冤罪を着せられた馬維山さんが不当拘禁 妻は悲しみに暮れ死亡
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 【明慧日本2022年9月3日】(河北省=明慧記者)河北省廊坊三河市の法輪功学習者・馬維山さんと王月さんは年配の夫婦で、真・善・忍の信念を堅持し続けたとして、長年来、中国共産党(以下、中共)の関係者から迫害を受けてきた。馬さんは不当に懲役5年の実刑判決を宣告され、今なお刑務所で拘禁されている。

 教師を退職した妻の王さんは、中共の関係者による嫌がらせを度々受けたため、毎日恐怖の中で暮らしていた。8月24日、王さんは拘禁中の夫と会うことができないまま死亡した。享年85歳。

 馬さんは警官により何度も派出所、留置場、洗脳班に連行され、かつて2年間の労働教養と2回の不当判決を言い渡されたことがあり、計8年6カ月間拘禁された。82歳の馬さんは、今も冀東刑務所で迫害されている。

2015年5月25日,马维山(75岁)、王月(78岁)夫妇到三河市检察院递交诉江控告状

2015年5月25日、三河市検察庁へ江沢民を告訴する訴状を手渡しに行った馬さん(当時75歳)と王さん(当時78歳)夫妻

 馬さんは正義感が強い性格で、法輪大法を学んだ後、多くの持病が消え、20年以上一錠の薬も飲んでおらず、心身ともに健康になった。

 2013年の正月前、馬さんは電気自動車に乗って走行中、重い荷物を積んだ大型トラックにはねられ、道路の脇に放り出されて電気自動車も壊れた。トラックの運転手は大変怯えていた。馬さんは「心配しないで下さい。私は法輪功を学んでいるので、人を困らせるようなことはしません。病院に行く必要がなく、お金も要求しません。家まで送っていただけるだけで大丈夫です」と運転手に言った。最後に、馬さんは渡されたお金を受け取らずに、「法輪大法は素晴らしい、『真・善・忍』は素晴らしい」を覚えるようにと伝えた。

 しかし、周りからの評判も良かった善良な馬さんは、さまざまな迫害を受けてきた。

 1999年11月、馬さんは法輪功の無実を訴えるため北京に陳情したため、2年間の労働教養を強いられた。高陽労働教養所の食事は、硬くなった蒸しパンと泥砂が入っている野菜スープだけで、それでも馬さんは1日10時間以上の重労働をさせられ、鉄パイプに手錠をかけられ凍えさせられたこともあった。

 2003年3月、馬さんは再び三河留置場に連行された。7日間断食して迫害に抗議したため、極度に衰弱した馬さんは解放されたが、7日後、また洗脳班に拘禁された。妻の王さんは不安と恐怖に襲われ、体調を崩して数年間も寝込んだ。

 2006年2月25日、馬さんは再び連行された後、懲役3年6カ月の実刑判決を宣告され、冀東刑務所に拘禁された。2009年、ようやく帰宅した。

 2014年4月22日、燕郊東城派出所の警官十数人が馬さんの自宅に侵入し、馬さん夫婦と家政婦を連行し、法輪功の書籍、三輪電気自動車、2万8000元の現金および預金カード、パソコン、テレビなどの私財を押収した。翌日、馬さんは三河留置場に連行され、80日間あまり迫害を受けた結果、深刻なヘルニアを患い病院に運ばれた。その後、馬さんは解放され帰宅したが、24時間体制で監視されていた。

 2018年9月28日朝、馬さんは法輪功迫害の実態を人々に伝えている最中に、燕郊東城派出所の警官により連行され、三河留置場に拘禁された。数日後、懲役5年の実刑判決を言い渡され、冀東第二刑務所の五監区に拘禁された。

 絶え間ない迫害により、妻の王さんは肉体的にも精神的にもひどい打撃を受け、家で涙に暮れていたため、体調がますます悪化した。2022年7月、王さんは病院に搬送され、1カ月あまり集中治療を受けたが、医者から「もう治療できない、家に連れて帰るように」と家族に勧めた。

 王さんは臨終の前に、「夫はまだ帰ってこないの?」とよく聞いていた。結局、王さんは 60年連れ添った夫に最後に会いたいという願いも叶えられないまま、8月24日にこの世を去った。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/8/30/448306.html)
 
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