【明慧日本2022年7月10日】広東省掲西(けいせい)県の法輪功学習者・蔡重達さん(60)、曽素芳さん(53)夫妻と娘・蔡曉テイさん(27)の3人は、2021年12月15日、南山鎮で法輪功の文言が掲載されているカレンダーを配っていた時に、南山鎮派出所の警官によって連行され、掲西県留置場に拘禁された。娘は留置場の迫害により危篤状態になった。家に残された蔡さんの母親(97)の世話をする人がいない状態である。
蔡さんは以前、体が弱く、鼻炎などを患い通院していた。曾さんも多種の病気に苦しめられ、月2回は病院に行って、薬をもらい、1回の薬代は500元(約1万円)以上だった。そのために、蔡さんの家庭の経済状況はよくなかった。しかし、蔡さん夫妻は1999年の新年から心身ともに鍛える気功「法輪功」を学び始め、真・善・忍に従って自分に要求し、道徳が向上してくると、患った病気が完治した。それにつれ、家庭も穏やかになり、商売も繁盛した。
しかし、1999年7.20、中国共産党の江沢民グループは法輪功に対する残酷な迫害を開始した。法輪功を学び続けた蔡さん夫妻は、繰り返し迫害された。
2003年、蔡さんは広州市花都区で店を開き、商売はとても順調だったが、同年9月27日、法輪功迫害の事実が書かれた資料を配ったため、連行され、広州第一留置場に2年間拘禁された。その後、獅嶺派出所や公安局の警官は蔡さんの家に行き、妻・曽さんを脅迫したり、電話の盗聴をしたり、監視をしたりしていた。警官らはさらに、蔡さんの店の大家さんに店舗を貸さないようにと強いた。仕方がなく、曾さんは引っ越しを余儀なくされ、店も安く売り、10万元(203万円)以上の損失を出した。
2006年、曽さんは広東の仙山市順徳で商売を始めたが、同年4月14日、警官に連行され、留置場に拘禁された。1カ月後、留置場で迫害された曽さんは吐血した。しかし、解放されず、広東省三水洗脳班に移送された。洗脳班で曽さんは小さな部屋に拘禁され、法輪功への誹謗中傷のビデオなど、強制的に見せられた。迫害された曽さんは胸部が痛み、肺に問題が現れた。3カ月間、洗脳班に拘禁された曽さんは心身ともにダメージを受けた。
2008年12月9日夜10時半、中山市板芙鎮にある自営の卸売の店にいた蔡さんは同鎮の深湾派出所の警官に連行され、中山南区の馬嶺留置場に入れられ、家族との面会も許されなかった。妻・曾さんは派出所に行き、夫の解放を求めたが、警官に脅された。警官は板芙第一中学校の校長に蔡さんの娘を退学させるよう、大家さんには蔡さん一家を追い出すようにと要求した。その後、蔡さんは、懲役3年の実刑を宣告された。曾さんは再び店を売り、2人の子供を連れて故郷に帰るしかなかった。
2021年12月15日午後2時、蔡さん一家3人は警官に連行された。留置場で迫害された娘は、今年3月6日に病院に救急搬送された。一家はいまだに留置場に拘禁されているという。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)