文/中国の大法弟子
【明慧日本2022年9月21日】
1、神は人間の毛髪にそれぞれの特徴を付けた
人間は神が創った傑作で、異なる神が異なる人間を創りました。髪の毛だけでも、それぞれの神が人間に付けた生まれつきの印が分かります。黄色人種の髪は黒い直毛で、白色人種の髪は淡い黄色でカールがついて、黒色人種の髪は細くカールした黒髪です。
ダーウィン進化論は、人間は環境に適応して今日の様態に進化してきたといいますが、それは間違っています。髪を例に説明しましょう。髪は人間にとって主に三つの用途があります。夏場は日焼けを防ぎ、冬場は防寒、そして人体の美しさの一部を構成します。一つ目と二つ目の用途はほとんど無視しても良いと思います。多くの坊主もしっかり生きているではないでしょうか。進化論によると、日焼け対策や防寒という環境適応のためであれば、人間の顔にも毛が生えるはずですが、どうして眉毛だけが生えて、額や頬に毛が生えていないのでしょうか。これは、髪や眉毛がどこに生えるかは先天的に設定されて、環境に適応するためではないことを示しています。髪と眉毛はともに頭部にありますが、成長速度が違い、形も違います。神の手配は非常に巧妙なものです。
次に美しさについて話しましょう。まず物があって、それからその物に対する審美があるわけです。眉毛は目の上の位置に生えています。人間はそれがきれいと思っているのか、それとも目の上の位置に生えるときれいと思われるので、そこに生えたのでしょうか。もちろん前者が正しいです。もし創世主が人間を創る時、額に毛を生やし、髪の毛を生やしていなければ、今日人間はきっと額に生えた毛を美しく思い、髪の毛を変だと思うでしょう。
2、髪と年齢
年齢によって髪の毛の特徴も変わるので、髪から各年齢層の特徴を捉えることができます。幼児の髪は少し黄色を帯びますので、中国人はよく子供のことを「黄毛小僧」、「黄毛小娘」と呼びます。「笄(こうがい)」は古代中国人が髪をまとめる時に使用するかんざしのことで、女の子の15歳は「笄礼(けいれい)」、「初笄(ういこうがい)」と呼ばれています。男子は20歳になると冠礼を行い、成人したことを示します。年を取ると髪はだんだん灰色、白色になりますが、長寿の老人に白髪が黄色に変わる人もいます。『桃花源記』に「黄髪の老人やおさげ髪の子どもが、みな喜び楽しんでいる」と述べています。
もちろん例外もあります。修煉をして若返って白髪が黒に変わる老人の例も多くて、古書に多く記されています。今日では、その現象は法輪功の修煉者に多く見られます。
漢詩に、「黒髪」や「白髪」の言葉を使って青年、年配を表すところがとても多いです。
3、髪型
各時代に流行った髪型があり、髪型からその時代の流行や好みを伺うことができます。
古代では、幼児の髪は自然的に下げて、少し大きくなれば、髪を左右に半分ずつ分けて頭頂部でそれぞれまとめて、羊の二つの角のような形になるので、「総角(そうかく)」と呼ばれます。「総」は「まとめる」意味です。「総角の交」というのは、「幼少期からの友人」の意味です。男の子は15歳になると総角を緩めて一つの束にして、「束髪(そくはつ)」といい、女の子は15歳になると、はじめてかんざしなどで髪を上にまとめて、成人したことを示します。
大人の髪形といえば時代ごとに変態百出の如し、古代の漢詩と絵画からも知ることができます。例えば漢詩によく出た堕馬髻(だばけい)。髻は片側に偏し、馬から墜落した様相に似ているからそう名付けられました。
『木蘭辞』には木蘭が家に帰った後、「窓のそばで雲鬢を結う」と描かれ、「雲鬢」とは雲のような真っ黒な髪です。
漢武帝の時、王母が天から降臨し、仙女たちの髪型は人間社会のそれと異なって、非常に美しいです。武帝は宮中の女性に仙女を真似させ、結った髪は故に『飛仙髻』と呼ばれます。
三国時代に魏文帝の妻は宮中の一匹の緑色の蛇の変形からインスピレーションを得て、「霊蛇髻」を創りました。
古典によると、隋王朝に流行った凌虚髻、祥雲髻は、髪を雲のように頭上に巻き上げ、揺れ動いても崩れません。
唐代は中国の国力最盛期で、髪型も尋常ではありませんでした。螺髻、百合髻など複雑に巻き重なる髪は唐代に多く見られました。しかし、唐の風格を最もよく表している髪型は盛唐時期の逆巻きの髪型で、双刀髻、朝天髻、元宝髻などがあります。当時の名画はその時代の光り輝かしい場面を記録しました。絵の中の女性は円やかな顔をし豊満で健康的な体型をして、美しい衣裳を纏って、高く巻き上げた髪に金、銀、宝石などを飾っています。生活豊かな唐の時代に特有の、豪華な美意識を反映しています。
仏教の宝冠、道教の蓮花冠の影響を受けて、唐宋時代に人々は頭の上に花冠を被ることが好きで、例えば蓮花冠、鳳冠、重楼子冠などがあります。重楼子とは、花丈が高いとして知られる花の名前です。最も宋の時代の特色を反映する花冠は「一年景」というものです。宋朝の女性はよく桃、蓮、菊、梅など四季を代表する花をすべて花冠に飾り、「一年景」と呼ばれるようになりました。きれいな髪型に鮮やかな花冠が映えて、とても美しいです。
変異した現代人は奇怪な髪型を多くしています。モヒカン、スマート、キノコ型、爆発スタイル、角刈り、ヤクザの髪型(首元に太めの金のネックレスも付けて) ......
(続く)