【明慧日本2022年8月28日】ドイツのノルトライン・ヴェストファーレン州のバート・マリエンベルクで8月4日から12日にかけて、オランダ、スイス、オーストリア、ドイツなどヨーロッパ各国の子ども大法弟子たちによる明慧サマーキャンプが開催された。
保護者や先生は、この10日間での子どもたちの変化を目の当たりにしてとても喜んだ。保護者からは、子どもがサマーキャンプから帰ってきてからは、煉功を自発的に行うようになったとか、1日2回のグループでの学法を通して理知になり、忍耐強くなったと言った。
サマーキャンプは学法と煉功で始まり、学法と煉功で終わる。午前9時から夕方5時までの間、子どもたちは琴、将棋、書道、絵画など、伝統文化に基づいたさまざまな教室に参加した。また、子どもたちは遠足に行ったり、先生の指導の下でキャンプファイヤーを行ったりしたが、子どもたちがユースホステルでも一般の子どもたちとは異なっていたことは明らかだった。同世代の子どもたちのように、大きな声を出して騒いたり、携帯電話を手放さなかったりするようなことなく、 毎朝、毎晩、芝生の上で静かに煉功をしていた。
舞台で功法を実演する子どもたち |
ユースホステルの芝生で煉功する子どもたち |
内に向けて探すとトラブルが解消される
国も言葉も違う子どもたちが一同に集まると、どうしても衝突が起きる。そんな時に親や先生は、誰が正しくて、誰が間違っているのかを強調するのではなく、子どもたちを励まして「内に向けて探す」ことを教えている。
11歳の小蓮ちゃんは、ある少女が興奮しやすく、なかなか仲良くなれないと感じた。 先生は、「内に向けて探す」ことを教えた。小蓮ちゃんは自分のことを考えてみた。すると自分にも、自分自身をコントロールできないときもあり、その少女の現れは自分に見させるためだと思った。小蓮ちゃんは「忍」をすることの大切さがわかった。先生は小蓮ちゃんに、自分の欠点を見せてくれたその少女に、心から感謝しなければならないと悟らせた。小蓮ちゃんは自分の見方が変わり、その子が付き合いにくいとは思わなくなったと言った。
ベルリン近郊に住む8歳の小慧ちゃんは、いつもみんなの遊びを決めたがる子がいるので、その子が好きではないと愚痴をこぼした。母親は、大法の要求に基づいて行動するようにと悟らせると、小慧ちゃんは、トラブルが起きたら内に向けて探し、他人に対して怒ってはいけないと言った。
保護者「子どもの成長に喜びを感じる」
ベルリンから来た母親は、キャンプを手伝いながら子どもの成長を喜んだ。
この母親は、「うちの子は学校でも賢いほうで、あまり努力しなくてもいい成績が取れるので、だから努力ということがよく分からなかったのです。このサマーキャンプで、中国古典舞踊の基本を学ぶことは、娘にとって挑戦だったのです。 娘は自分が練習を続けないとできないことが分かったので、だからこそ得た成果を大切にしています。私にとっては、娘が経験したプロセスは、とても貴重な学びのプロセスであり、努力とは何を大切にするかが分かりました」と話した。
もう一人の母親は、「大法弟子の子どもたちが、これだけ集まって楽しく学んでいます。これはとても貴重なことです。息子は今、思春期で、普段親と一緒に学法や煉功をすることにも抵抗することがあります。サマー キャンプでは、息子は同じ年頃の子どもたちと同室に泊まっています。朝はみんなで起こしあって、一緒に外に出てグループ煉功に参加していたので、息子が家に帰ってからは、親の朝の声掛けが必要なくなり、自覚して家族と学法や煉功をするようになりました」と言った。
12歳のジョナス君は、早起きして煉功するのが苦手だった。しかし、ジョナス君はサマーキャンプから帰ってきてからは、毎朝早起きして楽しく自分で煉功し、学法をしているという。ユースホステルの前に小さなおもちゃ屋さんがあった。多くの子どもたちは、貯めたお小遣いでおもちゃを購入していた。ジョナス君も買いたいと言い出したので、ジョナス君の母親は、「今はお金をとっておいて、最後にこれが本当に必要なものだと感じ、自分がよく頑張ったと感じたら、自分へのごほうびに買いなさい」と話した。
するとジョナス君は、「わかった。だったら目標を立てて、明日、明後日と煉功を続けることができれば買いに行きたい」と言った。しかし、その2日後には、買いたい気持ちが薄れたと言った。遊びたいものを何でも買うのではなく、 自制することを覚えた息子を見て、母親は喜んだ。
一体になることを学ぶ
10代前半の女の子が、お気に入りの漢の時代の衣装を試着してみたいと言い出したが、 先生がその衣装を他の女の子に着せているのを見て、女の子は少し不愉快な表情を見せた。このとき先生は、「観客が見ているのは全体の効果であり、個人の考えは重要ではない」と悟らせた。そして先生は、子どもたちに鏡の前に集まるように声をかけた。 このとき、女の子は自分の服装に対する文句を言わなくなり、代わりに鏡に写った自分の身長が立っている場所にちょうどよく、衣装の色が左右の子どもが着ている衣装の色とよく合っていたことを喜んでいた。
ドイツの小蓮さんは公演後、「競争という考え方に慣れていて、競争することでもっと努力すると思っていました。しかし、サマーキャンプでは、どの学生も全体の効果が良くなるように考えており、みんなで助け合っているのがわかりました。これらのことは、私にさらなる原動力を与えていると分かりました」と話した。
来年のサマーキャンプで会おう
サマーキャンプの最後は、バート・マリエンベルクの市庁舎で2時間ほどの公演が行われた。公演の前半は、五式の煉功を人々に披露したり、中国の漢の時代の衣装や、中国の古典舞踊も披露した。また公演の後半では、子ども大法弟子たちが「得度」の合唱を行い、交響曲「あなたのために」をはじめ、大法の歌や古典音楽を演奏した。司会者は法輪大法の素晴らしさと、中国の伝統文化を紹介した。
中国の古典舞踊を披露する子どもたち |
書道を習う子どもたち |
参加した保護者からは、「来年もサマーキャンプで、子どもたちに修煉を高める環境を提供してほしい」といった声が多く聞かれた。