【慶祝513】 父親がついに修煉に入った
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文/中国の大法弟子 小蘭

 【明慧日本2022年6月6日】父は1930年代に生まれましたが、家が貧しくて栄養不良のため、父の背は低いのです。母と結婚して私たち6人の子供が生まれると、両親は苦労して私たちを育てました。私と弟は体が弱くて多くの薬を飲んでも改善せず、これが両親の悩みの種になりました。法輪大法を修煉してから、私と弟の体はすっかり良くなりました。

 法輪大法は法輪功とも呼ばれ、宇宙の最高特性「真・善・忍」を理念とする気功修煉法で、世界で1億人が愛好しています。

 1999年7月20日以降、私は修煉を止めないため中国共産党(以下、中共)から迫害を受けました。父の大法に対する態度は、当初の支持から反対に変わって、さらに中共に従って大法弟子を迫害する時期もありました。晩年、中共の邪悪な本質を見抜き、正義感のある行動をとって弟を守り、最後は法輪大法の修煉に入りました。父は大法のご加護を頂き商売が繁盛しました。

「お宅は凄い、なんと2人もの法輪功(修煉者)を出した!」

 私はもともと本を売る露店を経営して生計を立てていましたが、商売が大きくなってから露店を父に譲りました。我が家は農村出身で、現金収入はまったくありません。何の生活の保障もないのですが親の生活は露店の収入で賄うことができています。

 父は『周易』や地理、風水に興味があり、20世紀の90年代に中国に気功ブームが起こりました。父の露店には、多種多様の気功本を置いていますが、一番売れたのは法輪功の本です。

 私と弟は、一緒に法輪大法を修煉して、確かに体が良くなりました。父は喜んで、母にも修煉を勧めました。しかし法輪功は中共の実力者である江沢民の嫉妬を招き、1999年から修煉者は残酷な迫害に遭いました。父は中共がでっち上げた虚言を信じて、私たちの修煉に反対し、地元の派出所に協力して私たちを監視しました。また、大法の本を破って、私と弟を殴ることまでしました。

 しかし、父の内心は混乱しています。息子と娘はプロパガンダの宣伝のような悪い人間ではなく、かえってとても良い人です。父は、帰省した友人に心の中の葛藤を話すと、友人は「お宅は凄い、2人もの法輪功(修煉者)を出した!」と言ったので、父は少しほっとしました。

 父の正義感

 弟は中共の迫害を受けている無数の法輪功修煉者(以下、修煉者)と同じように、「転向」をしないために残酷な迫害を受けました。警察は受刑者らに弟を殴るように指図したので、弟の頭蓋骨の一部は凹みました。冬は弟に単衣だけを着せて寒風の中で凍えさせ、真夏には、炎天下に終日座らせたので、ひどく日に焼けました。ほかに、長時間、眠らせないなどもあって、出所した時、弟の体重は50キロもありませんでした。弟は優しい心で、彼らを恨みも憎みもせず、身近にいる受刑者らを感動させました。

 弟が不法に監禁されていた数年間、父は弟に会いに行かず、手紙を書いても弟を叱る内容ばかりでした。父は中共の宣伝を信じて、それがいわゆる弟に対する「教育」だと思っていました。

 ある日、父の露店に刑期を終えて釈放された男性が訪れました。彼は父に「立派な息子さんをお持ちだね。息子さんはとても良い人だ」と言い、弟が刑務所で迫害されているのを目撃したと話しました。父は、当局に騙されたと分かって、何年も息子に会いに行っていないことを後悔しました。

 その後、父は数百キロも離れた弟のいる刑務所に駆けつけて、弟に会うことを要求しましたが、しかし2回行っても会わせてくれませんでした。父は刑務所に電話をかけて手紙も書き、刑務所側が収監者を虐待していることを訴えました。父の正義ある行動のおかげで、両親はついに弟に会うことができました。面会の時、そばで監視していた複数の刑務官はとても尊敬している態度と話し方で両親と弟に接しました。面会が終わると、父は刑務官らに、「自分に逃げ道を残して、悪事を働くのを止めなさい。海外の至る所に修煉者がいるので、冤罪はいつか必ずひっくり返されるよ」と話しました。

 それ以来、父の法輪大法と大法弟子に対する態度は変わって、修煉者に会ったら親切に挨拶するようになりました。それから露店の商売が好転するようになりました。弟が出所して家に帰ると、父は「我が息子は何の悪いこともしていない。息子はたくさん苦労したので、これから息子に良い服を買って、ブランド品を着せる」と言いました。

 ある日、地元の戸籍担当の警官が父の店に来て、弟が派出所に行って報告していなかったことについて弟に警告しました。父は「息子の国民としての権利とプライバシーが侵害されてはいけない。息子は警察にこんなにひどい目に遭わされた、お前らは違法だ!」と言って、警察官と口論しました。父の声が大きいので、周りの通行人も父の味方をすると、その警察官は去って、二度と来ませんでした。

 修煉に入って、大法の福音を広める父

 父は高血圧でめまいをおこし、入退院を繰り返しても治りません。それをきっかけに弟は父に『轉法輪』を読ませました。父は何年か前に師父を罵って、大法の本を破ったことがあるのですが、『轉法輪』を読んでから父は師父の肖像画の前にひざまずいて、痛恨の涙を流して師父に謝りました。翌日、父の体は快方に向かい、めまいもしなくなりました。それ以来、父も法輪大法の修煉を始めました。父はまた90歳になった兄に法輪功の真相を伝えたので、兄夫婦も修煉に入りました。

 今の父は顔色がよく、優しい目をし、話す時の態度と雰囲気は知識人のようで、周りから尊敬されています。大法を修煉してから、父は人にお札を書いたり、占いをしたりしなくなりました。「占いをするより、法輪大法の福音を相手に伝えたほうが、相手にとって本当に良いことだ。法輪大法こそ人に希望を与えている」と言いました。

 数年前に父に占いをしてもらったある不動産会社の社長は、父の教えた通りにしたら金を儲けました。今、彼の新しい開発プロジェクトの工事がもうすぐ始まるので、父に風水を見てもらいに来ました。父は彼に法輪功の真相、自分の修煉に入ったいきさつなどを伝えて、大法のお守りをあげました。また赤い紙に筆で恭しく「法輪大法は素晴らしい、真善忍は素晴らしい」と書いて、帰ったら壁に貼ってくださいと彼に言いました。父はまた「私が前にやった占いなどは実は役に立たないもので、これこそ最高なものです。法輪大法を敬う心があれば大法の師父はきっとあなたを守ります」と言いました。このように、父は独自のやり方で真相を伝えています。

 父は隣人に「うちには大法があるため、子供たちは賭博をしないし、タバコもお酒も飲まない、悪習もない。人柄が良く親孝行もして、私に何も心配をかけないよ」と言っています。

 2年前、85歳の父は苦痛一つもない状態で亡くなりました。法輪功を習っていない姉は、「父は善良な人なので、苦痛なく他界することができた。それだけではなく、子供たちにも苦労をさせていない。周りの老人たちは長年病気を患って、子供たちは病院で付き添い、苦労しながら金も多くかかる」と感慨しきりでした。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/5/16/442192.html)
 
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