遼寧省の尹国志さん 瀋陽第一刑務所で迫害され死亡
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 【明慧日本2022年6月4日】(遼寧省=明慧記者)遼寧省建平県の法輪功学習者(以下、学習者)の尹国志さんは、2019年9月に不当に連行されて懲役10年の実刑判決を宣告された。今年5月22日、尹さんは瀋陽第一刑務所で迫害され死亡した。情報を得た家族は刑務所に向かっている途中、刑務所から「ここには新型コロナウイルスの感染者がいる、もし来ればすぐ隔離する」と告知されたため、遺体を引き取りに行けなかった。

 尹さんの妻の付景華さんは7年間拘禁された後、2019年12月31日に荒れ果てた借家で亡くなった。

 建平県国営八家農場の劉家溝村に住む尹さん夫婦は1999年7.20以前に法輪功を学び始め、それまで患っていた多くの病気が回復した。

 1999年7月、中国共産党が法輪功への弾圧を開始し、尹さん夫婦は法輪功を堅持し続けたとして何度も嫌がらせを受け、拘禁された。2009年7月28日午前、現地派出所の警官らは突然尹さん宅に押し入り、部屋中を荒らし回り、パソコン、プリンター、法輪功の関連書籍を押収し、妻の付さんと子供を派出所に連行した。子供はその後解放され、尹さんは逃げるしかなかった。

 家を出た尹さんは放浪生活を余儀なくされた。しかし、朝陽市政法委は尹さんへの迫害を止めず、5万元の懸賞金で尹さんを指名手配した上で、尾行したり、待ち伏せたり、監視したり、騙したりして、建平県町の隅々まで尹さんの写真を貼った。

 建平県公安局の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)および現地派出所の警官らが、何度も家にやって来て尹さんを連行しようとし、嫌がらせや脅迫を働いた。子供と尹さんの両親は心身に二重の打撃を受けた。ショックを受けた尹さんの母親は2014年に亡くなり、子供の生活環境はさらに厳しくなった。付さんの母親も娘のことを心配するあまり、2013年に他界した。2人の近親者が臨終した時、尹さんも付さんも傍にいてあげることができなかった。

 妻の付さんは7年間の懲役を終えて2015年に帰宅して、やっと80代の義父の世話ができるようになった。2018年12月、付さんは再度連行され、15日間拘束された。その後、警官らは度々家に来て嫌がらせをし、「保証書を書かないと、今度はお前に16年の懲役を科すぞ」と付さんを脅かした。付さんは迫害を避けるために放浪生活をせざるを得なかった。

 付さんが拘束されている間、家に残された尹さんの父親は、心配と恐怖で心身ともに大きなストレスを受けた。15日間の迫害を経た付さんが帰宅した時には、父親はすでに寝たきりで身の周りのことができなくなり、間もなく他界した。

 2019年9月26日、尹さんは借家で警官らにより連行された。その後、懲役10年の実刑判決を言い渡され、錦州刑務所に拘禁された。

 夫が連行されたと聞いて、付さんはさらに打撃を受け、2019年12月31日に心配と極度の苦しみの中で亡くなった。

 2022年3月8日、遼寧省瀋陽第一刑務所の2人の警官は、尹さんの家にやって来て、「尹国志は刑務所で末期の肺がんになり、今病院で酸素吸入をしているため治療費を出せ」と告げた。5月22日、尹さんは瀋陽第一刑務所での迫害により死亡した。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/5/30/444261.html)
 
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