吉林省の尹志波さん 警官に窓から突き落とされ、死亡
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 【明慧日本2022年9月27日】吉林省延吉市の法輪功学習者・尹志波さんは2021年3月16日、自宅に押し入って来た警官2人によって窓から突き落とされて死亡した。享年44歳。

图:尹志波一家

尹志波さん一家

 尹さんは貧しい農家に生まれた。頭の良い尹さんは、兄や姉より勉強ができ、成績の良い秀才として一家の誇りだった。機械が好きだった尹さんは、専門学校を卒業後、学んだ技術を活かして、村人の農作物の生産量を増やす手助けをしようと決意した。春の耕作、秋の収穫の農作業が忙しい時は、尹さんはまず村人たちの農作業を手伝い、自分の家の農作業を後回しにした。その結果、農作業に最適な時期を逃してしまい、毎年、自分の家の収穫は村人たちよりも少なくなってしまった。

 1996年、尹さんはゼロから新しい農業機械レンタル会社を設立した。その後、トラクター、ハーベスター、シーダー、フォークリフト、コーン脱穀機などの各種の農業機械を保有し、総資産50万元以上になった。努力と優しさにあふれた、おおらかな人柄で、尹さんは朝陽川鎮で名が知れ渡っていた。

 尹さんは1999年3月から、心身ともに健康になる気功「法輪功」を学び始め、いっそう優しくなった。法輪功の基準に従って自分を要求した尹さんは、1999年、中国共産党当局が法輪功迫害を引き起こしてから、さまざまな方法で人々に法輪功迫害の真実を伝えていた。

 2021年3月16日、中共当局が法輪功に対する誹謗中傷の嘘を信じた人が尹さんのことを通報した。そして、警官は尹さんの自宅に押し入り、法輪功の書籍や『共産党についての九つの論評』などを探し出し、押収しようとしたところ、尹さんに阻止された。しかし、パジャマ姿の尹さんは警官2人に殴られ、窓際に押しやられた。それから、警官2人は、抵抗した尹さんを窓から突き落とした。落下した尹さんは死亡した。

 その場にいた尹さんの妻・王秀華さんは、夫の遺体と対面したとき、夫の悲劇的な死の現実を受け入れられず、悲しすぎて、何度も失神してしまった。幼い息子も、父の遺体を起こそうとした。

 そして、近隣の人たちは警官を非難し、政府に警官2人に賠償を要求し、判決を下すように求めた。しかし、目撃者の証言や人々の前で犯行に及んだという事実を前に、延吉公安局は尹さんの死に対して、警官の故意による傷害で死亡したのではなく、尹さんが誤って高所から落下して死亡したという結果を出した。

 それから、家族や親戚は不平を訴えたが、村・郷の政府、公安部門から脅迫や威嚇を受けた。兄の尹志豊さんは、弟のために何度も陳情に行ったが、すべて地元に送還された。その上、村委員会から「もう一度尹志波の陳情をしたら、お前の土地を没収し、契約を解除するぞ」と脅された。アメリカ在住の妹・尹子萍さんはロサンゼルスの中国総領事館に抗議を繰り返し、中国本土の公安・検察庁に「尹志波の死因を徹底的に調査するように」と、要求した。同年7月15日、尹さんの甥・徐暁剛さんは法輪功学習者というだけで、15日間拘束された。

 延吉市朝陽川鎮の法輪功学習者・朴光勳さん(68歳)は、体に障害を負うまで迫害されたため、ほとんど外に出なかったが、2021年2月6日、延吉市進学派出所の警官数人から「外に出るな」と脅された。その2月末から1年以上になる現在まで、朴さんは消息を絶ったという。

 明慧ネットの不完全な統計によると、2020年12月31日まで、延辺地区の法輪功学習者は少なくとも1432人が嫌がらせ、連行、家宅捜索、経済的迫害、不当拘禁などの迫害を受けた。そのうち801人が強制洗脳され、146人が1年から3年の労働教養処分を受け、89人が6カ月~13年の判決を下された。迫害により死亡した学習者は50人いた。

 尹さんがこの世を去って1年以上が経ったが、犯人はいまだに法律的な罰を受けていないという。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/9/18/449727.html)
 
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