【ヨーロッパ法会】 仕事における修煉の機会に感謝する(二)
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 【明慧日本2022年10月11日】(前文に続く)

 大きな試練

 武漢ウイルスが流行る期間中、記者である私は防疫対策に関する評論や治療の代替手段、特にワクチン接種に対する警告を数多く取材し報道しました。私が伝えたいのは、ワクチンには多くのリスクがあり、人間には多くの副作用があるということです。

 昔から、私はワクチン接種は自分には無関係だと思っており、仕事でも他のプロジェクトにおいても、やるべきことをきちんと行っていれば、ワクチンを打つ必要がなく、それについて考える必要もないと思っていました。私は、ワクチンを打っていないことを周囲の友達に言っており、ワクチンは人間の健康にとって不必要であり、有害でさえあることを知っています。また職業柄、私はウイルスの防疫対策に抵抗する多くの社会人と接触しているので、彼らもワクチンに対して非常に批判的な態度をとっています。

 私にとってはっきりしているのは、私は感染することを恐れておらず、ワクチン接種を絶対に受けないという頑固な気持ちもないということでした。自分には関係がなく、遭遇することもないと思っていたからです。

 それが、アメリカへの出張を含む新しい任務が与えられた時に一変しました。これまで外国籍の人が米国に行くには、ワクチン接種で完全に免疫がついていることを証明する必要があって、結局私はこのことに遭遇してしまい、その時突然、自分が思っていたほど自由ではないことに気がついたのでした。

 ますます多くのメディアが、ワクチンには強い副作用があると報道していました。私もワクチン注射には良いことがなく、悪いことしかないと思っているので抵抗心理が生じた後、「これはナンセンスだ。私はワクチンを打たない」、「こんな情報は見ない。流行はもう直ぐ終わるのだ」、「本当にアメリカに行く必要があるのか? ここにいてもいいのでは…」などの考えが次々と出てきました。

 また、反抗心や逆らう気持ちが生じたのは、自分は信念に反することをしているからだと気づきました。最初、私はどうすればワクチンを打たずしてアメリカに入国できるかを調べ、何度も電話をかけました。しかし、ワクチン接種を回避させてくれそうな人に会った後、「これは私のやるべきことではない」と気づきました。

 また、反抗心のほかに、私はワクチン接種に対し恐れを抱いているのだと気づきました。この抵抗心理が生まれたのは、自分の意思に反することはしたくない、ワクチン接種は全く必要がないということをはっきりと知っているからです。実は、この恐れはワクチンが私に害を与えるかもしれないという考えによるものです。さらに、多くのワクチンのロットには、絶対に有害で、死に至らせる可能性のある物質が含まれているという証拠も出てきています。私はずっと自分の体や命には、執着していないと思っていましたが、今はそうではないことがはっきりと分かりました。

 師父が、このようにおっしゃったのを覚えています。「感染を恐れている人もいれば、ワクチン接種を頑なに拒む人もいます。この時、あなたはまだ大法弟子の称号に相応しいのですか?」[1]

 私は修煉の角度からではなく、人心で物事を見ていたと気づきました。恐怖心の影響でしばらくの間、私ははっきりと考えることができず、放下もできませんでした。

 同修との交流で、私は多くの恩恵を受けました。ある同修は私にミラレパ佛の話を聞かせてくれました。ミラレパ佛のことを疑問視し憎んでいた男がいて、毒のある食べ物でミラレパ佛を毒殺しようとしました。佛は知っていて、それでも毒のあるものを食べました。その人が「佛陀は死んでいない」と驚くと、佛陀は自分が食べた有毒な物質を取り出して、その人に与えました。それがほんのわずかな時間だったにもかかわらず、彼には耐え難いものとなりました。そして、ミラレパ佛は再び有毒物質を取り戻し、その人に神通力を示し、彼にもう一度救われる機会を与えようとしました。

 この話を聞き、私は毒のあるワクチン注射を受ける理由について考えました。私は比較的穏やかになり、師父の経文を読み直した後、ワクチン接種を受けることにしました。それが正しいことだと思っているからではなく、仕事を完成させるために行くだけなのです。

 それでも、私はやはり深い恐怖心を抱いていました。ワクチン接種を受けると決めていても、当日は不安で吐き気がしました。その日の朝、『轉法輪』第3講の「師は学習者に何を与えたのか」という一節を読む中で、学習者がどのように保護されているかについて学びました。師父はこのようにおっしゃっています。「それにわたしの法身に守られているので、何の危険も起こらないのです」[2]。この言葉に私は啓発されました。

 その時、これらの言葉は師父が直接私に言われたように感じ、私の恐怖と恐れは消えていきました。早く行って早朝の予約を取ろうと思いながらも、結果的に仕事の方を優先させました。昼ごろ、ワクチンセンターに向かう車の中で、私はまた緊張と不安を感じ始めました。バックミラーから、後続車にこんなスローガンが掲げられているのを見ました。「マスク? 距離を置く? ワクチン? 疑い?」。その横に、あるウェブサイトのリンクが貼られていました。私はすぐにそれが試練だと気づき、修煉の漏れが露呈されて、私はまだそれを完全に取り除いていないと悟りました。

 最初の注射を打った後、私には大きな症状が見られず、ただ、注射直後から体がとても熱く感じました。家に着いてからも仕事をする気になれず、元気がなく弱まっていて、自分自身や自分の信念を裏切ったような気がしました。

 しばらくして、初めてワクチンを打ったことを思い出していました。私は人間の考えや期待を手放すことが、私にとってはこんなに難しいのかと気づかされました。そこには多くの修煉過程が必要で、それらの間には深い根がつながっていることが分かりました。そして、最初の注射を打った理由が分かった後、私は『目覚めよ』での師父の教えを、より明確に理解することができました。

 私にとって、その答えが一目瞭然となり、私は以下のことが分かりました。「ミクロから始まるすべてのものは大法によって造られており、すべては大法に含まれている。大法はすべてのウイルスや業力、ワクチンを含む一切の上にある。もし私が修煉していて大法に符合し、同時に私にそのような業力がなければ、何を恐れる必要があるのか? 大法弟子として私は師父を手伝っており、大法に守られるべきでは? 言い換えれば、これらの物質はどのようにして私を傷つけることが可能なのか?」

 重要なのは、修煉者の視点から今回のことを見るべきだと理解しました。もし、私がより高い次元からその事柄を見ることができれば、私はより高い次元の保護を受けることになります。もし人間の見方や執着心からこの件を見れば、私の心性も人間の次元に留まってしまうことになります。人間の次元では、私が見るにはワクチンはあまり良いものではありません。したがって肝心なことは、人間の次元を突破することであり、そうすれば人間の次元の危険は私に触れることはないのです。

 アメリカの入国許可を取得するためには、2回目の注射を受ける必要がありますが、私はもうそれほど怖くなくなり、気も楽になりました。でも、やはり2~3日ほど体に異常な反応が現れたとき、人間の観念や考えが出てきていました。しかし私はすぐに、自分が修煉者であることを思い出し、より高い次元の法理を用いて、自分の修煉を導くことができました。

 人生で最高の時

 一時期、私は職場で数人の同修と一緒にとても良い修煉環境を作りました。朝、私たちは『轉法輪』を1時間読み、それから功法の第一、三、四式のを煉り、昼食後に第二式の功法を煉って、仕事が終わった後には1時間ほど新経文を読んで、それから交流も行いました。

 ある夜、師父の以下の説法を読みました。「法を多く学べば、仕事がうまくいかないことはありません。皆さんの不足を指摘したのは、大法をさらに健全に発展させ、問題を少なくするためです。実のところ、大法も皆さんの経験を豊かにし、大法の精英を造り出しているのです」[3]

 そこで私は、師父がおっしゃる大法が、大法の精英を造り出しているとはどういうことなのかと考えて、「それが修煉、及び、どのようにすればより良く修煉していけるかに関する問題だ」と思いました。学法煉功に力を注いでいけば、修煉者は良い修煉状態に達することができ、その結果、修煉中の修煉の機会を認識し、掴むことができるようになるのです。

 そして、なぜ大法が大法の精英を造り出さなければならないのかと、私は自問しました。

 オフィスには良い修煉環境があるので、たくさんの修煉と向上の機会を見つけることができます。これらの修煉の機会が以前にはなかったということではなく、ただ、以前の私は修煉状態がよくなく、これらの機会を認識し、活かすことができなかっただけでした。良い修煉環境の中で、私はもっと良く、もっと理性的に修煉することができました。

 メディアで働く修煉者が精英だと言っているのではなく、まったくそうではありません。それは私たち一人一人にかかっているのです。私に限って言えば、自分を修めることができるかどうか、どう修めるかに尽きます。もちろん、独りで修煉していても、自制心と粘り強さがあれば、誰もが自分をよく修めることができるのです。

 ある日、第二式の功法を煉っているとき、今の良い修煉環境が、私にとって大きくて慈悲なる支えであることに気づかされました。考えてみれば、私たちの人生において修煉以上大切なことがあるでしょうか!

 また同時に第二式の功法を煉っていた時、私の心は喜びに満ちており、「今が人生で最高の時だ」という前向きな思いでいっぱいになりました。

 師父に感謝いたします。同修の皆さんに感謝します。

 (完)

 注:
 [1] 李洪志師父の経文:『目覚めよ』
 [2] 李洪志師父の著作:『轉法輪』
 [3] 李洪志師父の著作:『精進要旨』「はっきりと目覚めよ」

 (2022年9月のヨーロッパ法会での発表原稿)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/9/23/449791.html)
 
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