【明慧日本2022年8月10日】(ドイツ=明慧記者)今年は法輪功反迫害活動23周年に当たり、ドイツの欧州議会議員、国会議員、州議員など10人の政治家が中国共産党(以下、中共)の法輪功迫害を非難する書簡を法輪功学習者(以下、学習者)に送った。
法輪功反迫害活動23周年に際し、中共の法輪功迫害を非難する書簡を学習者に送った、ドイツの欧州議会議員、国会議員、州議会議員など10人 |
写真上段左からマルクス・ファーバー欧州議会議員、フランク・シュワーベ国会議員、ヨナス・ガイスラー国会議員、サビーネ・ヴァイス国会議員、ユルゲン・ブラウン国会議員。
写真下段左から、ルイーゼ・アムツベルク国会議員、バークヴァルト・W・マティアス国会議員、クリストフ・ド・フリース国会議員、ノルトライン・ウェストファーレン州議会ベンジャミン・ラウアー議員、同州議会マーカス・オプテンドレンク議員。
欧州議会議員ファーバー氏「欧州人はこの迫害を見て見ぬふりをすることはできない」
欧州議会議員で、EU議会バイエルン・キリスト教社会同盟の元党首マルクス・ファーバー氏は書簡の中で、「中共が23年前から修煉団体(法輪功)への厳しい攻撃を続け、さらに告発によると、拘禁された学習者から組織的に臓器強奪が行われているという。ここ数年、中国(中共)は、憂慮すべき一面を露わにし、私たち欧州人はこの事について見て見ぬふりをすることができません」と述べた。
「中国(中共)政府は、学習者だけでなく、他の宗教や少数民族の人々の権利も尊重し、現在の非人道的な扱いを直ちに止めなければなりません。欧州や国際的なレベルで、私たちはこれらの価値観を守り、人権を擁護し続けなければなりません。欧州とその加盟国は、中国における少数民族の権利を公に擁護し、生体器収奪の問題を非難し続け、同時に中国(中共)に譲歩するよう呼びかけなければなりません。私は、この方向で欧州レベルでの活動を続けていくつもりです」と述べた。
欧州連邦政府宗教と信教自由担当委員「法輪功の権利のために取り組む」
国会議員で、連邦政府の宗教と信仰の自由担当委員であるフランク・シュワーベ氏は書簡の中で、「この日は、中共が学習者に対する犯罪を思い起こさせる日です。私たちは、このような中国の人々の悲劇的な運命を、人々に関心もたさせるために、できる限りのことをしなければならないのです」と述べた。
「嫌がらせ、監禁、殺戮......20年以上、中国(中共)政府は、法輪功を極めて厳しく迫害しています。近年、数千人の学習者が不法に拘束され、拷問を受け、殺害されたという報道に、私は深く憂慮しています。そしてもう一つ想像に絶する告発が、それは(中共による)学習者からの違法な臓器収奪です」
「中国(中共)政府に対し、国際法を遵守し、宗教・信仰の自由を含む人権を守ること、中国国内でドナーの臓器がどのように入手され移植されているかを開示することを改めて求めます。 国際社会に法廷と刑務所への自由な立ち入りや公聴会を許可し、これが(中共の)この非常に重大な告発に対応できる唯一の方法なのです」
最後にシュワーベ氏は、「これからも、私に声をかけて続けてください。私は皆さんと一緒に法輪功の権利を守るために努力します」と述べた。
ドイツ国会議員、中共の生体臓器収奪を非難
国会議員で、オルタナティヴ・フュア・ドイッチュラント党の人権スポークスマンのユルゲン・ブラウン議員は、書簡の中で、「中共は23年前、組織的に法輪功への弾圧を開始しました。 1999年7月20日、(当時の)中共指導者・江沢民は、学習者の『名誉を汚し、経済力を断ち、肉体を消滅する』よう指示した。そして、残酷な運動を開始し、何十万人もの人々が拘禁され、拷問され、殺害されています。この状況は今も続いている。 昨年だけでも、新たに1万人の学習者が逮捕や拘束された事件が発生しています」と述べた。
ブラウン議員は、法輪功を迫害している中共を非難している。「(中共の)国家指導部が良心の囚人を臓器提供者として使っているという非難が何年も前からあります。被害者は学習者を中心に、チベット人、キリスト教徒、ウイグル人などのほか、主に学習者ですが、なぜならば、彼らは健康な生活をしており、良い臓器を持っているからです」と述べた。
国会議員で、バイエルン・キリスト教社会同盟の人権委員会のメンバーであるヨナス・ガイスラー議員は、書簡の中で、中共の残忍で非人道的な行為を非難している。 恣意的な逮捕、強制労働、拷問、臓器収奪は人道に対する罪であり、罰せられるべきだという。
ガイスラー議員は、「学習者が受ける迫害は、これまで最も凶悪な人権侵害の一つであり、生体臓器狩りの受難者になっています」と提起した。
「国会議員として、中共の上層部によるこの大規模な国際法違反に対して、抗議をやめません。私は、私たちのドイツや国際の友人たちに呼びかけ、 私たちも中国の人権を守り、中共の弾圧と残虐行為を終わらせることを見届けたいと思います」と述べた。
ドイツ国会議員ヴァイス氏は、学習者の迫害に対する弛まない努力に心から感謝する
ドイツ連邦議会議員サビーネ・ヴァイス氏は、書簡の中で次のように述べている。「まず最初に、皆さんのたゆまぬ努力によって人権のために重要な模範を示し、声を上げることができないすべての人々に声をかけてくださったことに、心から感謝いたします」
「中国では法輪功への残酷な迫害が23年間も続いている。 これらの事実や数値は、人々に衝撃を与えただけでなく、かつ恐怖を感じさせています」
「現在までに4800人以上の死亡が確認されており、さらに数万人が死亡したと推定されている。 ウイグル族やカザフ族などの少数民族も、組織的に迫害や嫌がらせを受けています。100万人以上の迫害された人々がいわゆる「再教育」キャンプに収容され、日々おぞましい人権侵害に耐えなければならないのです」
「中国(中共)との付き合い方について、より明確な方針を示すことが急務だと思います。そこの人権状況は最悪で、悪化の一途をたどっています。 そこでは少数民族が組織的に抹殺されており、人権侵害はこれまで以上に厳しく指摘され、制裁を受けなければなりません」
「2022年5月5日に欧州議会が、中国(中共)で長年にわたって行われてきた強制臓器摘出を非難したことにも言及しました。これは間違いなく正しい方向への一歩と言えるでしょう。重要なのは、 世界の前であからさまに行われたこれらの人道に対する犯罪について、中国(中共)の指導者は公に名指しされるべきです」
「第一に、中共は国連の世界人権宣言を遵守し、署名した人権条約を実施しなければなりません。第二に、中共は少数民族のすべての権利を尊重し、保護しなければなりません。第三に、中共は平和的瞑想運動の法輪功への迫害と弾圧を最終的に停止しなければなりません」
「私は心から皆さんに感謝するとともに、人権擁護のための責任感を緩めないようお願いします。 これも私たちに対する助けであり、支持なのです」と述べた。
ルイーゼ・アムツベルク国会議員
国会議員で外務省の人権政策・人道支援担当連邦政府委員であるルイーズ・アムツベルク氏は、書簡の中で、1999年以降の法輪功への残忍な迫害は、中国における宗教の自由の緊張状態を示している。「学習者数千人の死に関する恐ろしい報道は、(中共による)組織的な強制的臓器収奪の疑いが払拭されていません。 欧州議会は5月の決議で、中国側と独立したオブザーバーによる完全な調査を求めましたが、迫害の記念日にあたり、私は欧州議会の要請に賛成します」と述べた。
ドイツ連邦議会議員マティアス氏「あなた達の努力が成功することを祈っている」
ドイツ国会議員バークヴァルト・W・マティアス氏は書簡の中で、「あなた達の努力の成功を祈り、ドイツと欧州の政界で注目され、中国(中共)における学習者の迫害を終わらせるために適切な方法と手段が見つかることを期待します」と述べた、
また、「私は宗教的な信仰を持っていないが、しかし、私にとって、私自身の信仰からの自由と同じくらい大切なことは、誰もが恐れずに平和に暮らし、信仰を実践できるようになることなのです」と述べた。
ドイツ国会議員フリース氏「(中共の)犯罪は止めなければならない」
ドイツのクリストフ・ド・フリース国会議員は書簡で、「中国の法輪功の運動が迫害され続け、そのメンバーが恣意的に逮捕、弾圧されていることは厳然たる事実です。ウイグル人の経験に関する最近のリーク情報は、中共がいわゆる反体制派の人間性を蔑ろにし、残忍な行為を行ってきたことを示しています」と指摘した。
同議員は、「この調査結果に驚愕しています。あなたは欧州議会の決議と学習者の臓器収奪の証拠について言及されていますね。これらの犯罪を阻止し、独自に調査・対処しなければなりません」「私は、自由と人権が最終的に勝つと信じています。そのためには、独裁者の圧力に臆することなく、基本的自由と人権の普遍性という考えを捨てるわけにはいきません」と述べた。
州議会議員ラウアー氏「私は学習者と共に歩む」
ノルトライン・ウェストファーレン州議会議員ベンジャミン・ラウアー氏は書簡で次のように述べている。「中国で学習者が迫害されてから23周年という悲しい日に、すべての学習者が大きな勇気と力を持つことを祈ります」
同氏は、「私は学習者と共に歩み、在任中、あなた方を支援するためにできることをすることを誓います。 迫害を受けている方々に思いを寄せ、その方々とご家族に心から同情を贈ります」と述べた。
州議会議員オプテンドレンク氏「見て見ぬふりはできない」
ノルトライン・ウェストファーレン州議会議員マーカス・オプテンドレンク博士は、書簡の中で、迫害と戦う学習者の努力に感謝し、称賛した。
同博士は、「世界の多くの地域で、人間の尊厳や人権に対する理解が私たちと一致していないことに、私たちは大きな懸念を抱いています。中国(中共)の学習者への迫害は、この世界観の乖離を示す例証の一つです」と述べた。
学習者への反迫害から23周年を迎え、オタンドレンク氏は、「(中共による)この人権無視のために苦しんでいる幾千幾万もの人々を記念すべきだ」という。
同博士は、「人間の尊厳、身体の完全性、信仰の自由が私たちの共同生活の中心的な要素である自由社会として、私たちは見て見ぬふりをすることはできない。私たちは悪事に注意を払い、そのような(誤った)考えに抵抗しなければなりません」述べた。