広州市の女性会計士に2回目の判決が下される
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 【明慧日本2022年7月23日】広東省広州市増城区の法輪功学習者・張春河さん(63歳女性)は中共の強制洗脳に抵抗したとして、2021年4月10日、増城区の警官に連行された。そして、今年7月13日、海珠区裁判所は張さんに懲役4年、罰金1万元(約20万円)の判決を下した。張さんはかつて、法輪功を学んでいたとして、懲役3年の不当判決を受けたことがある。

'张春河'

張春河さん

 張さんは中級会計士で、広州増城物協公司財務部課長兼会計士だった。張さんは1994年、心身ともに健康になる気功「法輪功」を学んでから、法輪功の教え「真・善・忍」に従って自分に要求し、心身に大きな変化をもたらし、周りから「良い人」と評価されていた。

 しかし、1999年7.20、中国共産党江沢民グループは法輪功迫害を開始した。23年来、張さんは絶えず嫌がらせを受け、5回も連行され、麻薬中毒回復所、労働教養所、刑務所で、合計4年あまり拘禁された。そのため、張さんの夫は中共の圧力に耐えられず、張さんと離婚してしまった。

 2020年10月から、当局は「ゼロ行動」(政府のブラックリストに載っているすべての法輪功学習者(以下、学習者)に信仰を放棄させる、学習者の数をゼロにすることを目的とした)を実施した。街道弁事処(都市部の最末端の行政機関)の職員らは張さんに対して2カ月以上強制洗脳を行った。しかし、張さんは屈せず、彼らに「中国で法輪功は合法です。学習者を迫害する人は最終的に法律の制裁を受けるのです」と話した。

 ある日、街道弁事処と住民委員会の十数人は、張さんの家に行き『天安門焼身事件』を提起し、法輪功を誹謗中傷した。それに対し、張さんは『天安門焼身事件』は偽りなものだと言ったが「どこが偽りか」と聞かれた。そして、張さんは、彼らが持ってきた当局のテレビ局が放送した『天安門焼身事件』の映像を見ながら、疑問点を一つ一つ説明してあげた。誰一人反論する者はいなかった。

 しかし、張さんを「転向」させることができないので、コミュニティの職員は、張さんが法輪功を宣伝したと言って、警察に届け出をした。2021年4月10日夜8時過ぎ、増城区公安支局、西園派出所の警官十数人は張さんの家へ行き、PCR検査だと嘘をつき、張さんにドアを開けさせた。家に入った警官らは張さんを連行し、増城区留置場に送った。

 その後、警官らは張さんの家を家宅捜索した。法輪功関連書籍、パソコン、プレーヤー、USB、携帯電話、タブレットなどの私物を押収した。その後、張さんの家族は何度も公安局や派出所に行き、張さんの解放を求めたが、すべて拒否された。

 2021年5月17日、増城区検察庁は張さんに逮捕状を発付した。家族は数回にわたって、広州市の政法委員会、公安局、司法局に警官の違法行為を訴え、張さんに対する迫害停止を求めた。張さん本人も関係者部門に告訴状を郵送し、無罪を訴え、解放を要求した。

 2021年8月、張さんの案件は増城区検察庁から、海珠区裁判所に移された。

 そして、2021年11月19日、海珠区裁判所は張さんに対して、不当な裁判を行った。法廷で張さんは法律に基づき、法輪功の合法性を述べ、押収されたものが私財なので案件には関係ないなどと主張した。

 2022年3月28日、留置場で警官は再度、張さんをビデオ撮影し、指紋を採取しようとしたが、抵抗する張さんを椅子から地面に引っ張り倒し、手錠をかけて引きずり込み、腕に怪我を負わせた。この暴力に抗議するため、張さんはその日から断食を始めた。このような無法地帯で、命でもって信仰の自由を守るしかできないと張さんは話した。

 7月13日、海珠区裁判所はオンラインで張さんに懲役4年、罰金1万元の判決を宣告した。

 明慧ネットに掲載の張さんが受けた迫害事実を参照する。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/7/15/446273.html)
 
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