瀋陽市の劉玉坤さん 迫害され死亡
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 【明慧日本2022年6月23日】遼寧省瀋陽市瀋河区の法輪功学習者・劉玉坤さんは、心身を鍛える気功「法輪功」を学んでいたとして2013年11月、派出所の警官によって連行された。その後、瀋河区裁判所は劉さんに懲役3年の実刑判決を下した。そして、刑務所に収容された劉さんは、薬物迫害などを受け、重い病状が現れ、足の指2本を骨折した。出所しても、劉さんは地元の警官に絶えず嫌がらせされた末、2017年12月29日に死亡した。

 1999年の初めから法輪功を学び始めた劉さんは、患っていた病気が完治し、穏やかな家庭を築いた。

 しかし、1999年月20日、中国共産党は気が狂ったように法輪功学習者への迫害を開始し、メディアを利用して法輪功を誹謗中傷した。そのため、法輪功を誤解する人がいて、法輪功学習者への迫害に加担する人も出た。劉さんは当局の嘘の宣伝に騙されないようにと、人々に法輪功の真実の情報を伝え始めた。

 2013年11月、沈河区小南教堂付近で法輪功の真実が書かれたカレンダーを配っていた劉さんは、当局が法輪功への誹謗中傷な宣伝を信じる人に通報された。2013年11月19日、沈河区恵工派出所の警官は劉さんを自宅から連行した。警官は劉さんの家を家宅捜索したが、捜索令状を出さなかった。警官の1人は「法輪功の案件なら、何の法律的な手続きも必要ない」と言った。

 遼寧省瀋陽市第一留置場に拘禁された劉さんは下痢が続き、歯3本が抜けた。劉さんは解放を求めても解放されず、病状が再発し、一度病院に運ばれたことがある。

 家族は弁護士2人を雇い、劉さんの弁護を依頼した。しかし、裁判官は弁護士に「劉玉坤に無罪弁護をしたら、政法委員会に報告する」と脅迫した。その後、1人の弁護士は610弁公室から電話をかかってきて、「弁護士資格を取り上げる」と脅迫され、仕方がなく6月16日に委託関係を解除した。

 2014年6月17日、劉さんは不当に開廷される予定だった。当日、裁判長と裁判官は大声で弁護士に圧力をかけ、弁護士に対して安全検査を行おうとした。弁護士はその行為が法律違反だと言って、拒否したが、法廷に入れてくれなかった。そのため、裁判は6月23日に改めた。

 6月23日、法廷で劉さんは意識不明になったため、裁判が延期になった。弁護士も家族も裁判所の理不尽な要求を認めなかった。7月25日、裁判所の妥協で、弁護士は安全検査なしで、法廷に入った。

 裁判の途中で劉さんの体に異変が起こり、裁判を続けられず、裁判官は裁判を終了させ、7月28日に延期すると宣言した。

 その後、瀋河裁判所は劉さんに懲役3年の判決を言い渡した。そして、留置場側が何度も劉さんを瀋陽刑務所の入監隊に送ったが、高齢と健康の問題で、入所不可となった。しかし、留置場側は2015年3月24日、入監隊を通さずに無理やり劉さんを刑務所に送り込んだが、家族に知らせなかった。

 劉さんの夫は刑務所に行き、劉さんとの面会を要求したが、劉さんが「転向」しないため、面会を許されなかった。しかし、夫は諦めず、何度もお願いして、やっと面会ができ 、劉さんの健康状態が悪化していると知った。

 刑務所での3年間、劉さんは警官に食事に薬物を混入されたり、受刑者から脅迫を受けたりされ、重い糖尿病などの症状が現れ、足の指2本を骨折した。

 帰宅した劉さんは継続的に迫害をされた。3年間の年金を返すようと要求され、経済的な困難に陥った。2017年12月の初め、劉さんは突然、脳血栓の症状が現れた。12月中旬、地元の警官は突然、劉さんの家に押し入って、写真を撮ったり、脅迫したりしたので、劉さんに精神的なダメージを与えた。そして、同年12月29日、劉さんはこの世を去ったという。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/6/7/444602.html)
 
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