2022年5月、17人の法輪功学習者が迫害で亡くなったことが判明(一)
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 【明慧日本2022年6月13日】5月13日は、法輪功が世界に広まって30周年にあたる。現在、世界100カ国以上で、人々は自由に法輪功を修煉することができるが、中国共産党だけが法輪功迫害を引き続き行っている状態である。中国共産党の江沢民集団は法輪功学習者(以下、学習者)に対し、「名誉を汚し、経済的に貧困におとしいれ、肉体を消滅させる」や「殴り殺しても気にせず、死んでも自殺とする」、「死んでも原因を調査せず、直接火葬せよ」という政策を今も実行している。明慧ネットの報道によると、5月、中国本土でさらに、学習者17人が迫害により死亡したことが判明したという。

 山西省大同市の学習者・牛蘭雲さん(59歳)は、2022年3月28日朝、借家の窓からロープで降りた後、警官に連行された。その日の夜8時すぎ、家族は葬儀場で牛さんの遺体確認をするようにと通知された。「たった14時間で、生きている人が亡くなった!」と、家族は驚きのあまり、悲しみにくれた。

 瀋陽市遼中区の74歳の学習者・劉清飛さんは、警官に連行され遼中区留置場に拘禁され、2022年4月24日に迫害されて死亡した。遺体と対面することを通知された家族が病院に駆けつけると、劉さんの目も、口も開いていて、死んだ人の目とは違って、目が輝いていて、体温もあった。そして、家族は留置場の警官に「まだ死んでいないのに、なぜ、応急手当をやめるのですか」と問い詰め、継続的に救急措置をするようにと強く要求した。しかし、劉さんは最終的に、救出できず、死亡した。

 古代から、「殺人は命で償う。善悪には報いがある」という話がある。中国共産党文化の洗脳下で、悪事を働く者は中国共産党に盲従し、自分にも他人にも害を与えることになる。

2022年5月、迫害により死亡した法輪功学習者の人数の統計

地域 死亡人数
遼寧省 6
北京市 2
黒竜江省 1
湖北省 1
湖南省 1
吉林省 1
江蘇省 1
山東省 1
山西省 1
安徽省 1
河北省 1
合計 17

 2022年1~5月、80人の学習者が迫害によって死亡したことが判明した。1月に20人、2月に11人、3月に13人、4月に19人、5月に17人である。

 5月のデータ収集の期間は2022年5月1日~2022年5月31日であるが、以前、発表していなかったデータを含む。

 学習者が迫害により死亡した事例の一部

 1、瀋陽市の劉清飛さん(70代)は拘禁中に死亡

 瀋陽市遼中区の学習者・劉清飛さん(74歳男性)は現地の留置場に拘禁中、2022年4月24日に迫害されて死亡した。家族は「遺体を見に行ってください」という知らせを受けた。

 家族はすぐに病院へ駆けつけた。劉さんの目も口もまだ開いており、目線もはっきりしていて、体温もあり、死亡した様子ではなかった。家族は「まだ生きているのに、なぜ応急処置をとらないのですか?」と問いただした。救急手当をするようにと強く求めたが、誰も対応しなかった。ついに劉さんは亡くなった。

'刘清飞遗像'

劉清飛さん

 遼中区に住んでいた劉さんは2021年8月28日午前11時、劉さんと同じ村に住む退職した元公安警官が現地派出所の警官数人を率いて、「ワクチン接種」を口実に劉さんの家に押し入り、何の証明も提示しないまま、いきなり家宅捜索した。警官らは劉さんの家をめちゃくちゃにし、プリンター、パソコン、法輪功の書籍、法輪功創始者の写真、現金などの個人財産を押収した。劉さんも派出所まで連行された。その過程で、劉さんはずっと警官らに法輪功について説明していた。

 翌日午後5時ごろ、劉さんは遼中区公安局事件応対センターで国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関、公安局内に設置。以下、国保)の警官に尋問され、拷問された。

 2021年9月10日、劉さんは不当に逮捕状を発付された。11月9日、案件の書類が遼中区検察庁に送られ、12月3日、書類が同区裁判所に提出され、裁判に直面した。

 今年4月24日午後8時過ぎ、家族は留置場から、「劉清飛が突然発病して、緊急措置をとったが、残念ながら死亡した。病院へ遺体を見に行ってください」との知らせを受けた。

 家族の詰問で、留置場の警官は、「劉清飛は午後6時39分に発病し、救急車を呼ぶと20分後に到着した。病院側は緊急措置を取ったが、1時間後の7時8分に死亡した」と一部詳細を告知した。しかし、家族が知らせを受けたのは8時25分だった。

 留置場の一連の行動から見れば、多くの疑問点がある。家族は劉さんの遺体を火葬場の冷蔵庫に保管しており、留置場側に責任追及する予定だという。

 2、学習者夫婦 妻の拘禁中に夫の王連義さんは死亡

 2022年4月25日、北京市延慶区の学習者・王連義さんは自宅の庭に倒れて死亡した。王さんの兄は2日続けて、王さんに電話をかけたが、連絡取れず、王さんの家に駆け付けた。兄は壁を越えて入り、倒れた王さんを見つけたが、王さんはすでに死亡していた。享年56歳。

 王さんは亡くなる前日、刑務所に拘禁されている妻・郎東月さんのため、依頼した弁護士を訪ねた。しかし、弁護士事務所の前にパトカー2台が止まっているのを見て、王さんは路上の階段で座り込んだ。というのは、長年、迫害を受けてきたため、王さんは弁護士事務所に入るのも緊張するし、パトカーを見て恐怖を感じたそうである。王さんはかつて、依頼した弁護士に「私は農民です。家の経済状況が良くありませんが、何としても妻を救いたいのです」と話したそうだ。

 郎さんは法輪功を学んだとして迫害され、放浪生活を余儀なくされた。2021年12月14日、河北省懐来県公安局と沙城南派出所の警官は郎さんの借家に押し入り、家宅捜索をした。警官は郎さんを連行し、張家口留置場に拘禁した。その後、逮捕状を発付された郎さんは懐来県検察庁に陥れられたが、その後、書類は宣化検察庁に移された。

 郎さんはかつて、4回にわたって労働教養処分を科された。3回ともに北京女子労働教養所に拘禁されていたが、4回目には遼寧省馬三家労働教養所に送られ拘禁された。計7年6カ月拘禁されていた郎さんは教養所でさまざまな拷問を受けた。麻薬犯に胸部を猛撃され、気絶しそうになったり、、ベッドに取り押さえて、ハエたたきの棒で陰部や小腹部が叩かれたりなど、長い間歩けなくなった。さらに、服を脱がされ、棒や拳で殴られ、歯ブラシで性的虐待を受けた。

 夫の王さんも数回にわたって、連行され、洗脳班や労働教養所に拘禁されていた。

 王さんは一見、がっしりした体格だが、実は繊細な仕事をこなし、木製のひょうたんや置物を作ったり、クルミの皮に彫刻したりして、根気強い人である。王さんは20年来、中共からの迫害で、穏やかな生活ができず、不安な日々を過ごし、最後には疲れ果ててこの世を去ったという。

 (続く

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/6/4/444469.html)
 
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