【明慧日本2022年9月4日】黒竜江省牡丹江市の法輪功学習者・王新民さんは2021年11月、牡丹江市愛民区裁判所に懲役4年6カ月、罰金5000元の判決を下された。2022年5月、牡丹江刑務所に送られた王さんは、1カ月後に泰来刑務所に移送された。
黒龍江省煙草研究所を退職した上級農業技術者である王さんが、心身ともに健康になる気功「法輪功」を学んでから、真・善・忍の基準で自分を要求し、恩恵を受けた。しかし、1999年7.20、中国共産党当局が法輪功迫害を開始した。王さんは法輪功を学び続けるため、懲役14年の重刑を受け、牡丹江刑務所に拘禁された。
一、14年間刑務所で受けた迫害
2003年10月22日、王さん、妻・汪桂珍さん、娘・王維麟さんの一家3人は牡丹江市公安局愛民区公安分局の警官によって連行された。その後、懲役14年の判決を受けた王さんは牡丹江刑務所に収容された。
牡丹江刑務所は、暴行、電気ショック、奴隷労働、長時間眠ることを許さない、服を完全に脱がせて冷水をかける、甚だしきに至ってはマイナス10度の戸外で凍えさせるなどの方法で法輪功修煉者を苦しめている。
2009年7月4日、刑務所の第十監区隊長・孫洪喜は、受刑者の侯振宝に指示し、王新民さんなど3人の学習者に対して、吊るし上げるなどの拷問を長時間にわたって行った。
拷問のイメージ図:吊るし上げる |
2014年の初め、迫害により王さんは重度の膵臓炎を発症し、2014年6月に治療のため、「仮釈放」となったが、完全に回復する前に、2015年6月4日に再び刑務所に連行され、2016年まで拘禁されていた。
二、2度目の判決 泰来刑務所に拘禁
2020年10月13日、王さんは牡丹江市公安局の東安分局七星派出所の警官に連行されたが、同日派出所から逃走した。
2021年6月10日、牡丹江市政府部門は7月1日の中国共産党創立を祝う100周年記念日を考慮して「治安を維持するため」という口実で、大勢の警官を出動させ、学習者に対する連行行動を開始した。6月11日の正午までに、少なくとも27人の学習者が連行され、6人が嫌がらせを受けていた。
その日の朝6時、4、5人の警官が学習者の張涛さんの自宅のドアを叩き、入ろうとしたが、張さんはドアを開けなかった。しかし、警官は鍵をこじ開け、その場に立っていた張さんの目に唐辛子水をかけ、張さんを地面に倒し、手錠をかけた。そして、警官は張さんの家を家宅捜索し、そこにいた王さんを見つけた。
警官は張さんの家族4人全員を向陽派出所に連行した。向陽派出所の所長は、張さんを殴り、両手を背中に回して手錠をかけた。同日、張さんの2人の家族は解放され、張さんは15日間不当に拘束されたが、王さんは牡丹江留置場に送られた。
2021年10月29日、牡丹江市愛民区裁判所は王さんに対して不正に裁判を行った。法廷で王さんは自分の無罪を主張したが、4年6カ月の懲役と5000元の罰金の判決を受けた。判決を不服とした王さんは、牡丹江市中級裁判所に控訴した。その結果、原判決維持だった。
2022年5月、牡丹江刑務所に拘禁されて1カ月後、王さんは黒竜江省泰来刑務所に移動され、引き続き拘禁されたという
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)