内モンゴルの岳淑霞さん 迫害され死亡
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 【明慧日本2022年6月19日】内モンゴル赤峰市の法輪功学習者・岳淑霞さんは心身ともに健康増進に効果がある気功「法輪功」を学んでいるとの理由で、かつて2回、合計7年の実刑判決を下された。2022年3月31日、岳さんは娘とともに警官に連行され、家宅捜索をされた。その後、岳さんは深刻な病状が現れ、失明近い状態になった。そして、6月6日、岳さんはこの世を去った。享年73歳。

 岳さんの娘・李秀栄さんは2020年、乳癌が見つかり、医者に後数カ月の命だと断言された。絶望の中、李さんは治療を止め、法輪功を学び始めた。奇跡的に李さんは完全に回復できた。それから、李さんは人々に法輪功の素晴らしさを伝えようとしたが、警官に尾行され連行された。

 苦痛の中 法輪功に出会う

 岳さんはかつて、負けず嫌いで気が強い性格だった。気性が荒く、器が小さいため、目の病気、気管支炎、胃炎、大腸炎、関節炎など、いくつもの病気を患った。20代の頃から、薬が手放せなくなり、治療費も多くかかってしまい借金をしなければならなかった。岳さんは病気に悩まされるだけでなく、長男が統合失調症を患い、離婚してしまった。一連の不幸で、その頃の岳さんは家族を支えることに必死で、毎日苦しんでいた。

 1996年、岳さんは病気治療のために法輪功を学び始めた。それから、岳さんの運命は変わった。以前、岳さんは冷たいものも固いものも食べられなかったが、法輪功を学んでから、何でも食べられるようになり、健康で十数年間一度も薬を飲まなかった。「真・善・忍」の基準に従って自分を律し、岳さんはより良い人間になるように努力してきた。

 心も体も健康になった岳さんは、人のことを優先に考え、人と争わず、誰とでも仲良くできるようになった。それと同時に、長男の病気も回復し、家族で順番に見守る必要もなくなり、一家も安心して暮らせるようになった。

 懲役3年6カ月の判決を受ける

 2012年4月15日朝、当時63歳の岳さんは平庄西露天派出所、前進派出所、元宝山区国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)の警官によって、連行された。

 元宝山区公安局の副局長と国保の警官は、岳さんの家から押収した法輪功の関連書籍と法輪功の事実が書かれた週刊小冊子などを証拠とし、案件の書類を作って検察庁に渡した。しかし、検察官でさえ、これらの書類を読んで起訴のしようがないと感じ、案件を差し戻した。しかし、警官は引き続き捏造したものを集めて、検察庁に岳さんを起訴させることにした。

 その後、何の法律的な手続きがないまま裁判所は2012年11月下旬、岳さんに懲役3年6カ月の実刑判決を下した。岳さんは内モンゴル女子刑務所に収容された。

 2015年7月12日、拘禁期間が終了して解放され、帰宅するはずの岳さんは、警官に赤峰洗脳班に入れられた。

 2度目の懲役3年6カ月の判決を受ける

 2017年11月5日、岳さんと赤峰市元宝山区の学習者・楊翠玲さん、王燕昕さんの3人が、法輪功の真実を伝えるため、カラチン旗の管轄下の村や町に行った際、当局が法輪功への誹謗中傷をした宣伝を信じた人に通報された。カラチン旗の国保の警官は学習者3人を連行した。

 2018年3月27日午後4時、カラチン旗裁判所は学習者3人を不当に開廷した。岳さんに懲役3年6カ月、楊さんに懲役4年、王さんに懲役3年の判決を宣告した。

 2018年中旬、学習者3人は内モンゴル女子刑務所に送り込まれた。刑務所で岳さんは虐待され、睡眠を奪われ、殴打されるなどの拷問を受けた。2021年5月4日、岳さんは解放された。

 強制連行され死亡

 2022年3月31日午後、岳さんの娘の李さんは法輪功の真相資料を配る際、通報されたため、平庄派出所の警官に尾行された。警官は実家に帰った李さんについて行き、李さんを連行した。それに、家にいる岳さんも連行しようとした。岳さんは従わなかったため、4人の警官に布団と一緒に梱包され、そのままパトカーに運ばれた。平庄派出所に連行された岳さんは尋問され、脅迫された。

 そのため、岳さんは心身ともにダメージを受けた。解放された後、視力が急に低下し、ほかの病状も現れた。2022年6月6日、岳さんは死亡した。

 岳さんの死は、夫にも子供たちにも限りない悲しみを与えたという。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/6/13/444854.html)
 
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