昆明市の85歳と75歳の法輪功学習者 判決を下される
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 【明慧日本2022年7月10日】雲南省昆明市の法輪功学習者・瞿月仙さん(85歳)と劉栄仙さん(75歳)は2021年5月、心身ともに鍛える気功「法輪功」の書籍を一緒に読んでいたことが理由で、昆明市西山区裁判所に判決を言い渡された。瞿さんは懲役1年6カ月、罰金8000元、劉さんは懲役3年、罰金1万元の判決結果になった。

 警官は1枚の写真をもとに追窮し、瞿さんを連行した

 2021年9月28日午後2時過ぎ、昆明市西山区公安分局の梁源派出所の私服警官4人は、瞿さんの家に押し入り、連行した1人の学習者の家から押収した2021年5月13日に学習者何人かで一緒に写った写真1枚を持っていた。警官は「ここに写っているのはあなたでしょ」と指さしながら聞き、瞿さんは否認しなかった。そして、警官は捜索令状と警察証を提示しないまま、いきなり家宅捜索を始めた。瞿さんが家宅捜索の理由を尋ねると、警官に写真を見せられ、このためだと言われた。

 警官らは法輪功の関連書籍、法輪功の文言が書かれた守札、法輪功の資料などの私財を押収したが、押収リストを瞿さんに渡さなかった。その後、警官は瞿さんを派出所に連行し、夜中3時まで尋問した。年齢の関係で、警官は家族に1000元の保証金を支払わせ、「保釈」で瞿さんを帰宅させた。

 2021年9月29日、梁源派出所の警官はまた、その1枚の写真を持って、劉さんの家に押し入り、家宅捜索し、法輪功の関連書籍、法輪功の資料、法輪功の文言が書かれた紙幣1000元以上などの私財を押収した。劉さんは昆明市第一留置場に送られ拘禁された。

 瞿さんは検察庁に起訴される

 2022年1月27日、梁源派出所の警官の1人は突然、瞿さんの家に行き、瞿さんを西山区検察庁に連れて行った。検察官は法輪功書籍と法輪功の資料が写っている写真を持ってきて、「これらのものはあなたのものか」と聞き、「はい、そうです」と瞿さんは答えた。そして、その検察官から「あなたは罪を認めるか」と聞かれ、「これは私が毎日読む本です。それがどんな罪になるのですか?」と瞿さんは答えた。検察官はまた、「法輪功をまだ、学び続けるのか?」と聞くと、「法輪功は良い人になることを教え、健康にもよいのです。私は元気で、子供たちは安心して仕事ができるので、良い事だと思います。学び続けます」と瞿さんは答えた。

 不当な裁判

 西山区裁判所は瞿さんに対する不正な裁判を行った。法廷で公訴人は法的根拠、「罪を犯した」客観的事実、犯行証拠も出せなかったが、裁判官は明らかに西山区検察庁の公訴人に偏った。さらに、法廷に突然現れた指定弁護士の弁護意見も、公訴人を擁護するものだった。

 裁判長は尋問、弁論を行わず、公訴人の公訴状に基づいて、瞿さんに「あなたはどこで集会を行ったのか」と尋ねた。瞿さんは、「集会ですか? 私たち年配の学習者は、一緒に法輪功の本を読んで、体験を話しただけです。私たちの行動は、社会に危害をもたらすものではありません。私たちは法輪功の教えの真・善・忍に従って自分を要求し、心身ともに健康になり、家族も恩恵を受けました」と話した。

 それから、瞿さんは用意した自己弁護文を読み上げた。

 瞿さんは「裁判所は悪を罰し、善を促進する場所であるはずですが、私はほかの学習者たちと法輪功の本を読んだという理由で法廷に立たされたのは間違いです。私個人が不当な扱いを受けるのは大したことではありませんが、検察が江沢民の法輪功に対する迫害政策を盲目的に実行し続けていることには」と、ここまで話した時、裁判長に中断された。

 「この世で、誰も自分が行うすべてのことに対して、最終的には自分で責任を負わなければなりません」と話したところで、また裁判長に中断された。

 「憲法第35条は、中華人民共和国の公民には、言論、出版、集会、結社、デモの自由があると定めています。ですから、私には憲法で認められた市民権があるはずです」

 「私は、中華民国の時期に布商人の家に生まれました。11歳の時、父について他の地方へ行ったとき、盗賊に襲われ、命を落としそうになったことがあります。 11歳の時から現在までベビーシッター等の仕事をして家庭を助けました。結婚して、6人の子供を育てましたが、生活苦のため、喘息、リウマチ、胃潰瘍、低血圧、貧血など多くの病気に悩まされ、薬を飲んでも治りませんでした」

 「しかし、1997年、法輪功を学んだ後、病気が治り、あれから、薬を飲んだことはありません。法輪功を学んで、最も良いことは、生きる意味や良い人になる道理がわかったことです」

 「法輪功の師父が学習者の私たちに多くの恩恵を与えてくださいました。5月13日は師父の誕生日です、ですから私たち学習者は法輪功の本を一緒に読むことにしました。これが間違いですか? どの法律に違反したのですか」と述べた。

 ここまで聞くと、裁判長は怒り出し、瞿さんの自己弁護の権利を奪った。

 最終的に、裁判長は法律を無視し、警官から出した写真と押収した私物を証拠とし、瞿さんと劉さんに「邪教組織を利用して法律の実施を破壊した」という罪を被せ、それぞれ判決を宣告したという。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/6/23/445297.html)
 
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