文/中国の大法弟子
【明慧日本2022年7月18日】私は修煉中の苦難に遭遇すると、いつも楊さんのことを思い出します。楊さんが出所後、法輪功学習者と連絡を取り合い、大法との縁を繋げてほしいと願っています。
北京出身の楊さんとは、私が法輪功を学んだことで不当に監禁されていた十数年前に出会いました。楊さんはとても親切な人で、他人にはめられた末に投獄されました。彼女は私にとてもよくしてくれ、私が刑務所での強制労働を拒否したとき、いつも私のために声をかけてくれました。
私の部屋には10人の囚人がいましたが、その中の1人、Cさんは喧嘩の最中に夫の肩を刺して投獄されたのです。彼女は凶暴な外見をしていて、よく人に暴言を吐いていました。
私がいた刑務所を含むいくつかの刑務所は、後に河北省の石家荘女子刑務所に統合されましたが、そこで承徳刑務所にいた修煉者に出会いました。彼女は、法輪大法の主著である『轉法輪』を手書きで写したものを私にくれました。彼女は、白い紙に書いて、1章ずつ縫い合わせたのです。私は受け取ったその日から、その本を読み始めました。楊さんにも読んでもらいました。
読み終えた楊さんは、「こんな素晴らしい本をここで読めて幸せです! この刑務所の旅は無駄には終わらなかったです」と言いました。
ある日、楊さんはシャワーを浴びた後、スツールに座っていました。外からCさんが独房から帰ってきました。彼女は何も言わずに楊さんの顔をひっぱたき、ひっきりなしに悪態をついていました。楊さんの眼鏡は地面に落ち、粉々になりました。
楊さんは立ち上がり、Cさんに尋ねました。「本当にごめんなさい、でも怒らないで」
Cさんはまた楊さんの顔を叩いて言いました。「どうしてシャワー室で酢を使ったの? 匂いがするじゃない!」
楊さんはこう話しました。「ごめんなさい、思いやりが足りませんでした。今後このようなことは二度としません」
私は、「あなたは素晴らしい!」と楊さんに言いました。
楊さんは、「大切な『轉法輪』を、ただ読むだけではダメです! 私は必ず実践します」と答えました。