2022年7~8月、1850人の学習者 連行、嫌がらせを受ける(二)
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 【明慧日本2022年9月22日】(前文に続く)

 3、四川省政法委610弁公室が迫害をリード 62人の学習者を連行

 2022年7月から、四川省政法委(治安・司法などを統括する機関)610弁公室、成都市政法委610弁公室、および各派出所、住民委員会などの関係者は、「20回大会の開催を確保し、安全を維持するため」という名目で、度々学習者の自宅に行き、学習者とその家族に嫌がらせを働き脅迫した。7月と8月、四川省では62人の学習者が不当に連行された。

 2022年8月以来、成都市でのコロナ感染状況が少し落ち着いた頃、成都市政法委は学習者への嫌がらせを再び始め、各地で誓約書にサインをさせる運動を行った。その「誓約書」の内容は:1、党や社会主義に反対しないこと。2、法輪功を信じないこと。3、法輪功を宣伝しないこと、などである。中共の関係者らは、「ブラックリストに載っている学習者全員を、20回大会の前に『合格』させてやる」と言いふらした。

 成都市彭州の学習者・陳啓華さんは、二十数年来、地元の警官による嫌がらせを数え切れないほど受けた。8月2日、致和鎮610弁公室と派出所の警官らは、また陳さんの家にやってきた。陳さんは女性警官に「私たちはお互い面識がなく、恨みもありません。あなた達の上司である周永康は……」と言うと、女性警官は「あ~、この人は法輪功だ! とにかく法輪功と関わりのある者は私たちの敵だ、私は国家権力機関を代表してお前に対して措置をとる」と大声で叫んだ。

 女性警官は「三書」と朱肉を持ってきた。陳さんが拳を握っていたため、女性警官は「脇の下を突け」と指示を出した。そして、一人の男性が陳さんの脇の下を指で突いた。陳さんが抵抗している中、警官は陳さんの拳に朱肉を付け、三書の用紙で拳を拭いて「終わった」と言った。そして、女性警官は三書の内容を読み上げ、「任務」を完了したという。

 4、吉林省は95人を連行 警官が窓から侵入し父親の代わりに息子を連行

 7月と8月、吉林省の警官は95人の学習者を不当に連行した。吉林市の警官は父親を連行するために窓から家に入ったが、突然変更して息子を連行した。

 7月12日の夜、華南派出所の警官4人が、馬平さん(60)の家のドアを強く叩いた。馬平さんの妻は断固としてドアを開けなかったため、警官は窓から入ってきて、何も言わずに家の中を物色し、法輪功創始者の写真、法輪功の書籍、パソコンなどの私物を押収した。馬平さんが体調不良のため、息子は警官を止めようとしたところ、父親の代わりに連行された。

 7月13日、息子はようやく解放され帰宅した。近所の人たちの話によると、警官らは、随分前から馬平さんの家族を監視していたという。

 元吉林省農業銀行監督室長の馬平さんは、1999年以前から法輪功を学び、真・善・忍の基準に従って自分を律し、何かをする前に他人のために考えるようになり、周りから良い評判を得ていた。中共による法輪功への迫害が始まった後、馬平さんは懲役4年の実刑判決を宣告され、2009年4月に吉林省公主嶺刑務所に拘禁された。刑務所で、馬平さんは数人の警官により、全身、性器、肛門を電気棒で同時に電気ショックを受け、無理やり灌食され、死人ベッドに縛り付けて引き伸ばされ、独房に閉じ込められるなど、さまざまな非人道的な拷問を受けた。

 二、2022年7~8月、807人の学習者が嫌がらせを受ける

 ◎ 迫害の実例

 1、冤罪を着せられた馬維山さんは不当拘禁 妻は悲しみに暮れ死亡

 河北省廊坊三河市の学習者・馬維山さんと王月さんは年配の夫婦で、真・善・忍の信念を堅持し続けたとして、長年来、中共関係者から迫害を受けてきた。馬さんは不当に懲役5年の実刑判決を宣告され、今なお刑務所で拘禁されている。

 教師を退職した妻の王さんは、中共の関係者による嫌がらせを度々受けたため、毎日恐怖の中で暮らしていた。8月24日、王さんは拘禁中の夫と会うことができないまま死亡した。享年85歳。

2015年5月25日,马维山(75岁)、王月(78岁)夫妇到三河市检察院递交诉江控告状

2015年5月25日、三河市検察庁へ江沢民告訴状を手渡しに行った馬さん(75)と王さん(78)夫妻

 2、四川省成都市の頼貴英さん 長期にわたり嫌がらせを受けて死亡

 成都市天府新区の学習者・頼貴英さんは、長期にわたり地元の警官およびコミュニティの関係者による嫌がらせを受け続けていた。昨年9月から少なくとも5回の嫌がらせを受けた頼さんは、心身ともに大きなダメージを受け、2022年8月12日に死亡した。享年58歳。

 頼さんの夫の程懐根さんは2015年5月13日、住宅地で「世界は真・善・忍を必要としている」の横断幕を掲げたとして連行された。その後、懲役4年の実刑判決を下され、楽山嘉州刑務所に拘禁され、2017年5月29日に死亡した。54歳だった。刑務所側は程さんの家族に電話で程さんが「人事不省になった」と知らせ、他方では、現地の当局に「程懐根の妻が刑務所に来るのを阻止せよ。万が一来たら、彼女を抑えろ」と告げた。

 三、62人の学習者が洗脳班に強制連行される

 ◎ 迫害の実例

 1、湖北省孝感市の孝昌緑林源農庄洗脳班を暴露

 湖北省孝感市の孝昌緑林源農庄洗脳班は、孝昌小河鎮に位置し、孝感市大悟県に隣接する学習者を迫害する黒巣である。孝感市政法委、610弁公室は、孝昌県と孝南区の学習者を迫害するため、洗脳班に60万元(約1200万円)の資金を配分した。

 2022年4月から現在まで、緑林源農庄洗脳班は孝昌県の学習者・李幼林さん、黄辞英さん、羅桂蘭さん、76歳の男性学習者、孝南区の厳珍香さんを拘禁したことがある。現在、孝昌県保険会社の学習者ともう1人の学習者が、洗脳班に拘禁されている。

 今年、孝感市は広範囲にわたって洗脳班を設立し、数十人の学習者を迫害した。一部の県と市は人数目標を設定して、現在も学習者を連行している。

 2、湖南省の雷楊帆さん 再び洗脳班に連行される

 湖南省長沙市の学習者・雷楊帆さん(48)は、7月19日午後11時に電車に乗ろうとしたときに警官らに止められたあと、四方坪派出所に一晩拘束された。

雷杨帆

雷楊帆さん

 翌日、警官は雷さんに他の学習者の情報を提供するよう強要したが、雷さんは拒否した。そのため、警官は雷さんを撈刀河洗脳班まで連行した。警官は雷さんの手を後ろにして手錠をかけ、顔を平手打ちし、首を締め付けたため、雷さんは頸部を負傷した。

 雷さんは銀行の人事マネージャーを務めていた。法輪功を学んでから、間もなく気管支炎が消えた。迫害以来、雷さんは信念を貫いたために仕事を失った。

 長年にわたり、雷さんは何度も迫害され、かつて二度労働教養を強いられ、4年間も拘禁されたことがあり、拷問により自白を強いられて命を失うところだった。いわゆる敏感日になると、警官らは度々自宅にやって来て、一家に嫌がらせを働き、幸せだった家庭は無理やり引き裂かれた。

 (続く

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/9/13/448954.html)
 
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