2022年7月、55人の中国の学習者に不当判決(一)
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 【明慧日本2022年8月11日】(中国=明慧記者)明慧ネットが報道した情報によると、今年7月に55人の法輪功学習者(以下、学習者)に不当な判決がくだされた。不当判決は、16の省、自治区、直轄市に分布している。判決が最もひどい地域は雲南省9人、四川省8人、山東省7人、吉林省6人であった。

 7月、中国共産党(以下、中共)の裁判所と公安局が学習者から強要した現金の総額は32万9000元(約648万円)に上った。うち、裁判所が科した罰金は31万7000元(約624万円)で、警官が不当に押収した現金は1万2000元(約24万円)である。

 1月から7月までに、421人の学習者が不当な判決を宣告された。うち、1月は132人、2月は33人、3月は74人、4月は56人、5月は2人、6月は29人、7月は55人である。

图1:2022年1~7月份大陆法轮功学员遭中共非法判刑人数统计

1~7月、実刑判決を宣告された学習者の月別人数統計表

图2:2022年7月获知56名法轮功学员遭中共非法判刑按刑期分布

7月、実刑判決を受けた55人の学習者の刑期における人数の分布

7月、実刑判決を受けた学習者の刑期とその人数の統計表

刑期

実刑判決を受けた学習者の人数

1年以下

2

1~2年

8

2~3年 

3

3~4年

16

4~5年

10

5~6年

2

6~7年

4

7~8年

2

8~9年

2

11年

1

執行猶予

4

刑期不詳

1

合計

55

 一、7月、55人の学習者に不当な判決

图3:2022年7月获知中国各地法轮功学员55人遭非法判刑

7月、実刑判決を受けた55人の学習者の地域別人数分布表

 迫害の実例

 1、かつて4年の冤罪を経た会計士・張春河さんに再び懲役4年の判決

 広州市増城区の学習者・張春河さん(63)は2021年4月10日、中共の洗脳迫害に抵抗したとして、増城区の警官に連行された。そして、今年7月13日、海珠区裁判所は張さんに懲役4年、罰金1万元(約20万円)の判決を下した。張さんはかつて、法輪功を学んでいたとして、計4年間不当に拘禁されたことがある。

'张春河女士'

張春河さん

 広州増城物協会社の財務部課長兼会計士だった張さんは1994年、心身ともに健康になる気功「法輪功」を学んでから、法輪功の教え「真・善・忍」に従って自分に要求し、心身に大きな変化をもたらし、周りから「良い人」と評価された。

 しかし、中共の江沢民集団による23年間の法輪功への迫害の中で、張さんは絶えず嫌がらせを受け、5回も連行され、麻薬中毒回復所、労働教養所、刑務所で、合計4年あまりも拘禁された。張さんの夫は圧力に耐えられず、張さんと離婚した。

 2020年10月から、当局は「ゼロ行動」(政府のブラックリストに載っているすべての学習者に信仰を放棄させ、学習者の数をゼロにすることを目的とした)を実施した。街道弁事処(都市部の最末端の行政機関)の関係者らは、張さんに対して2カ月以上強制洗脳を行った。

 2、大連610弁公室が理由もなく許麗さんの不当刑期をさらに1年延長

 明慧ネット7月14日の報道によると、遼寧省大連市の学習者・許麗さんは2018年、法輪功を中傷する宣伝物を撤去したとして、裁判所は懲役4年の実刑判決を言い渡した。刑務所で法輪功を堅持し続けた許さんは、不当な刑期が満了する直前、大連610弁公室の命令で、さらに、裁判所に刑期を1年間延長された。

 2018年10月のある日、許さんは高新園区にある法輪功を誹謗中傷するスローガンを撤去したが、地元の副書記・満海柱に通報された。10月28日の夜、高新園区派出所の警官4、5人が許さんの自宅に押し入り、許さんを連行し姚家留置場に拘禁した。2019年6月末、高新園区裁判所は許さんに懲役4年の実刑判決を言い渡した。

 2019年10月22日、許さんは遼寧女子刑務所に移送された。刑務所で、許さんはいわゆる「転向」、「教育」に協力せず、法輪功を放棄しなかった。大連610弁公室は、許さんが出所する前に、地元の検察庁と裁判所に強制的に1年の刑期を追加するように指示した。そして、警官は今年の初め頃、許さんを刑務所から大連姚家留置場に移送し、2023年10月27日まで拘禁するという。

 3、湖北省の張霞さんに懲役9年の重刑

 明慧ネット7月19日の報道によると、湖北省武漢市の学習者・張霞さん(52歳女性)は、河南省洛陽市澗西区の警官に連行された。そして、6月21日、澗西区裁判所に懲役9年、罰金3万元(約59万円)の重刑を宣告された。判決を不服とした張さんは6月29日、洛陽市高等裁判所に控訴した。 

 張さんは武漢市の警官だったが、2014年4月29日、法輪功迫害の実態を暴露する資料を配布したとして、連行され15日間拘束された後、同市にある江漢区洗脳班に送られた。同年5月23日、勤務先の武漢市公安局江岸分局により公職を解雇された。

 2021年2月28日朝、河南省洛陽市の警官らは張さんの家に押し入り、家宅捜索を行い、張さんを連行した。同年3月3日、張さんは洛陽市留置場に拘禁された。 

 今年6月21日、澗西区裁判所は張さんに懲役9年、罰金3万元(約59万円)の不当判決を下した。 

 4、上海の戴之穎さんに懲役9年6カ月と罰金4万元(約80万円)の不当判決

 上海市の学習者・戴之穎さん(66)は2021年4月12日、河南省洛陽市の警官に不当に連行された。最近、戴さんは懲役9年6カ月の実刑判決、罰金4万元(約80万円)を宣告されたことが分かった。そのため、戴さんの母親(88)は一人ぼっちになり、世話をしてくれる人がいない状況にいる。

 戴さんは2021年4月12日、自宅で市公安局、普陀区公安局の警官7、8人により甘泉派出所まで連行された。自宅にあったノートパソコン、携帯電話などの私有物を押収された。警官は連行する過程で、法的な手続きを一切提示しなかった。当日の夜、戴さんは河南省洛陽市の警官に、上海市から洛陽市まで連行され、現在に至るまで拘禁されている。

 戴さんは1996年に法輪功を学び始め、「真・善・忍」の教えに従い道徳レベルを向上させた。1999年の7.20以降、戴さんは法輪功を学んでいるとして、610弁公室の関係者に監視や、尾行、嫌がらせが絶えなかったため、放浪生活を余儀なくされた。2000年12月、戴さんは山東省で身柄を拘束され、懲役8年の実刑判決を言い渡され、上海松江女子刑務所に拘禁された。2008年12月、戴さんは帰宅した。

 2010年2月、戴さんは再び連行され、数日後に解放されたが、610弁公室による嫌がらせを何度も受けた。

 5、コスト・エンジニアの呉永鳳さんと夫に不当判決が下される

 明慧ネット7月31日の報道によると、河南省洛陽市のコスト・エンジニアで、学習者の呉永鳳さん(42)は今年3月、同市洛竜区裁判所に懲役4年の実刑判決と5000元の罰金を宣告され、呉さんの夫の学習者でない賀飛さんも懲役2年の執行猶予3年と3000元(約5万9000円)の罰金を宣告された。また、賀飛さんは「二度と弁護士を雇うな」と脅された。

 呉さんは、真・善・忍の理念に従って良い人を目指し、夫を思いやり、子供の面倒を見るだけでなく、義理の両親にも親孝行で、現代社会では得難い良い嫁だと知られている。勤務先でも真・善・忍の原則を守り、公正にエンジニアリングの仕事で原価の計算を行い、謝礼を受け取ったことがなく、関連会社からも信頼されている。

 2021年3月29日午前6時、洛陽市洛竜公安支局の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)の警官らが、呉さんの自宅に侵入し、家宅捜索を行い、呉さんと夫の賀飛さんを公安局に連行した。家には13歳と14歳の娘2人が残された。

 (続く

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/8/4/447172.html)
 
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