母親は判決を受け 息子は生死不明
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 【明慧日本2022年8月1日】山東省聊城市冠県の法輪功学習者・許継梅さんは2022年5月13日、警官に連行された。冠県裁判所は許さんに懲役1年3カ月の実刑判決を言い渡した。許さんの息子・周春宝さんは5月15日、連行されて拷問を受けた末、病院に搬送されたが、生死不明の状態である。また、娘の周春玲さんも連行されたが、抜け出した。許さんの夫・周子明さんは、迫害で死亡した。

 許さん一家は甘官屯鎮に在住。夫の周さんは地元で名が知られている漢方医だった。許さん夫婦は息子2人と娘1人の5人家族で、幸せに暮らすはずだったが、夫婦ともに長期的に病気を患っていたため、明るい家庭ではなかった。

 幸いにも1995年春、許さん夫婦は体も心も健康になる気功「法輪功」を学んだ。そして、数日で元気を取り戻し、家族5人楽しく過ごすことができた。

 しかし、1999年7.20以降、中国共産党江沢民グループは法輪功を弾圧し始めた。それから、許さん夫婦は地元の政法委員会や610弁公室、派出所の警官に絶えず、嫌がらせをされた。許さん夫婦は家宅捜索をされ、罰金を科され、信仰を放棄するようにと強要された。時には夜中に派出所に連行されて尋問を受けたこともある。

 このように繰り返し迫害を受けた夫の周さんは、重い心臓病の症状が現れ、2005年に亡くなった。享年63歳。

 2006年8月、許さんは商売をしている娘について北京に行った。北京で許さんは人々に法輪功迫害の真実を話したとして、北京市通州区永順派出所の警官に連行された。その後、2年の労働教養処分を受けた許さんは、内モンゴルのフフホト女子労働教養所に送られた。

 2008年、許さんは冠県に帰った。2010年春、許さんは人に法輪功迫害理解していない人に通報され、派出所の警官に連行された。警官は許さんの家を家宅捜索し、現金6000~7000元を押収した。1年の実刑を受けた許さんは済南女子刑務所に収容された。刑務所の迫害で許さんは肺結核になり、刑務所の病院に6カ月入院した。

 2020年冬、法輪功の資料を配ったとして、許さんは柳林鎮派出所の警官に連行された。許さんは血圧が高いため、留置場側に入所を断られ帰宅した。

 2021年春、冠県裁判所は許さんに召喚状を出した。柳林鎮派出所の警官は許さんの家に行き、許さんを連行しようとしたが、許さんが家にいなかったためできなかった。

 2022年5月13日、冠県公安局の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)の大隊長は、遼寧省鳳城に行き、娘の家にいた許さんを連行した。現地の鳳城鳳山公安分局の警官も許さんの娘の家に行き、家宅捜索をし、娘の生活費である1万元まで押収した。

 そして、鳳城鳳山の警官は運転している許さんの娘・春玲さんの車を止め、春玲さんを連行した。母親を「隠匿」したという理由だった。警官は春玲さんが所持していた携帯電話2台、身分証明証、キャッシュカード、カバンなどの私物を押収した。

 6月11日朝9時過ぎ、冠県の警官は許さん親子を冠県に連れ戻したとき、親子ともに15時間にもわたり手錠をかけられた。

 6月13日、冠県にあるホテルに拘禁された春玲さんは、警官が寝ている際、ホテルから抜け出した。

 息子の春宝さんは冠県財務局の副局長である。2022年5月15日、国保の警官は法輪功を学んでいるとの理由で、春宝さんを連行し、家宅捜索をした。刑事拘留された春宝さんはひどい拷問を受けた。断食して迫害に抗議をした春宝さんは、一度意識不明になって、病院に運ばれたが、それから、誰との面会も許可されていないので、生死がわからない状態である。

 春宝さんは母親が法輪功を学んで、身体に数々の奇跡的なことが起きたことを目の当たりにして、法輪功を学び始めた。春宝さんは真・善・忍に従って自分に要求し、道徳を向上させた。しかし、法輪功を学んでいるだけの理由で、迫害を加えられたという。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/7/16/446301.html)
 
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