【明慧日本2022年5月21日】甘粛省臨夏県の法輪功学習者・賈春臻さん(男性)は連行された後、懲役4年の実刑判決を受けた。2022年3月、賈さんは蘭州刑務所で拷問されて死亡した。享年76歳。賈さんの遺体の首に傷があったが、刑務所の警官は「賈春臻は服で自分の首を絞めた」と主張した。
臨夏県新集鎮梁家山村に住んでいた賈さんは、2020年4月、臨夏県国内安全保衛部門と新集鎮派出所の警官は賈さんを連行した。2020年12月末、賈さんは懲役4年、罰金3000元(約5万7000円)の判決を下された。賈さんは2021年の正月、迫害に抗議するため、断食を行った。当時、賈さんの家族は面会したとき、賈さんはほとんど聴力と視力を失っていることに気づいた。
2022年3月、家族は蘭州刑務所からの電話で「賈春臻は2022年3月18日に刑務所内で死亡した」という通知を受けた。そして、家族はすぐに刑務所に駆け付け、遺体との対面を強く求めた。
それから、大勢の警官の監視の下、家族は賈さんの遺体と対面できた。遺体の首と腕に傷があるのを見て、家族は警官に傷の理由を問い詰めたが、警官は「賈春臻は自分の服で自分の首を絞めた」と言った。
その後、警官は慌てて賈さんの遺体を火葬し、家族に200元(約3000円)を渡し、決着をつけた。
1年ほど前から蘭州刑務所は、コロナウイルス感染症の拡散を防ぐとの口実で、賈さんの家族に賈さんとの面会を拒否していた。そのため賈さんの迫害死の詳細はわかっていない。
中国共産党当局が法輪功への迫害を発動してから、賈さんは長期にわたって監視され、数回も連行された。2012年6月9日、賈さんは県の国内安全保衛部門の警官に連行され、同年11月12日に裁判にかけられた。そして、懲役5年の実刑判決を言い渡された賈さんは、甘粛省天水刑務所に送られ、2017年6月10に出所した。
帰宅してからも賈さんは長い間、新集鎮派出所の警官に絶えず嫌がらせをされた。2019年6月21日昼、派出所の警官3人は突然、賈さんの家に押し入り、家宅捜索をし、法輪功の書籍2冊、USB2つ、野菜の種などの私物を押収し、対聯(ついれん:門の両脇などに対句を記したもの)2セットを破った。
2020年4月、賈さんは警官に連行され、陥れられた。同年12月末、実刑判決を宣告され、刑務所の迫害により死亡したという。