保定市の楊智雄さん 手枷足枷をつけられたまま、病院で他界
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 【明慧日本2022年8月15日】河北省保定市雄県の法輪功学習者・楊智雄(58)さんは2022年8月10日夜8時46分、河北唐山協和病院のICU室で他界した。その時の楊さんはまだ手枷と足枷をつけられたままで、痩せこけ、目は大きく開けたままであった。

杨智雄

楊智雄さん

 楊智雄さんは河北省の経済貿易大学を卒業し、河北省『法制日報』社の元記者である。その後、石家荘卓達不動産の販売責任者、北京の外資企業の主任を経験した。法輪功を学んでいることを理由に、楊さんは2003年6月に身柄を拘束され、懲役4年の不当な判決を宣告され、妻の祁ホン瑾さんも2年の労働教養処分を科された。楊さんは解放された時、それまでの仕事を失い、アルバイトで生活を維持している。2008年、楊さんは保定市の「法制教育センター」に騙されて1カ月あまり洗脳された。法輪功は世界の人々に親しまれる精神修養法であるが、1999年以来中国共産党によって迫害されている。

 2012年10月上旬、楊さんは北京中德環保会社の販売責任者になった。しかし、わずか1カ月経たない間に、2012年11月3日、職場の宿舎で雄県国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)の警官・郭軍学などに身柄を拘束された。12月25日、県裁判所は楊さんに対して裁判を開き、懲役3年の不当な判決を宣告した。2013年1月16日、楊さんは唐山冀東刑務所に移送された。

 2019年9月26日、楊さんは容城高速道路の検査所で容城県公安局に拘禁された。関係者は楊さんが法輪功学習者であることを確認し、雄安新区公安局に報告した。雄安新区公安局と容城県公安局、雄県公安局は楊さんの家宅捜索を行った。楊さんは容城拘置所で数日拘禁されて、10月10日、雄県留置場に移送された。

 2020年12月1日、楊さんの裁判が行われ、懲役6年6カ月の実刑判決を宣告された。楊さんは上訴したが、同月9日、原審維持と宣告された。2021年4月、5月あたり、楊さんは冀東分局第五刑務所に移送された。

 その1年間、刑務所は楊さんと家族の通話を禁じた。家族は面会に行っても、コロナ感染を理由に面会させなかった。

 2022年5月と6月、刑務所は家族に2回電話をした。1回目は楊さんの生活費500元(約1万円)、もう1回は楊さんの椎間板ヘルニアの治療費3000元(約6万円)を要求したという。

 7月、刑務所から、家族に楊さんが危篤状態に陥り、唐山協和病院のICU室にいるので、面会に来てほしいと連絡があった。家族は楊さんに会いに行った時、楊さんは痩せこけて、手枷と足枷をつけられたままで身体にいろんなチューブが差し込まれていた。医者は「楊さんは骨髄瘤で、健康状態はとても悪いので、化学療法を使えない。ひとまず輸血とタンパク質の注射をしているが、少し回復できたら、また化学療法で治療する」と言った。

 看護の警官は、家族に早く家に連れて帰った方がいいと密かに言い、好きなことをやらせ、食べたいものを食べさせた方がいいと伝えたという。

 しかし、中国共産党は長年法輪功に対する迫害を続けており、楊さんに対する迫害もすでに家族に大きなダメージを与えた。楊さんの妻は長年帰宅できず、音信がない。妻の母も迫害により死亡した。息子は親が何度も拘禁されたことと、中国共産党による法輪功への誹謗中傷の宣伝を信じ込み、法輪功に対して誤解をし、父を釈放するための書類に署名をしようとしない。

 ここ1年あまりで、楊さんは健康で明るい人から迫害により衰弱し、数種類の病気になって死亡するまでに至った。唐山冀東刑務所は楊さんにどのような拷問と虐待を加えたかは計り知れない。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/8/13/447598.html)
 
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