明慧法会|姉妹2人で正念をし、自宅で資料拠点を展開する(二)
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2022年7月8日】(前文に続く)

 二、プリンターの修理を一から学び始める

 5年前(訳注:2016年)、安全のためにプリンターの修理方法を自分たちで学ぶことにしました。プリンターを購入する際、真相資料を大量に連続印刷するためには、新しいプリンターに外付けのインクカートリッジを装着する必要がありました。外付けのインクカートリッジを取り付けるのは初めてだったので、大掛かりな作業でどうなることかと思いました。しかし、大法弟子は自分の道を歩まなければならないという念を、私たちは心の中に持っていました。

 私たちは天地行論壇から「外付けインクカートリッジ取り付けテキスト」をダウンロードしました。初めてであまり慣れていなかったので、自信が付くまで何度もテキストを見て、テキスト通りに一歩一歩進めていきました。意外にも1回目で設置でき、外付けのインクカートリッジが充填されると、プリンターは楽しそうに真相資料をプリントしました。

 ある時、キヤノンの7280型プリンターの修理のために分解が必要になったことがあり、その時に初めてプリンターを分解し、天地行論壇からテキストをダウンロードしました。プリンターの筐体(きょうたい)を分解してメイン基板を見ると、差し込み口がたくさんあり、複雑すぎていじる勇気がなく、ショックを受けましたが、差し込み口をよく見ると、すべて同じ大きさ、同じ色をしていて、複雑なようで実はとてもシンプルなものでした。

 私は記憶力が悪く、作業が複雑なところもあったので、専用のスマホで手順ごとに写真を撮り、再度取り付けを行う時に間違えないようにし、複雑なことを簡略化しました。何度か分解しているうちに、プリンターに対する神秘感や不慣れさが消え、実際には簡単だと感じるようになりました。プリンターに不具合が生じた場合は、プリンターの取扱説明書に従ってメンテナンスや部品交換を行いました。それでも解決できない場合は、天地行論壇で関連する修理の記事を探したり、天地行論壇の技術担当の同修に質問を投稿すると、親切に回答してくれました。

 法輪大法の真相を書いた紙幣の印刷枚数が多くなると、ピックアップローラー(訳注:プリンターの給紙を行うための部品)の磨耗という問題が出てきました。天地行論壇の修理方法に従って、いくつかの方法を使ってみましたが、どれもうまくいかず、しばらくするとピックアップローラーが給紙しなくなりました。ある同修の経験を参考に苦労の末、自転車のタイヤ修理用の狼牙棒(訳注:棘状の突起物を柄の頭に数多く取り付けた棒状の武器)に似たヤスリでピックアップローラーの表面をバフがけ(訳注:表面を研磨して滑らかに加工すること)し、車軸をテープで巻き付けると、ピックアップローラーは元通りになり、長時間正常に印刷できるようになりました。長時間使っているとプリンターが遅くなることがあるので、日本から輸入した潤滑油を買ってきてインクカートリッジのレールに塗ると、うまくいくようになりました。

 実はプリンターの修理は難しくなく、何度か分解して構造を熟知していれば、修理はもちろん、基本的なメンテナンスもできるようになりました。プリンターに関する問題は、修煉に直接関係していることが多いと私たちは感じました。プリンターは、大法弟子が真相資料を作るためだけでなく、私たちの修煉にも役立っていました。プリンターのトラブルが発生し、その解決方法がわからないこともありました。そのような時、私たちは心を落ち着けて心を静めて法を学びました。再度資料を印刷すると、プリンターは問題なく印刷できました。

 私たちの経験では、法をよく学び、自分をしっかりと修めれば、プリンターはほとんど壊れませんでした。プリンターは霊的なものであり、私たちは常にプリンターとコミュニケーションをとりました。ある時、法輪大法の真相を書いた紙幣を印刷する時に、プリンターが印刷されていない紙幣を吐き出して停止してしまったことがありました。見てみると、その紙幣は古くてぼろぼろになっていました。その紙幣を取り除いた後「再開」ボタンを押すと、プリンターは再び元気に動き出しました。なんとプリンターが「この紙幣は法輪大法の真相を書いた紙幣にはふさわしくない」と教えてくれていることがわかりました。

 私たちは明慧ネットと天地行論壇を毎日見ていました。明慧ネットでは同修の交流文章を読んで比して学び比して修し、天地行論壇では同修の書き込みを読んで経験を積み重ねました。プリンターのメンテナンスや修理、および真相資料をプリントする過程でも、私たちなりの方法や経験があり、それを天地行論壇に投稿して同修と交流しました。天地行論壇で助けを求めている同修を見かけたら、方法がわかる限り積極的に手助けしました。

 私たちの自宅での資料拠点では、法輪大法の真相を書いた紙幣の制作のほか、真相リーフレット、真相冊子、真相シール、大法の真相のお守りなどの真相資料も制作しました。紙幣の両替、プリンターや各種消耗品の購入、プリンターの保守・修理、パソコンへのOSのインストールやハードディスクのフルディスク暗号化など、私たちの資料拠点の運用は独自に行なっていました。

 三、師を信じ法を信じ「ゼロ行動」を解体する

 2020年から今年(訳注:2021年)にかけて、中国共産党(以下、中共)は全国でいわゆる「ゼロ行動」という嫌がらせを実施してきました。私の地元の中共の部門も、大法弟子を大規模に迫害し、さまざまな手段で「三書」への署名を強要しました。私たちもまた嫌がらせを2回経験しました。嫌がらせを受けた過程の中で、私たちは絶えず法を学び、正念を発し、内に向けて探す中で着実に自分を修煉し、常に正念を持ち続け、一思一念の中から迫害を否定しました。

 2020年4月、兄が突然私の家にやってきて「警察と関係当局から会議に出席するよう打診があり『ここしばらく、国で重要な会議があるので、あなたたち2人は毎日私の家に食事に来て、毎日写真を撮って上に報告しなければならない』と言われた」と言いました。それを聞いた時、私は「このままでは果てしない妨害や迫害を受けることになるので、抵抗して協力しないようにしなければならない」と思いました。私は「私たちはどこにも行きません!」と言いました。兄は「協力しない場合は警察署に逮捕されることになるぞ」と言いました。私は「彼らが決めることではありません」と言いました。大法が中共に迫害された初期の頃、私は何度も中共に迫害されましたが、いつも私を助けてくれたのは兄でした。兄は私を脅して「お前が話を聞かないなら、私はもうお前のことを気にかけないよ」と言いました。私は「これ以上、私の事を心配しないでください」と言いました。

 その時、私には「私は法を正す時期の大法弟子なので、常人に頼ることを期待してはならず、師と法を信じて、法に則って修めるしかない」という一念がありました。兄は、私たちが恐れていないことを知ると、怒って帰ってしまいました。私と妹は、他の空間の邪悪要素を解体するために正念を発しました。

 2020年末、中共の「ゼロ行動」の嫌がらせが私の地元にも広がりました。ある夜、寝ていると、夢の中で石炭ストーブの火が非常に高く上がっているのが見えました。数日後、朝の煉功をしていると、ある光景を目にしました。路上で抱輪の動作をしていると、カメラを持った人が遠くから写真を撮っているのが見えました。突然その人がやってきて、私の目の前でカメラを構えました。

 翌日の学法グループで、同修がやってきて、自分の家が警察に不当に踏み込まれ、大法書籍を奪われ、家族が警察署に出向いて書類にサインをせざるを得なくなった、と言いました。また、私の街の他の同修も、中共の人間から玄関先で嫌がらせを受け、ある者は署名をさせられ、ある者は警察署に行かされ、ある者は家を追い出され、ある者は家族を強制的に迫害に参加させられたと聞きました。この時、私は自分が見た夢と煉功の時に見た光景を思い出し、それが師父のお導きであり、私たちも危険の中にいるのだということを悟りました。

 私たちの家には6台のプリンターがあり、4000元分の法輪大法の真相を書いた紙幣を作ったばかりで、真相定期刊行物50冊と『明慧週報』100冊を印刷したばかりでした。印刷された多くの資料を見て、私は妹と交流しました。私たちは「弦を離れた矢は戻らず(訳注:「資料拠点を設立した以上、真相資料を作り続けなければならない」という意味)、真相資料を作ることは宇宙で最も正しいことであり、神聖なことであり、この道に踏み出したからには、決意を持って続けていかなければならない。私たちは大法弟子であり、大法の管理下にあり、師父は必ず私たちを守ってくださる」と思いました。

 私たちは正念を確固としたところで、やはり理知的な対処が必要でした。私たちに協力してくれていた同修が不当に家宅捜索を受け、同修は難の中にいるため、真相資料をその同修に提供することができなくなりました。その日の夕方、電動アシスト自転車で農村に向かい、50部の真相定期刊行物を配布しました。翌朝、街に出て『明慧週報』を100部配布しました。昼に、4000元分の法輪大法の真相を書いた紙幣を背負って市場に行って両替をしました。

 今回初めて法輪大法の真相を書いた紙幣をその市場に両替しに行ったのですが、この市場で法輪大法の真相を書いた紙幣を両替するのはいつも私たちに協力してくれていた同修だということがわかりました。昼は買い物をする人が少ないので、両替するのに便利でした。私はまず肉を売っている露店主に声をかけ「小銭はいりませんか?」と尋ねました。肉を売っている露店主は「500元必要です」と言いました。肉を売っている露店主にお金を渡すと、ウィーチャットで振り込むと言うので、私が「携帯電話を持っていません」と言うと、露店主はお金を渡してくれました。

 その時、市場のあちこちで「ちょっと、ちょっと、ちょっと」と叫ぶ声が聞こえてきました。振り返ると、十数人の人が寄ってきて、私を取り囲みました。私は冷静に「ご用件は何でしょうか?」と尋ねました。その人たちは口々に「両替してください」と言いました。中には両替ができなくなるのを恐れて道をふさぎ、このようにして200元、300元、500元と、私はその人たちに両替しました。お金を両替した時に、ある女性が「お金には字が書いてあります」と言いました。また、ある男性は「こういうお金が欲しかったのです」と言いました。その人たちはお金を受け取ると、お金を数えることもなく去っていきました。数分で法輪大法の真相を書いた紙幣が両替されました。

 市場を出て、お金を数えてみると、1000元も足りませんでした。私は「誰に会えばいいのだろうか?」と思いました。どこかに行ったにしてもトラブルが深まるだけなので、心を落ち着かせて帰宅しました。私と妹は真相資料を作るために共同生活をしていますが、毎月、真相資料を作るための材料費と、光熱費やインターネット料金など、さまざまな出費がありました。残り700元は私たちの生活費でした。私が妹に「1000元足りない」と言うと、妹は冷静に「お金が少ないのであれば仕方がありません、偶然なことなどないのですから、私たちは自分にどんな人心があるか探しましょう」と言いました。

 私たちは利益の心を見つけ出し、資料拠点の資金も同修からもらったものもあり、自分たちのお金は自分たちで貯めればいいという汚い私心がありました。人心を見つけ出した私たちは、今後、自分たちのお金を投じてできるだけ多くの真相資料を作成し、正しい修煉の道を歩むことを決意しました。

 家にある6台のプリンターを見ると、中にはかなり大きなものもあり、扱いが難しいものもありました。なので、私たち2人で心を徹底的に放下して、すべてを師父に託しました。1週間は真相資料を作らず、家で法を学び、同修の交流文章を読み、全ての正時に正念を発し、邪悪を取り除きました。正念を発する時は、しっかりと背筋を伸ばし、心から念を純粋にして座り、打ち出された正念は「山を切り裂くほどの力を持ち」[5]でした。同時に、私たちは内に向けて探し続け、法に則って自分を正しました。

 私が住んでいる小区でも「ゼロ行動」の迫害で何人もの同修が嫌がらせを受けました。ある同修は家族に付き添われて警察署に行き、ある同修は正念で中共の警官に相対しても協力せず、ある同修はドアを開けなかったので、中共の警官が何度もドアを叩いて嫌がらせをしました。これまで何度も中共の警官が私たちの家を訪ねてきましたが、嫌がらせのために家に来ることはありませんでした。家で法を学んでいると、警官の怒鳴り声やドアをノックする音が何度も聞こえてきました。私は妹に「信じられない、すごい!」と言いました。師父の慈愛深いご加護の下、正念正行の中で「ゼロ行動」の迫害は雲散霧消しました。

 ある夜、寝ている間に夢の中で、大空高くから一対の目が地球を見下ろしている光景が目に飛び込んできました。小さな地球上の生命は、小さな粒子が密集しているかのようでした。突然、その目がものすごいスピードで下に伸びていきました。その時、地球は業力の玉となり、業の波が滔々とし、非常に恐ろしいものでした。そして、カメラは地球以外の場所に移動し、そこが自分の世界であることを知りました。そこでは、いたるところに色鮮やかなハスの花が咲いていて、活気に満ちていました。夢の中で、私は笑っていました。

 私たちは22年間、法を正す時期の修煉を歩み、自宅での資料拠点は17年間運営してきました。この17年間、私たちは実名で江沢民を告訴し、自宅は中共の警官に不当に家宅捜索を受け、あらゆる機材、消耗品、真相資料が略奪されました。私たちは連行されました。留置場で、私と妹は、ゼロ・サイン、ゼロ・供述という正念正行で、検察庁に案件が差し戻されました。師父のご加持の下で、私たちは迫害を解体し、正念で留置場から抜け出すことができました。

 家に帰った後、大法弟子の先史の誓約を実現するため、再び自宅で資料拠点を設置しました。修煉の道において、雪、雨、風、霜に直面しても、真・善・忍の法の光の中で、師父が法を正すお手伝いをし、衆生を救い済度する輝かしい道を希望を持って歩んでいきます。

 師父の慈悲深い済度に感謝申し上げます!

 同修のみなさんの無私の協力に感謝いたします!

 (完)

 注:
 [1] 李洪志師父の経文:『ロサンゼルス市法会での説法』
 [2] 李洪志師父の著作:『轉法輪
 [3] 李洪志師父の著作:『各地での説法四』「二〇〇三年アトランタ法会での説法」
 [4] 李洪志師父の経文:『二〇〇五年サンフランシスコ法会での説法』
 [5] 李洪志師父の著作:『各地での説法十一』「二〇一〇年ニューヨーク法会での説法」

 (明慧ネット第18回中国大陸大法弟子の修煉体験交流会)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/11/10/433256.html)
 
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