【明慧日本2022年7月26日】スイスのフランス語圏の一部の法輪功学習者(以下、学習者)は7月14日、ジュネーブの国連人権高等弁務官事務所前で、反迫害23周年を記念する集会を開催した。国際社会とスイス連邦・州政府に対して、共産党による学習者への迫害を制止するよう呼びかけた。
7月14日、ジュネーブの国連人権高等弁務官事務所前で行われた迫害23周年を記念する集会 |
ジュネーブの州議会議員3人と元連邦議会議員(現市議会議員)が、30度の暑さの中で集会の現場に駆けつけて声援を送った。ほか、11人の連邦・州議会議員、およびスイスキリスト教反拷問組織(l'ACAT-Suisse)から支援のメッセージが寄せられた。
ディミエ州議会議員「法輪大法は素晴らしい」
ジュネーブ州議会議員のパトリック・ディミエ氏はスピーチで、「我々は今日ここにいることを残念に思います。なぜなら、迫害は依然として続いており、悪が恥知らずだからです」、「まず影響を受けるのは、相互尊重のもとに他人に素晴らしさ、平和と愛をもたらしたい人たちであり、それはもはやまったく容認できないのです。しかし、それ以上に受け入れがたいのは、民主主義を自称する多くの国の沈黙です」、「法輪功は平和的で、他者への愛と尊敬を促すという単純な理由で、私は法輪功を高く評価しています。 お互いを尊重し、愛していれば、お互いの違いは何でもないのです」
集会でスピーチするジュネーブ州議会議員パトリック・ディミエ氏 |
ディミエ氏は、学習者を支援することは、「スイス人としての責任、民主主義者としての責任、そして、世界の平和の都ジュネーブで選ばれた代表者としての責任なのです」と述べた。
同氏は、「それゆえ、情熱と愛を込めて『法輪大法は素晴らしい』と言いたい。世界中の学習者に愛のメッセージを送ります。ありがとうございました。あなた達の粘り強い頑張りに感謝します!」と語った。
同氏は最後に中国語で「法輪大法好!(法輪大法は素晴らしい)」と言った。
マレー議員「私たちは法輪功学習者を全面的に支援しなければならない」
集会でスピーチするヴォー州議会議員ヤニック・モーリー氏 |
ヴォー州議会議員のヤニック・モーリー氏はスピーチで、「人権は普遍的なものです。 ですから、私たちは権利を持つ市民として、地球上のあらゆる場所にいる兄弟姉妹を道徳的に支援しなければなりません。このような状況の中で、我々は23年間中国共産党(以下、中共)当局から卑劣で許しがたい迫害を受けてきた学習者を全面的に支援しなければなりません」と述べた。
「したがって、我々はスイス連邦および州当局に対し、中国がこの迫害と学習者からの臓器摘出を停止させるために、ありとあらゆる行動をとるよう要求しなければなりません。学習者は、単に善良と寛容の原則に従って生きたいと考えているだけで、それはまさに私たちスイス人が言う価値観であり、これこそが民主制度、スイスを構成している価値観なのです」
「私たちは、この悪質な迫害について声を上げ、全員に知ってもらうべきなのです。不幸にも臓器の移植を受ける患者を犯罪の共犯者にしてしまう医療ツーリズムを阻止し、あらゆるチャンネルや手段を使って、スイスの選出議員と協力してこの迫害を阻止すべきです。(これはすべて)学習者のため、中共政権の犠牲者のため、そして人権のためなのです!」とマレー氏は締めくくった。
ドゥーナ議員「私たちは、これらの迫害を非難し揺るぎなく闘い続ける」
集会でスピーチするジュネーブ州議会議員エマニュエル・ドゥーナ氏 |
ジュネーブ州議会議員エマニュエル・ドゥーナ氏はスピーチで、「人権は普遍的かつ不可分のものであり、否定することはできません。 私たちは、数多くの国際政府やNGOが集まる国際人権都市で、迫害されている中国の友人たち、法輪大法学習者、少数民族ウイグル、中共政権に迫害されているチベット自治区を思い、国連人権高等弁務官事務所の前に立っています」と話した。
ドゥーナ氏は、「世界の人権意識の高い市民として、私たちはこのような残酷で屈辱的な迫害を許さず、それを非難するために揺るぎなく闘いを続けていきます。そして、法輪大法の学習者が求めるような、より良い世界を創造するために、慈悲、善良と寛容の信念をあらゆるレベルで広め、日々実践することで、より良い世界を実現させましょう。私はあなた達に感謝し、この必要かつ重要な闘いを続けることを奨励します」と述べた。
バルササット議員「互いに支え合い、陣地を固く守り、希望を持ち続けなければならない」
集会でスピーチするスイス連邦議会元議員、ジュネーブ州議会元政務委員会委員長、現ジュネーブ市議会議員のルック・バルササット氏 |
スイス連邦議会元議員、ジュネーブ州議会元政務委員会委員長、現ジュネーブ市議会議員のルック・バルササット氏はスピーチで、「今日、私たちは互いに支え合わなければならないだけでなく、陣地を固めることを忘れず、自治体レベルから政府に注意を喚起しなければなりません。特に、国際都市を自称し、看板とショーウインドーとして機能するジュネーブでは、主要機関が門前にあり、私たちもその扉をノックしに行かなければならず、誰も答えてくれない場合は、もっと力を込めてノックしなければなりません」と指摘した。
「今日で迫害は23年になりました」と話すバルササット氏は、「抵抗は持続しなければなりません」と励ました。
最後に同氏は、「今日は希望を持ち続け、立場を堅持し、あらゆる可能性と想像を絶する扉をノックし、最も重要なのは答案を探すことを忘れてはなりません」と語った。
この後、11人の連邦・州議会議員、およびスイスキリスト教反拷問組織から寄せられた支援のメッセージを読み上げた。
連邦議会上院議員のカルロ・ソマルガ氏はメッセージの中で、「中国における表現と信仰の自由を守るために行動することは重要であり、同時に、中共当局が法輪功学習者や他の民族、宗教、あるいは文化集団のメンバーに対して行っている弾圧や、卑劣な手段に抵抗しなければなりません」と語った。
連邦議会下院議員であるクリスチャン・ダンドレ氏は、メッセージの中で、「中共政権は、その独裁体制によって脅かし、独裁統治を反対していると思うすべての人々に対して、信じがたい弾圧と暴力を行っています」と述べた。
ダンドレ氏は、「私はいかなる宗教、精神運動に参加していませんが、しかし、あなた達(法輪功)を支持しします。(中共による)卑劣な迫害に反対し、中国は人権と民主主義を尊重することを約束することが基本的な義務であり、他の国々の平和と人間の尊厳を決定する要素でもあります」と語った。
ジュネーブ州議会議員ユーニス・ムーサ氏は、「中共政権の残忍な迫害と戦うためにあなた方が示した勇気に対して、私は全面的に支持と称賛を表明します。学習者に対する(中共の)迫害と犯罪行為は非難され、暴露されなければなりません......。長い間、これらの残虐行為は知られていませんでした。 しかし、皆さんの努力によって、我々はこの問題を知ることができました」と語った。
このほか、ジュネーブ州議会議員ディララ・バイラク氏、ヴォー州議会議員ジャン=フランソワ・シャプュサ氏、ヴォー州議会議員クロエ・ポワネ氏、ヴァレー州議会議員ロベール・ブリ氏、ヴァレー州議会議員マクシム・モワ氏、ヴァレー州議会議員シンシア・トロンベール氏、フリブール州議会議員ユベール・ダフロン氏、テッシン州議会議員シモーナ・ブリ氏と、スイスのキリスト教反拷問組織からも支援のメッセージが送られ、迫害が停止し、犯罪の責任者が裁かれるまで学習者とともに呼びかけ続けると表明した。