文/中国の大法弟子
【明慧日本2022年7月30日】私は20年以上にわたって法輪大法を修煉してきました。1999年7月20日に中国共産党(以下、中共)による法輪大法への迫害が始まってから、中国の状況は非常に深刻になり、人々は中共の洗脳によって深く毒されました。善良な人が迫害されることがあってはならないと私は思い、そんな思いから、私は自信を持って人々に真相を伝え、身近に話せる人がいれば基本的にみな真相を伝えました。
真相を伝え日ごとに理知的になり成熟する
なぜなら自分が党文化の影響を受け、まだ闘争心を取り除いておらず、真相を伝える方法が直接的で理不尽であることが相まったため、私の友人や親戚の中には中共の誹謗中傷に影響され、未だに法輪大法を認めない人もいました。中には、私の夫のところに行って文句を言い「私があまりにも『こだわり』が強く、人に会えば法輪功の話をしている」と言い、私をコントロールするように夫に頼んだ人もいました。家族の近親者が政府の役人で物好きな者が扇動し、私の夫に「まず、義姉さんに法輪功の話をさせないようにすることで、長い目で見れば、親族の公的な立場にも影響してきます」と言いました。夫は素直なので、考え方が早急で、そのため、私は夫によく叱られました。
三退の大潮流が始まってから、法を正すことは新たな段階に入りました。真相を明確に伝えられるかどうかは、修煉者の心性の向上と、自分の党文化をどの程度取り除いたのかに密接に関係していました。この時、すでに多くの同修は『共産党についての九つの論評』を読むことの重要性を認識し、『共産党についての九つの論評』の文章を読んで覚えることに専念しており、このようにすることは、邪悪な中共をより暴露し、衆生を救うことを妨げる殻を破ることができるからでした。
しかし、私はそうではなく、自分の常人としての経験に基づいて行動していました。私は人と接するのが得意で、ビジネスがうまくいっており、このようなことはみな自分の「知性と素晴らしさ」のおかげだといつも思っていました。例えば、私が仕事をしてくれる人を探す時、相手が好む「キーワード 」を言って、それを私の言葉の中に取り入れることで、相手との距離を縮め、相手からOKのサインをもらうという目的を達成していました。この方法は、私の過去の人生経験の中で試されてきたものであり、私に「狡猾さ」、「物事をごまかす」、「苦を舐めることを恐れる」といった悪い習慣や観念を身につけさせたので『共産党についての九つの論評』の録音を私は一度だけ聞き、いくつかのキーワードを思い出し、その後、今までと同じように勝算を胸に秘め真相を伝えるために出かけて行きました。
このやり方は一部の人には有効ですが、高学歴の人や中共の体制内の役人には通用しないことに気が付きませんでした。高学歴の人や中共の体制内の役人たちに中共が繰り返してきた政治運動について話すと、その人たちは「人を殺さなかった王朝があるのですか?」、「あなたが言っていることの根拠は何ですか?」というような反問をたくさん投げかけてきました。これらの答えはすべて『共産党についての九つの論評』で詳しく述べられているのですが、私は怠けていたので、概要を読んだだけで、具体的な年号や出来事、中共の政治運動の最終的な目的などは全く覚えていなかったのです。その場で質問を受けて私が黙っているのを見た相手側は、引かないどころか、手を振りまわして「以前あなたが話したこの社会集団に対する迫害の話には共感していましたが、あなたが党を辞めた今、私は認めません。もう二度と私にこのようなことを言わないでください」と言いました。
真相を伝えることを阻まれて、私もしばらく悩み、というのも私はビジネスの過程で多くの中共の体制内の役人と出会っており、体制内の役人たちに真相を伝えなければならないのは時間の問題だったからでした。その後「党文化について論ずる」などの真相の番組を聴くことで、中共の体制内の役人たちの質問の多くが概念をすり替えているだけであることに気づき、中共の体制内の役人たちに会う機会を見つけて『共産党についての九つの論評』の本や真相特別号を送り、自分が真相を伝えることができなかった不足を補いました。それと同時に、他の同修が真相を伝えた経験を組み合わせて、自分に合った真相を伝える方法を考え始めました。
反問を投げかけてくるこのような高学歴者や中共の役人に再び接しても、心の中で自信を持てるようになりました。私は高学歴者や中共の役人に反問を投げかけるという出来事から一歩外に出て、このような人たちの心の動きを高い視点から検証することができました。真相を聞いた後の人たちの反応は、大きく三つに分けられることがわかりました。
一つ目の反応はさまざまな状況に容易に対応できるタイプでした。このタイプの中には、自分の実力で出世した人もいれば、優れた能力を持っているために中共に引き込まれた人もいました。さまざまな状況に容易に対応できるタイプの人々は、事実を重視し、知識のある人を評価しました。最初は、真相を知らないので中共側に立って真剣に議論しますが『共産党についての九つの論評』の根拠のある事実に触れれば、さまざまな状況に容易に対応できるタイプの人々の考え方はすぐに変わり、邪悪な中共の組織を心から脱退するようになりました。
二つ目の反応は、対人関係が得意でビジネスをすることに喜びを感じている人でした。そのような人たちは真相を聞く過程の中で、お人よしな態度で、常に満足した様子でしたが、私の話や観点に賛成も反対もしませんでした。しかし「三退するかどうか」と聞くと、やはり笑顔ではありますが返答せず、ボールを叩いたハンマーが柔らかい音を立てて跳ね返ってくるような印象を受けました。
三つ目の反応は、中共の体制下で既得権益を持っている人たちでした。彼らは中共のリーダーに贈り物をし、プロジェクトを契約してお金を稼ぐことができ、あるいは体制内でグレーな収入があるので、中共の腐敗を知らないわけではありませんが、常に「利益を得る者が利益を得る者を擁護する」態度で、真相を聞くと後ずさりして私を拒絶し遠ざけました。
夫の同級生に、二つ目と三つ目の混合タイプがいました。その夫の同級生は政法委員会の副委員長で、抜け目がなくて卒がなく「悪の腕白者」と呼ばれていました。その夫の同級生が地元で法輪功への迫害に直接関わっていたことを知った時、私はその夫の同級生に真相を伝え、その人が再び大法弟子を迫害する犯罪を起こさないようにさせようと考えました。その一念が、他の空間でその人を操る邪霊に触れたのかもしれませんが、私と夫が同時に現れると、その人はわざと私を避けたり、あるいはすぐに姿を消してしまったりしました。
その後、私は思い切って直接その夫の同級生に電話をかけて、何かを頼むという口実で会ってみました。私が真相を伝える過程で、その人は嬉しそうにしていましたが何も言いませんでした。その人が態度をはっきりさせないのを見て、私は地元での大法弟子への迫害の事例を話し、因果応報が天理であることを伝え、大法弟子を守り、迫害に加担してはいけないと伝えました。真相を聞いても、その人はやはり反応がなく「海外から電話がかかってきて同じようなことを聞いたことがある」と言っただけでした。
その後、その夫の同級生が地元に手術をしに来ると聞き、私は3日前から正念を発しました。夫に同行してお見舞いに行った時、夫の公的な立場と中共への恐れを考えて、私はそこにいる人たちとしばらく歓談してからみんなを送り出しました。私は再びその人に真相を伝えました。この時、その人は感動し、それまでの狡猾でその場しのぎの態度を変え、目の周りを赤くしながら私に心の内を明かし「あなたが本当に私のためを考えていることを私は知っています。実は前回、因果応報のことを伝えられてから、私はかなりショックを受けました。あなたが去った後、上からの大法弟子に対するすべての迫害政策を私は止めました。地元で資料を配っている有名なお年寄りがいましたが、私はその人に接触したことがありませんでした。その後、そのお年寄りが資料を配っていたところを下の人間が捕まえ、私に『どうしたらいいですか?』と聞いてきたので、私は『彼は80代のお年寄りなのだから、家に帰してあげなさい』と言いました」と言いました。このように話した後、その人は「三退」に心から同意してくれました。
その夫の同級生の変化を目の当たりにして、私の心の中には師父への感謝と心からの喜びが湧き上がり、中共の体制内にいる人たちに真相を伝える時、かれらの態度が明確でないからといって落胆してはいけないのだと気づかされました。実際、その人は私たちの発言に震撼を受けながらも、 面と向かって自分の立場を表明しなかったのは、私たちがその人が三退したことを秘密にできるかどうか、また、私たちが接触することでその人が巻き込まれることにならないかどうかを判断していたに過ぎませんでした。
周りの人に「江沢民に対する告訴状」を読んでもらう
2015年、多くの大法弟子たちが、法輪功を迫害した江沢民を最高裁判所と検察庁に告訴しました。高等裁判所および高等検察庁が私の告訴状を受け取ったことを確認した後、私と娘は「江沢民に対する告訴を人々にわかってもらうために、周りの人に告訴状を読んで聞かせましょう。これは、中共を暴露してまちがった見解を正すだけでなく、真相を知らない人たちに、大法弟子が伝える真相を信じてもらい、三退によって救い済度されることにもなります」と相談しました。
決定した後、私と娘は告訴状を持って、友人や親戚を1軒ずつ訪ね始めました。私たちは家に入ると、江沢民が法輪功を迫害していることを高等裁判所および高等検察庁に告訴したことを単刀直入にみんなに伝えました。この知らせを聞いて多くの人がショックを受け「江沢民グループはもう絶体絶命の状態に陥っており、法輪功は本当に不当な扱いを受けている」と感じました。
私は告訴状を開き、友人や親戚たちの好奇心に満ちた目に迎えられる中で、一語一語声に出して読み上げました。私たちの血涙の告訴を聞いた人たちは、すでに真相を知っている人からは大いに称賛され、真相を知らない人たちは、雷に打たれたように深い考えに陥り、ある人は怖くなって話の途中で家の中に隠れて出てこなくなり、ある人は自分も告訴されたかのように震え上がっていました……。
このように真相を伝え、告訴状を読み上げた後、夫の友人や親戚は私たちに対する態度を大きく変え、多くの人が私が大法を修煉していることを積極的に支持してくれました。夫の友人や親戚たちは、私がさらに迫害されるのを恐れて私の夫が私に暴力を振るって修煉を妨げたと聞いて、信じられないと同時に私たちの窮状に同情しました。それ以来、夫はこの友人や親戚たちに支持されなくなりました。私の修煉に対する夫の苦情を聞いて、みんなは付和雷同せず、さらには夫を導くようになり、道徳心が高い妻を持っていることを褒め、家族に対して優しくするよう夫を啓発しました。
10年以上の試練を経て、真相を伝える方法がより多彩になり、使用する言葉も非常に熟練し、幅広い伝え方をカバーできるようになりました。生活の中で出会う人から、冠婚葬祭で出会う客まで、できる限り真相を伝え、できる限り誰も漏れがないようにしました。相手が三退に同意すると、真相小冊子と大法のお守りを渡しました。時間がない時は、詳細に伝えるのが間に合わないので、ネット封鎖を突破して海外の法輪功のサイトを閲覧する方法を教えました。
私は「大法弟子は真相を伝える過程で、実際は他の空間で正邪の大戦をしているのだ」ということに気が付きました。「私たちが純粋な心を持ち、慈悲の心を持って人を救いたいという正念を持っている限り、師父は私のために広い道を開いてくださる」ことを悟りました。
(続く)
注:
[1] 李洪志師父の著作:『大圓満法』「二、動作の図解」