【明慧日本2022年8月4日】2022年の「7.20」は反迫害活動を始めてから23年の節目にあたる。関西地区の法輪功学習者(以下、学習者)は7月20日に中国領事館前で平和的な抗議活動を行い、7月23日、24日には街頭で迫害の首謀者である江沢民を告訴する署名活動を行った。
中国領事館前で、平和的な抗議活動
毎年の「7.20」、海外の学習者は大型のパレード、集会、キャンドルナイトなどの追悼活動のほか、中国大使館、領事館前で平和的な抗議活動を行っている。関西地区も例外ではない。市民に法輪功の無実及び中国本土で受けている迫害の実態を伝え、多くの人に中国共産党(以下、中共)の本質を見極めることを呼びかけた。
7月20日午前10時から、学習者らは中国領事館前で、「法輪大法は素晴らしい、真、善、忍は素晴らしい」、「中国での法輪功迫害の即時停止」、「中国での臓器狩りを止めさせよう」、「脱党すれば救われる」などの横断幕を掲げた。
関西の学習者は中国領事館前で真相を伝える |
学習者の代表は公開書簡を読み、中共による23年も続く迫害を暴露するとともに、中国人及び領事館の関係者に中共の本質を見極め、早く中共から脱退し、自分と家族に明るい未来を選ぶことを勧めた。
学習者代表が公開書簡を読み上げた |
活動期間、多くの人が関心を寄せた。ある中国人2人は中共による法輪功への誹謗中傷を信じ、最初は学習者に対して態度が悪く、聞く耳を持たなかった。しかし、学習者は心動じず、熱心に真相を伝え、最後に2人は喜んで「三退」を選んだ。学習者はまた「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」の心からの9文字を伝え、2人は何度も学習者にお礼を言った。
街頭で署名活動
7月23日と24日、関西地区の学習者は観光スポットの大阪城公園前駅で江沢民を告訴する署名活動を行い、日本の民衆に中共による法輪功への23年間におよる迫害の実態を説明し、ともに残酷な迫害をやめさせることを呼びかけた。
上口さんはパネルの前で記念写真を撮り、より多くの勇気のある人に立ち上がってほしいと話した |
上口さんは「私はほかの駅の近くでも学習者に会ったことがあります。その時は初めて法輪功が中国で残酷な迫害を受けていることを聞きました。中国は一党独裁の国ですので、このような残虐な方法で優しい国民を迫害しています。生きたままの学習者の臓器を売買することは神に許されないことです」と言った。
上口さんはその場で署名して、学習者にエールを送った。
民衆は署名して迫害停止を応援
今年5月13日以来、関西のベトナム人学習者と一部の中国人学習者は街頭で迫害停止の署名活動を続けている。3月末、日本は海外からの入国制限を解除し、学習者は中国語、英語、ベトナム語、韓国語などの多言語の資料を用意し、より広く迫害事実を理解してもらえるように努めている。
7月24日午後、ベトナムの学習者5人は署名活動に参加した。多くの民衆は中共による法輪功への迫害が23年も続いていること、生体臓器狩りの実態を聞いて驚いた。
署名で迫害停止を応援する民衆 |
ミャンマーからの留学生は法輪功の紹介が書かれた看板を読んで、中国本土で起きている学習者への迫害の残酷さ、そして生体臓器狩りの真実を知り、驚いてすぐに署名した。
日本人男性の1人は法輪功のことを知っていると言い、自ら署名した。その後、看板の内容をじっくり読み、内容を写真で撮った。
文/陸文
【明慧日本2022年8月4日】アイヒマンはナチス・ドイツの第IV局B部4課の課長を勤めていた。1941年から1945年まで、彼はヨーロッパ中のユダヤ人を死の収容所に移送することの責任者として、4カ月間で70万人以上のユダヤ人の移送を組織したこともある。
終戦後、イスラエルは逃亡中のアイヒマンを追捕することに成功した。しかしアイヒマンは自分はあくまでも「無実の人間」だと主張し、法廷でどうしても罪を認めなかった。世界中が彼は両手を血に染めた「殺人鬼」と見ていて、彼の罪は万死に値すると思っていた。
アイヒマンが自分は無実である思った理由は次の通りだ。市民として彼は祖国に忠誠を尽くし、国の法律に従っていた。軍人として彼は指導者の指揮に従い、上官の命令を執行した。彼の仕事は、主に事務所での書類の受け取りや、数字の集計、車の手配などであった。彼は自分の手で一人の人間も殺さず、彼の前で肉と血が飛び散ることはなかった。彼は「自分は歯車システムのなかの一つであり、伝達の役割を担っていただけである」ため、自分に罪はないと考えていた。
世界中の人々がアイヒマンを罪悪に満ちたと考えたのは、彼自身が「大統領がユダヤ人の肉体を消滅するよう命じた」ことを知っていたと認めたからである。彼は頭脳明晰で理知健全であり、自分の移送業務がユダヤ人を死に至らせるための一環であることを知っていた。正に彼の指揮・組織の下、何百万人もの人々が列車に乗り込み、自由人から囚人になり、ガス室で惨たらしい死を迎えた。彼は直接人を殺したわけではないが、人殺しに加担したのだから、その代償を払わなければならない。最終的にアイヒマンは絞首刑に処された。
迫害があるところには、加害者と被害者がいる。悲惨な歴史は終止符を打つことなく、時間と場所、人物が変わっただけである。「アイヒマン」らは中国で生まれ変わり、法輪功学習者は被害を受ける子羊となった。
1999年7月、中国共産党(中共)による法輪功への迫害開始以来、裁判官は中共の迫害体制の中で重要な役割を担ってきた。法輪功の事件を審理する時、彼らは全く法律に従わず、法律に従って判決を下さず、上層部の命令に基づいて迫害の判決を下している。その結果、無数の無実の修煉者が判決を言い渡され、監禁されている修煉者は拷問され、殴り殺され、生きたまま強制的に臓器を摘出された。
2002年、黒龍江省伊春市金山屯区法院の張海涛は21人の法輪功学習者に不当な刑を言い渡し、その中の王立文さん、秦月明さんは10年の刑を言い渡された。
2011年2月、佳木斯刑務所は法輪功学習者に対して厳しい管理と暴力的な転向を強いた。秦月明さん達3人の法輪功学習者が、わずか15日間で迫害され死亡した。冷凍庫に入れられた秦月明さんの遺体は全身が傷だらけで、唇にあざがあり、口や鼻から出血していて、苦しそうな表情をしており、彼の首の後ろの右側は大きく赤く腫れていた。
江西省南昌市青雲譜法院の陳水根副廷長は、法輪功学習者・陳向陽さんに11年、張淑君さんに10年の冤罪判決を下したため、2人の法輪功学習者は投獄され、家族と生き別れになってしまった。
張海涛と陳水根からみれば、彼らは中共の道具に過ぎず、給料を稼ぐためには中共の命令を遂行するしかなく、ほかの選択肢はなかったため、彼らには「罪がない」ことになる。彼らはただ「お決まりの勤め」をし、判決を下しただけで、修煉者を殴ったり、罵ったりせず、そうせざるを得なかった、彼らは故意に人を傷つけたわけでもなく、潔白で罪はないのである。
しかし、天理や道義、人権の角度からみれば、善良で法律を守る修煉者を刑務所に送ったのは、彼らの署名した判決である。そして、秦月明さんが受けた拷問や陳向陽さんの受けた虐待は、裁判官の無実の人に対する判決と因果関係がある。不当な判決がなければ、投獄もなく、投獄がなければ、悲惨な死もない。張海涛や陳水根は、自分の手で人を殺したのではなく、職権を行使して殺したため、彼らも陰険な方法で人を殺して痕跡を残さない殺戮者である。
朗朗たる乾坤、皓皓たる日月の中で、無法の限りを尽くことができるのか! 悪事の限りを尽くすのをどうして許せるのか! 中国の古語に、「天の作(な)せる孼(わざわ)いは猶違(さ)く可し、自ら作せる孼いは逭(のが)る可からず(天災や自然災害などは避けることができるが、自分自身が原因で発生した災いについては逃れることができない)」という一文がある。アイヒマンは嘘をつき、隠蔽し、自分の責任を回避しようと努力したにもかかわらず、やはり死刑を宣告された。張海涛や陳水根は胸を張っていたかもしれないが、彼らの末日はやはりやって来た。
2015年1月11日、張海涛は他の人と食事に出かけ、車の中で話をしていたところ、突然話をしなくなった。他の人が慌てて彼を病院に運んだが、心臓発作で病院で急死した。陳水根は陳向陽さん、張淑君さんらに不当に判決を下した後、1カ月も経たないうちに、ほかの法廷尋問で休廷の間、突然脳幹出血を起こし、50歳の若さで暴死した。
正義なのか邪悪なのかは、国家や法律で決まるのではなく、天理で決まるのである。無実なのか極悪非道なのかは、指導者や組織によって決められるものではなく、道義によって審判されるのである。法理の名の下、自分を罪から逃れようとすることも、上層部の命令をもって、自分を罪から逃れさせようとすることも、いずれも気まぐれな自己正当化であり、情けなく可笑しな自己欺瞞であり、自己破壊なのである。
今日、あなたが迫害に加担すれば、将来、あなたはその全責任を一人で負わなければならない。佛法を迫害することは法術比べをすることであり、大法徒を迫害することは佛を害し、法術比べをし、佛を滅ぼすことであり、必ずや卵で石を叩くような結末になる。
無実なのか極悪非道なのか、自分でよく考え、人に優しく接し、自分を大切にしてください。