何度も迫害を受けた宇欣茂さんが死亡
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 【明慧日本2022年9月12日】(山東省=明慧記者)山東省濰坊市昌楽県五図鎮の法輪功学習者・宇欣茂さんは、1999年7月から中国共産党(以下、中共)による法輪功への迫害が始まって以来、中共の関係者による嫌がらせ、連行、洗脳班や留置場への拘禁などの迫害を受け続けていた。また、2009年に不当に連行された後、懲役7年の実刑判決を言い渡された。2022年7月、迫害を繰り返された宇欣茂さんは死亡した。享年82歳。

 宇欣茂さんの妻は、娘の宇美霞さんが刑務所に不当に拘禁され、夫の宇欣茂さんが迫害され死亡という二重の打撃を受けて、7月18日から寝たきりになり、現在は自力で生活ができない状態になっている。

 放浪生活を余儀なくされ 家族が残酷な拷問を受ける

 2009年2月7日、昌楽県610弁公室、国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)の関係者、および五図鎮派出所の警官十数人が宇欣茂さんを連行しようとしたが、宇欣茂さんは逃げ出した。警官は息子の宇建華さんを県の留置場に連行し、1カ月間拘禁したあと、家族に5.000元を要求した。その後、濰坊洗脳班に送られた宇建華さんは、洗脳班から抜け出し、放浪生活を余儀なくされた。それ以来、五図鎮派出所の警官らは頻繁に家までやって来て、嫌がらせを働くようになった。

 2009年8月24日の朝5時頃、五図鎮派出所の警官らは、宇建華さんの自宅にやって来た。その時、宇建華さんの妻と6歳の息子しかいなかった。警官は宇建華さんの妻に「宇建華はどこに行ったのか?」と問い詰めた時、妻は「知りません」と答えた途端、顔面を平手打ちにされ、胸を2発殴られた。そして、妻は「警官が人を殴っています!」と叫ぶと、殴った警官は「殴るのを、誰が見た?」と言った。

 8月26日夜8時頃、宇欣茂さんを連行するために来た五図鎮派出所の警官らは、宇欣茂さんが不在のため、その場にいた甥の宇立華さん、宇立軍さん、および宇欣茂さんの妻を連行した。派出所で、警官は宇欣茂さんと息子の宇建華さんの居場所を問い詰めても、まったく情報を得られなかったため、棍棒で宇立華さんを殴った。翌日の午後6時、3人は帰宅した。

 同年9月1日夜7時、五図鎮派出所の警官らは、畑で作業している宇立軍さんを見つけて、宇建華さんの行方を聞いた。答えが得られない警官は、宇立軍さんを地面に押さえつけ、暴力を振るったあと連行した。派出所で、警官は宇立軍さんを裸にして鉄の椅子に縛り付けた。4人の警官が交代で、宇立軍さんの顔を平手打ちしたり新聞紙などを使って叩いたり、髪の毛を引っ張ったり、ひげやまつげを抜いたりした。また、棒で肋骨やお腹を突き、ボールペンで肋骨を弄り、乳首をつまみ、テープで口を封じ、目や口に催涙ガスをかけた。そして、鉄の棒で指や膝を叩き、眩しい光を目に当て、火をつけたタバコを鼻の穴に詰め、細いもので性器を突き刺し、睾丸を捻るなどの拷問を加えた。拷問は夜7時半から深夜の3時まで続き、宇立軍さんは危うく死にいたるところだった。

酷刑演示:铁椅子

拷問の再現:鉄の椅子

 翌日の夜明け直後、尋問を受けた宇立軍さんは何も答えないため、また殴られたり蹴られたりされた。昼12時頃、宇立軍さんはトイレに行く際に抜け出した。

 不当に懲役7年の実刑を宣告される

 2009年9月13日、宇欣茂さんは昌楽公安局の刑事警察官に連行され、昌楽県留置場に拘禁された。その後、懲役7年の実刑判決を言い渡された。

 2010年1月6日、昌楽610弁公室と国保の警官らは、宇欣茂さんと他の学習者を密かに済南刑務所に拘禁しようとしたが、宇欣茂さんの体調が入所の基準に満たさないため、宇欣茂さんは入所しなかった。610弁公室の関係者は、それでも宇欣茂さんなどの学習者を解放せず、昌楽留置場に拘禁した。

 娘の宇美霞さんは二度不当判決される

 2019年6月、娘の宇美霞さん(教師)は迫害の実態を人々に伝えたとして、連行され、懲役1年3カ月の実刑判決を言い渡された。宇欣茂さんも何度も嫌がらせを受け、体調が悪化した。

 宇美霞さんが修煉を始めた当初、息子はまだ10代だった。宇美霞さんの息子は、母親が連行され、殴られ、パトカーに押し込まれる光景を何度も目撃したため、過度なショックで、制服を着ている人を見るだけで怖がり、うつ病になった。 今回、娘の宇美霞さんが拘禁されたため、宇欣茂さんは孫の面倒を見なければならなくなり、過労で倒れてしまった。

 2022年の旧正月5日、帰宅して1年半の宇美霞さんは、法輪功の良さと迫害の実態を人々に伝えたとして、再び連行され留置場に拘禁された。

 この状況下で、苦労が多く一家を支えている宇欣茂さんの84歳の妻は、2022年3月から何度も昌楽公安局を訪ね、娘の解放を求めたが、罵られ恐喝された。

 結局、2022年4月27日、娘の宇美霞さんは青州裁判所で不当な裁判を受け、懲役3年6カ月の実刑判決を宣告された。娘は控訴したが、1カ月後、濰坊高等裁判所から一審判決を維持する通知を受け取った。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/9/7/448795.html)
 
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