【明慧日本2022年5月29日】(明慧記者)明慧ネットの報道によると、2022年3月から4月までの間に、767人の法輪功学習者(以下、学習者)が不当に連行、嫌がらせを受けた。北京で開催された中国共産党(以下、中共)の「二つの会議」期間中、北京と上海は24時間学習者を監視し、上海市嘉定区では学習者の王亜萍さんを監視するために、1日1000元で監視役を雇った。湖南省懐化市の曾小英さんは、派出所の警官に殴られ身体の数カ所を骨折し、湖北省麻城市の詹細花さんは精神病院に閉じ込められた。
内モンゴル自治区バイリン左旗の学習者・季雲芝さんは、北京冬季オリンピック開幕3日前の旧正月1日に連行され、警官と受刑者からの侮辱、拷問を受け、拘禁された48日後に死亡した。
季雲芝さんと息子の張暁鋒さん(学習者で、ニューヨーク在住建築士) |
明慧ネットの統計によると、2022年3月から4月までの期間中、437人の学習者が連行され、330人が嫌がらせを受け、22人が洗脳班に送られ、247人が家宅捜索を受けた。また、3人が放浪生活を余儀なくされ、採血、唾液DNA採取の検査を受けた学習者も3人いた。その中には、准教授、警察官、教師、退役軍人、エンジニア、会計士、銀行の幹部などの優秀な人材が含まれている。
2022年1~4月、連行、嫌がらせ、判決、洗脳迫害をされた学習者の延べ人数 |
1月から4月までに、860人の学習者が連行され、そのうち1月は270人、2月は153人、3月は203人、4月は234人であった。1月から4月までに嫌がらせを受けた学習者は689人で、そのうち1月は219人、2月は140人、3月は145人、4月は185人であった。
一、2022年3~4月、437人の学習者が連行される
2022年3~4月に連行、嫌がらせを受けた中国各地の学習者の延べ人数統計 |
迫害の実例
1、大慶市の警官は20数人の学習者を連行し、嫌がらせを働いた
4月20日、大慶市の学習者・苑麗雪さんは不当に連行され、家宅捜索を受けた。
4月20日の朝7時頃、大慶市会戦公安支局の警官らは王法娟さんの自宅に押し入り、王さんおよび夫と3歳の孫娘を連行し、法輪功関連の物をすべて押収した。
学習者の趙清雲さん、鄭新衛さん、陳海蓮さん、王秀玲さん、王淑華さん、孔秀時さん、王暁萌(蒙)さん親子、年配者の劉さん、徐(許)さん、黄さん、および東湖九区と六区の数人の学習者も、大慶市会戦公安支局の警官により連行された。現在は、皆がほとんど帰宅した。
会戦公安支局による不当な連行は午前6時から午後まで続いた。連行に加担した警官は、私服と防護服を着ている者もおり、学習者を騙してドアを開けさせるために、感染拡大防止の調査員などを偽っていた。このほか、大慶市公安鉄人支局の警官は段暁栄さんと娘を連行し、大慶市公安譲胡路支局の警官は周桂蘭さんを連行した。
2、チチハル市の警官は学習者を懸命に連行している
4月11日以来、チチハル市の副市長で公安局長の陳東および政法委リーダーの郭暁鋒の指揮の下で、いわゆる「網を閉じる行動」が行われ、多くの学習者が無差別に連行された。不完全な統計によると、現在、チチハル市地区で16人の学習者が連行され、嫌がらせを受けた。他の学習者も監視されている。張万傑さん、李冬梅さん、李臘梅さん、朱秀清さん、李鳳琴さん、于さん、夏婷婷さん、翁さん、甄さん(名前が分からない学習者が多数)などの学習者が連行された。同時に、警官は家宅捜索を行い、私有物を押収し、身分証や戸籍簿を要求した。張万傑さんの車が押収された。
3、湖南省懐化市の曾小英さんは殴打され、数カ所骨折した
湖南省懐化市の学習者・曾小英さんは4月19日、団結派出所に連行された。不当な尋問を受けた曾さんは殴られ、右半身が6カ所骨折したほか、胸と背中の肋骨も骨折した。
4、湖北省の詹細花さんは精神病院に閉じ込められた
4月の初め頃、湖北省麻城市塩田河鎮の学習者・詹細花さん(50代)は、法輪功に誤解を持っている地域の住民に通報されたため、警官による家宅捜索を受け、すべての法輪功書籍が押収された。詹さんの家族は大変なプレッシャーの中で、詹さんを麻城市の鼓楼精神病院に入れた。現在、詹さんの健康状態が心配されている。
二、2022年3~4月、330人の学習者が嫌がらせを受ける
迫害の実例
1、冤罪を経た呉占廷さんは半身不随に、今も判決や嫌がらせを受け続けている
遼寧省朝陽市の学習者・呉占廷さんは、中共による法輪功への迫害の中で、真・善・忍を堅持し続けたとして不当にも懲役4年6カ月の実刑判決を宣告された。期間中、刑務所で迫害され重度の脳血栓を患った。帰宅した後、身体が不自由な呉さんは再び連行され、自宅で裁判が行われ、懲役3年、執行猶予4年の判決を言い渡された。現在、呉さんは寝たきりになり身の回りのことができず、家族の収入もなく、今なお中共の関係者による嫌がらせを受け続けている。
寝たきりになった呉占廷さん |
2022年の正月が明けたばかりのある日、西大営子派出所の警官(予備の警官)の呉大力(呉さんの実兄弟の息子)は、人を連れて来て「見舞いに来た」と言い、ベッドで寝たきりになっている呉さんの写真を撮った。
数日後、西大営子司法部門の2人が再び呉さんの家にやって来て、呉さんの写真を撮った後、家族にサインを求めたが、拒否された。そして、その関係者はすでに話せなくなった呉さんの手にペンを持たせ、サインを求めた。しかし、真・善・忍を堅持する呉さんはサインするはずがなく、まして迫害されてすでにペンを持つことができなくなっていた。
長年にわたり、西大営子鎮の各部門の関係者が際限なく嫌がらせに来るため、家族も来た回数は数え切れないほどで、覚えていないという。しかも、誰も家族の生活に実際に関心を示したことはなかった。
呉さんの義母は87歳で、呉さんが迫害され寝たきりになっているのを見て、何度も涙を流したことがある。義母は「婿は最も誠実で優しく、親孝行な人です。人を傷つけたり、違法なことをすることはなく、こんな良い人はなかなか見つからない、なぜ警官から絶え間ない迫害を受けるのでしょうか」と言った。
(続く)