区軽工派出所に連行された。警官は踵で呉さんの腿の内側を蹴り、呉さんの腿が青紫色になり、半月間動けなくなった。警官はまたベルトで呉さんの頭を叩き、拳で顔を殴った。さらに、4人の警官が呉さんを地面に押さえつけ、足で踏みつけたり、スタンガンで手の平や、足の裏に電気ショックを加えたりした。拷問は夜遅くまで続いた。

拷問のイメージ図:殴打される

 2007年7月13日、呉さんは瀋陽市鉄西区裁判所で不当に懲役3年の実刑判決を宣告され、本渓市の渓刑務所に拘禁された。

 刑務所で、呉さんは両手を壁につけて頭を抱えながら、幅8センチ、高さ10センチほどの90度尖っている腰掛けに長時間座らされ、法輪功を中傷するビデオを見せられ、侮辱された。監視役は皆、刑務所が厳選した冷酷で悪辣な者ばかりで、いつも呉さんを殴ったり蹴ったりして、奴隷労働を強要していた。

拷問のイメージ図:尖っている腰掛けに長時間座らされる

 2009年12月13日、呉さんは冤罪を終えて自宅に帰った。

 三、善良な人が迫害され死亡し、幸せな家庭は崩壊した

 呉さんは刑務所から帰宅したが、以前のような体力もなく、非常に衰弱して痩せており、料理をするにも何度か休まなければならなかった。

 中共による迫害の傷があるため、呉さんは家族と話し合い、生活環境を変えたいと考え、2010年に転居した。しかし、転居後に警官から尾行や嫌がらせを受けるとは思いもよらなかった。ある日の夜7時、警官らがドアをノックした時、呉さんは窓から飛び出して逃げた。その後、警官は呉さんの息子の学校へ行き、父親の行方を問い詰めたため、息子はしばらく停学せざるを得なかった。

 呉さんの息子が嫌がらせを受けたのは、今回が初めてではない。息子がまだ小学生だった頃、警官は呉さんを連行するために、放課後の児童クラブで待ち伏せていた。呉さんの息子はおとなしくて言葉数も少なく、父親が不当に拘禁されているため、法輪功に誤解を持っていた当時の担任からよく叱られ、いじめられていた。幼い息子は父親の愛情を受けられないだけでなく、中共による連座迫害に耐えながら、幼い心に大きな傷を負ってしまった。

 呉さんが連行された後、呉さんの母親はショックで突然失明した。刑務所から帰宅した呉さんは懸命に親孝行したが、母親の体調はすでに弱まり、ついに亡くなった。呉さんは非常に悲しみ、重苦しい気持だった。

 迫害を避けるため、2019年夏、呉さんは再び住居を変えた。転居して間もない呉さんは、またしても警察から電話を受けた。

 残酷な迫害と長期にわたる嫌がらせの結果、呉さんの体調はますます悪化し、2021年2月4日、52歳の若さでこの世を去った。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/5/9/442298.html)
 
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