2022年上半期、2707人の学習者が身柄を拘束され、嫌がらせを受けた(一)
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 【明慧日本2022年7月19日】明慧ネットの報道によると、2022年上半期において、2707人の法輪功学習者(以下、学習者)は身柄を拘束され、嫌がらせを受けたという。迫害範囲は中国本土の28の省、自治区、直轄市に及んだ。943人は中国共産党(以下、中共)に家財を押収され、32人は迫害から逃れるため放浪生活を余儀なくされ、51人は無理やり唾液とDNAを採取され、採血された。学習者の中に副局長、大学の教授、高級エンジニア、警官、取締役、社長、テレビ局の編集長、教師、校長、医者、経理、銀行の幹部などの会社のエリートがいる。

 60歳以上の学習者の中、身柄を拘束され、嫌がらせを受けたのは399人(うち身柄拘束は241人、嫌がらせは158人)、そのうち最年長は92歳、90歳以上は3人、80代は78人、70代は198人,60代は120人である。

 2022年、政法委員会(治安・司法などを統括する機関)、610弁公室は全国範囲で「ゼロ行動」を行い、学習者に信念を諦めることを強い、嫌がらせ、身柄拘束、不当な判決、金銭的不利益を科すなどの手段で迫害を加えた。具体的に学習者の勤続年数をリセットする、年金支給の停止、公職を追放、拇印を強要、家族にサインを求め、夫婦の仲を裂く、洗脳班に拘禁する、採血、写真撮影、録画、DNAのビッグデータ作り、包括的調査、ゼロ行動の訪問、拷問で自白を強要、拷問で学習者の身体を不自由にしたり、死亡させた。

图1:2022年1~6月中国法轮功学员遭中共迫害人次统计

2022年1~6月、迫害を受けた学習者の人数統計

 2022年上半期において、1447人の学習者は身柄を拘束された。そのうち、1月に270人、2月に152人、3月に203人、4月に234人、5月に271人、6月に317人である。最もひどい地域は山東省203人、河北省181人、黒竜江省142人、遼寧省126人、四川省110人、吉林省108人、湖北省99人である。

 1260人は嫌がらせを受けた。そのうち、1月に219人、2月に140人、3月に145人、4月に185人、5月に316人、6月に255人である。最もひどい地域は山東省215人、四川省213人、河北省116人、湖北省101人、吉林省91人、黒竜江省80人、湖南省73人、重慶市59人、遼寧省53人である。

 98人は洗脳班に送られた。最もひどい地域は湖北省42人、山東省14人、河北省7人、山西省6人、四川省5人である。

 学習者らは160万2457元(約3200万円)、10,100ドル(約140万円)を強要された。52人は年金の支給を停止された。

 上記の情報収集期間は2022年1月1日から2022年6月30日までである。

图2:2022年1~6月中国各地区法轮功学员遭绑架骚扰迫害人次统计

2022年1~6月、身柄を拘束され、嫌がらせを受けた学習者の人数統計

 一、上半期において1447人は身柄を拘束

 明慧ネットの統計によると、2022年上半期において、1447人の学習者は中共の警官に身柄を拘束された。

 迫害の実例:

 1)山東冠県税務局の副局長・周春宝さんは身柄を拘束され、拷問を受けた

 周春宝さんは2022年5月15日、県公安局に身柄を拘束され、家財を押収された。関係者は周さん宅から法輪功の関連資料を探し出し、詳細と母の居場所を聞いた。周さんの母・許吉梅さん(70代)は放浪生活を余儀なくされた。

 周さんは何度も取り調べられ、3日間睡眠を禁止され、心身ともに大きなダメージを与えられた。現在、周さんは山東省臨清課美病院にいる。当日昼、県財務局の局長は周さんに辞職するよう説得し、周さんが5月12日に辞職したという偽の書類を作った。

 県公安局の関係者は周さんに罪名をつけるため、いわゆる証拠が集まらない状況で、ほかの学習者に周さんのことを尋ねたという。

 周さんは親が法輪功を学んでから健康を取り戻した奇跡を見て、法輪功を学び始めた。周さんの父・周子明さん(村の医者、2005年7月に迫害で死亡、享年65歳)と母・許吉梅さんは1995年4月から法輪功を学び始め、心身とも恩恵を受け、道徳が向上して家族は仲睦まじくなり、夫婦とも病気が完治した。周子明さんはかつてひどい冠状動脈症、心筋梗塞、両足の腫れ、足にひどい静脈瘤があり、ほぼ働けなかった。法輪功を学んでから毎日煉功し、心を修めて、身体の機能が徐々に回復し、体力を使う労働も少しずつできるようになり、一部の白髪は黒くなり、心臓病が顕著に改善され、ゆっくり歩いていた呼吸困難の状態から速く歩けるようになった。そして、7、8年間腫れていた両足も正常に戻った。

 1999年の7.20以降、周さん一家は嫌がらせを受け、虐待・拷問などの迫害を受けた。

 2)貴州遵義市、刑務所の元警官、学習者の範士強さんは再び身柄を拘束

 遵義市の学習者・範士強さん(58)は市忠荘刑務所の元警官である。何度も中共に迫害され、8年の放浪生活を余儀なくされた。かつて懲役3年、執行猶予5年の不当な判決を宣告された。2022年4月末、範さんは再び身柄を拘束され、現在の状況はさらに調べる必要がある。

 範さんは貴州省のある警官学校の法律学部を卒業し、忠荘刑務所の内勤を担当する元中隊長である。範さんは以前ひどい神経衰弱、表層性胃炎、頸椎炎、両腎臓結石などの病気を患い、苦しめられた。その結果、気性が荒くなり、家族とのトラブルが頻繁になり、離婚となった。

 1997年、範さんは法輪功を学び始めた。わずか半月未満で、全ての病気は完治した。性格も優しくなり、個人の損失を気にせず、賭け事、泥酔、すぐ人と喧嘩するなどの悪習慣を諦め、家族は仲睦まじくなった。

 1999年の7.20以降、範さんは地元警官に重点的に嫌がらせの対象としてみなされ、何度も迫害を受けた。市留置場で40日間以上拘禁され、拷問を受けた。その期間、範さんは裸にされ、監房の角にしゃがまさせられた。それから冷たい水を頭からかけられ、範さんは寒過ぎて身体が震え、受刑者に胸を蹴られ、ぶっ飛ばされて倒れた。解放された時の範さんは全身傷だらけで、頭から足の先まで腫れていた。

 2004年6月、範さんはいわゆる「三書」を拒否したとして、洗脳班に移送すると言われた。迫害から逃れるため、範さんは7年間の放浪生活を余儀なくされた。刑務所は何の理由なく、範さんの20数年の勤続年数をゼロにした。

 2014年10月、範さんは地元裁判所に懲役3年、執行猶予5年の不当な判決を宣告された。

 3)遼寧省凌源鉄鋼会社の取締役夫婦は身柄を拘束された

 2022年6月1日、遼寧省朝陽市公安局及びカラチン左翼モンゴル族自治県公安局は鉄鋼会社の元取締役・郝志强さんの家を家宅捜索し、妻・陳華さんの法輪功の関連書籍、法輪功創始者の写真、携帯電話などの私物を押収した。その後、帰宅した郝さん夫妻の身柄を拘束した。

 郝さんは2017年ごろから凌源鉄鋼会社の取締役に就任した。誠実な人柄は周りに高く評価され、現在定年退職している。妻の陳さんも凌源鉄鋼会社の職員で、定年退職した。年配の母の面倒を見るため、2人は実家のカラチン左翼モンゴル族自治県に戻った。陳さんは長年法輪功を学び、時々刻々法輪功の教えである「真・善・忍」に従い、より良い人になることを目指し、友人や親戚及び周りの人に好かれ、尊敬されている。

 郝さん夫婦は身柄を拘束され、現在行方不明となっている。

 4)北京朝陽区の韓非さんは再び連行された

 2022年4月22日午後、北京市朝陽区の平房郷の黄杉木店に在住する学習者・韓非さん(52歳女性)は地元国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)、610弁公室、郷派出所の警官に身柄を拘束された。

 当日の夜7時、韓さんのイギリスにいる娘は母に電話をかけた時、父が電話に出て連行されたことを伝えられたという。

 情報によると、韓さんが今回連行された理由は朝陽区派出所の所長に法輪功の無実が書かれた手紙を出したという。警官らは韓さん宅から法輪功の資料2袋、携帯電話、パソコン、タブレットを押収した。現在、電子機器だけは韓さんの夫に返したが、韓さんの居場所は知らせていない。

 韓さんの娘の話によると、父は警官に脅かされ、現在精神的ストレスが大きいという。

 韓さんは何度も迫害されたことがある。2008年の北京五輪前、2年の労働教養を科され、2010年に解放された。

 2022年1月、2月の北京冬季五輪と党大会期間、韓さんへの嫌がらせは頻繁になった。韓さんは何度も娘に自宅の前に24時間見張り人がいると伝えた。韓さんは普通に買い物に出かけても、私服の警官に尾行され、写真とビデオを撮られた。

 韓さんの娘は関連部門に直ちに母を解放し、これ以上法輪功学習者を迫害する行動をやめるよう求めている。

 (続く

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/7/8/445825.html)
 
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