中共の法務大臣・唐一軍が犯した法輪功に対する犯罪
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 【明慧日本2022年8月31日】(明慧記者)反迫害活動23周年を迎える2022年7月20日の前後、38カ国の法輪功学習者(以下、学習者)は最新の迫害者リストを各国政府に提出し、法律に基づき加害者とその家族の入国を禁止し、資産の凍結を要求した。現職の中国共産党(以下、中共)法務大臣兼党書記で、中央政法委員会の委員である唐一軍が、迫害者リストの筆頭になった。

 最新リストが提出された国は、アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、フランス、イタリア、スペイン、オランダ、ポーランド、ベルギー、スウェーデン、オーストリア、アイルランド、デンマーク、フィンランド、チェコ共和国、ポルトガル、ギリシャ、ハンガリー、スロバキア、ルクセンブルク、クロアチア、スロベニア、ラトビア、エストニア、キプロス、マルタ、日本、韓国、インドネシア、スイス、ノルウェー、リヒテンシュタイン、イスラエル、メキシコ、チリ、ドミニカである。

 唐一軍(男性)は1961年3月生まれ、山東省莒県の出身で、中共の党員。主な経歴:2010年4月から2011年2月まで、中共浙江省寧波市委員会副書記、政法委書記、2018年1月から2020年4月まで、遼寧省委員会副書記兼省長、省政府の党書記を歴任、2020年4月から現在まで、法務省の党書記兼法務大臣、中央政法委員会の委員を務めている。

 唐一軍による法輪功迫害の主な犯罪事実:

 一 、法務大臣在任中の法輪功迫害政策の制定および迫害活動の実施

 唐一軍が法務大臣に就任して以来、法務省は法輪功に対する迫害政策を数多く実施、策定してきた。

 2020年3月25日、法務省のホームページで、中共の中央全面依法治国委員会が発表した「郷村の法治建設強化に関する意見」が公開された。意見書では、農村の邪教組織(訳注:中国の法律では法輪功が邪教であるとは言っておらず、江沢民による誹謗中傷である)は取り締まるべきだと明言している。法輪功は確かに邪教ではないが、中共とその支配下にある政法委、法務省は、意見書を根拠にして法輪功を主な弾圧の対象としている。この意見書が発表された後、中国各地の各層の司法部門は意見書を下達し、これを実施するために様々な措置を導入した。意見書は唐一軍が法務大臣に就任する1カ月前に出されたものだが、唐一軍の在任中に徹底的に実施された。

 2021年6月、法務省は「農村を振興すると伴い、法治が同行」という2年間の全国運動を決定し、「農村の管理能力と管理レベルの向上」を名目に、実質上では法輪功に対していわゆる「法律に基づいて農村邪教組織の取り締まり」の計画を実行した。

 2021年8月24日、法務省は新たな「受刑者の採点評価に関する規則」を発表し、2021年10月1日から施行された。今回改定された受刑者評価規定では、初めて「法輪功」が「邪教」として公然と列挙された。規定の第23条の第5項目では、法輪功を露骨に中傷し、刑務所に拘禁されている学習者への迫害を強化する内容が書かれている。

 刑務所の受刑者の実際の刑期は、点数評価によって決定される。学習者を迫害すると得点して、減刑されるため、受刑者が警官の命令に従って、憚ることなく学習者を迫害する事態になった。

 法務省の「受刑者の採点評価に関する規則」の改訂版は、政策指導の観点から刑務所に拘禁中の学習者への迫害を促進し、強化し、その結果、刑務所で拘禁されている学習者が拷問され、傷害を負ったり、死亡した学習者の人数はなかなか減らない。唐一軍は、それらを指揮し教唆した責任を負うべきである。

 二、刑務所に拘禁中の学習者への残酷な迫害

 中国の司法制度では、司法省刑務所管理局(または各地の司法庁刑務所管理局)が全国の刑務所を管理している。

 刑務所は中共当局の学習者を拘禁する重要な場所であり、不当な判決を宣告された学習者がほとんど刑務所に送られ、さまざまな拷問により肉体的にも精神的にも苦しめられた。法務省は、その下部組織である刑務所管理局とともに、刑務所内での学習者への迫害を容認し、庇護するため、刑務所内で多くの学習者が死亡し、負傷し、障害を負うことになった。

 不完全な統計によると、2020年1月から2022年4月まで、少なくとも278人の学習者が迫害されて死亡した。これらの学習者のほとんどは、刑務所あるいは留置場で拘禁や拷問をされたことがある。うち、37人が迫害を受け、刑務所の中で死亡した。刑務所で拷問を受け、負傷し、障害を負った学習者は数え切れないほどいる。

 以下は、刑務所で迫害され死亡した学習者の一部の実例である。

 1)遼寧省大連市金州区石河村の学習者・劉希永さんは、法輪功迫害の実態を人々に伝えたとして、2017年2月に懲役3年の不当な判決を言い渡された。2018年4月9日、劉さんは瀋陽市東陵刑務所に拘禁された。2021年4月8日、劉さんの不当な刑期が満期になったが、金州区石河派出所の警官らは、劉さんを刑務所から金州区留置場に連行し、再度、懲役4年の不当な判決を宣告し、大連市第三刑務所に拘禁した。2021年12月29日、劉さんは迫害により死亡した。享年81歳。

 2)黒龍江省大慶市の学習者・呂観茹さんは、2019年7月1日、大慶市譲胡路区裁判所に不当に懲役7年の実刑判決を言い渡された。呂さんは断食して迫害に抗議したとして、無理やり灌食された結果、心不全を起こし胃から出血し、危篤状態に陥ったため、何度も病院に運ばれ緊急措置を受けた。7月30日、病院で緊急措置を受けている最中の呂さんは、強制的に呼蘭刑務所に拘禁された。呼蘭刑務所で、法輪功を放棄せず、「転向」を拒否したという理由で、呂さんは同年11月、また泰来刑務所に移送された。泰来刑務所は呂さんの体調を無視し、「転向」させるために厳しい管理と暴力を加え、独房に1カ月以上閉じ込めた。迫害によって、呂さんは小脳出血を起こし、2021年4月4日に死亡した。享年69歳。

 3)遼寧省建平県国営八家農場の劉家溝村の学習者・尹国志さんは、2019年9月26日に不当に連行され建平県留置場に拘禁された。その後、懲役10年の実刑判決を宣告された。期間中、尹さんは錦州刑務所に送られたが、その後また瀋陽第一刑務所に移送された。2002年5月22日、尹さんは瀋陽第一刑務所で迫害され死亡した。56歳だった。

 4)山東省青島市の学習者で退役将校・公丕啓さんは、2018年7月20日、青島市北区裁判所に懲役7年6カ月の実刑判決を言い渡された。2021年4月12日、済南刑務所の迫害により、公さんは死亡した。享年66歳。公さんの遺体の頭部は、腫れて濡れている状態で傷があり、耳から血が流れだしていた。

 5)吉林省蛟河市の学習者・付貴華さんは2021年2月26日、梨樹県裁判所に懲役7年6カ月の不当な判決を言い渡された。同年5月27日、付さんは吉林省女子刑務所八監区に拘禁された後、2カ月も経たない7月25日、迫害により死亡した。56歳の若さであった。

 6)黒龍江省ハルビン市の学習者・蘇雲霞さんは2016年9月7日、ハルビン市道外区三棵派出所の警官らにより不当に連行された。2017年3月31日、道外区裁判所に懲役5年の実刑判決を宣告された後、黒龍江省女子刑務所に拘禁された。蘇さんは刑務所で残酷な迫害を受け、解放される日の2日前、2021年9月4日に死亡した。享年67歳。

 三、遼寧省在任中(2018年1月~2020年4月)、中共の法輪功への迫害政策を積極的に推進

 遼寧省は法輪功への迫害が最も厳しい省の一つである。唐一軍が遼寧省に在任していた2年余りの間に、遼寧省での迫害案件は増える一方であった。

 明慧ネットの報道によると、2018年、遼寧省の14地域で計663人がさまざまな程度の迫害を受けた。その中に、23人が迫害されて死亡し、131人が実刑判決を宣告され、29人が不当な裁判にかけられた。また37人に対する不当な逮捕令状が発付され、176人が拘束され、164人が連行され、108人が嫌がらせを受けた。家宅捜索を受けた際に不当に押収された現金と裁判所で科された罰金の合計金額は、少なくとも54万8000元ある。

 明慧ネットの統計によると、2019年1月から12月までの間、遼寧省で91人の学習者が不当な判決を受け、最高齢者は81歳で、最長刑期は懲役8年、強要された罰金は約23万元であった。また、少なくとも445人の学習者が連行され、最高齢者は83歳で、12人が迫害により死亡した。

 四、浙江省寧波市在任中(2010年4月~2011年2月)、法輪功に対する迫害

 不完全な統計によると、唐一軍が寧波市政法委の書記として在任していた10カ月間に、少なくとも10人の学習者が連行され、少なくとも2人が実刑判決を宣告され、少なくとも5~6人が洗脳班に送られた。また、江西省九江市の学習者・江小英さんは、寧波市で連行され、20日以上拘束された後、九江第五病院(精神病院)に閉じ込められた。

 五、結び

 上記の事実は、唐一軍が法務省や地方に在任中に行われた法輪功への迫害の氷山の一角に過ぎず、実際には、中共当局の情報封鎖により、外部には知られていない迫害の事例と詳細が多数存在するのである。唐一軍はこれらの犯罪の責任を取らなければならない。

'唐一军'

唐一軍

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/8/22/447956.html)
 
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