重陽の節句に中共に迫害され死亡した年配者を偲ぶ
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文/覓真

 【明慧日本2022年10月11日】今年も重陽の節句がやってきたが、この節句を迎える度、中国共産党(以下、中共)に迫害されて亡くなった年配者や、迫害によって家族が崩壊し、妻子と生き別れ、肉親を失った幾千万もの家族のことを思い出す。ここでは、中共に迫害され死亡した年配者の実例をほんのわずかな数例だけを紹介し、彼らを偲ぶ。

 実例1:瀋陽市大東区合作街小学校の元校長で、法輪功学習者(以下、学習者)の李桂栄さんは、「大東区優秀校長TOP10」にも選ばれたことがあるが、2020年1月中旬に、遼寧省女子刑務所で迫害され死亡した。享年78歳。

 2006年10月、李さんは不当に連行され、懲役7年の実刑判決を宣告された。2015年2月に再び連行され、瀋陽市渾南区裁判所に懲役5年の実刑判決を宣告され、遼寧省女子刑務所に拘禁された。刑務所の警官は李さんを「転向」させるため、受刑者に李さんを殴打させ、靴の底で李さんの両手を踏みつけさせた。李さんの全身は青紫色になり、アザだらけになった。ある日、李さんは髪の毛を引っ張られたままで引きずられた結果、大量の髪の毛が抜け落ちた。また1日半から2日半かけて、しゃがむ姿勢を強いられた上に、その途中での食事を摂ることやトイレに行くこと、睡眠することなどを禁じられた。

 実例2:山東省青島市の学習者で退役将校・公丕啓さんは、不当に懲役7年6カ月の実刑判決を下され、2021年4月12日夜、山東省済南刑務所で迫害により死亡した。享年66歳。公さんの遺体の頭部は、腫れて濡れている状態で傷があり、耳から出血していた。

 公さんは大佐で、退役する前は山東省予備役砲兵師団副参謀長だった。2018年7月20日、青島市政法委、610弁公室、および市北区公安局国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)の操作のもと、青島市北区裁判所は公さんに懲役7年6カ月の実刑判決を宣告し、山東省済南刑務所に拘禁した。

 山東省済南刑務所は、長期にわたり学習者を迫害し、残酷な拷問を実施する黒い巣窟である。多くの学習者は、迫害されて死亡、負傷し、障害を負った。警官の指示を受けた受刑者は、「死なせないギリギリの程度までいくら拷問して大丈夫だ、死ぬより辛い思いをさせるぞ」と何度も脅かした。

 実例3:黒龍江省ハルビン市道外区の学習者・蘇雲霞さんは、不当に懲役5年の実刑判決を宣告され、2021年9月6日に解放されるはずだったが、わずか2日前に迫害されて死亡した。享年67歳。情報筋によると、黒龍江省女子刑務所に拘禁されている学習者は、釈放通知書(通常「大照」と呼ばれる)を受け取るために、法輪功を放棄する「三書」に署名しなければならず、そうでなければ、最後の「教訓」を与えられるという。9月4日、蘇さんが激しく殴られたのが聞こえた者もいる。

 蘇さんは、中共の長年にわたる法輪功への迫害の中で、何度も迫害を受けてきた。2001年、蘇さんは不当に労働教養を強いられ、萬家労働教養所に収容され、両手を二段ベッドの上の段で手錠をかけられ、つま先を地面から離して飛行機の形にされ、口にテープを貼り付けられた。

 実例4:山東省濰坊市の初立文さん(65)は、昌邑市法輪功補導站のボランティアである。中共による法輪功への迫害において、かつて11年間の刑務所生活を送った。2019年9月22日、初さんは警官に身柄を拘束された。2021年2月9日に懲役8年の不当な判決を宣告され、拘禁期間ひどい病状が現れて帰宅したが、2021年7月1日に死亡した。

 初さんは何度も中共に連行され、拘禁され、留置場、労働教養所、刑務所でさまざまな迫害を受けたことがある。樹に縛られて凍えさせられる、両手を後向きに枷をかけられる、腰掛けを高く持ち上げる、手枷と足枷をかけられる、灌食、苦役の労働、鋼の針で刺される、壁に向けて立たせる、縛られる、手足が引っ張られた状態で枷をかけられる、ゴム管で殴られる、スタンガンによる電気ショック、首を絞められたり、独房に入れられたり、わざと大量の蚊に刺させて、身体に膿が出るなどの拷問を受けた。2003年12月、初さんはスタンガンで容貌が破壊され、全身化膿した。2008年8月、初さんは濰坊市洗脳班に送られ、暖房機のパイプと鉄の椅子に縛られて、頭を覆われたまま殴られた上、細い縄が肉に食い込むほど強く縛られた。

 実例5:遼寧省大連市金州区石河村出身の学習者・劉希永さん(80歳男性)は、懲役3年の不当な判決を宣告された。2021年4月9日の出所の日に、刑務所で金州区の警官に連行されて金州三里留置場に送られ、再度、懲役4年の不当な判決を宣告されて大連市第三刑務所に拘禁された。刑務所側は「生きている限り帰宅できない」と言いふらしたことがある。2021年12月29日、劉さんは迫害により死亡した。

 実例6:重慶市ある国防企業の退職技術者で、80代の王柳珍さんは、中共による長年迫害の末、2022年1月1日に死亡した。王さんは二度にわたって労働教養を強いられ、精神病院に3回監禁されたことがあり、毒薬を注射されたり飲まされたりした。中枢神経を破壊する薬物を注射されたことによって、内臓に深刻なダメージを受けた。十数年間、王さんは中共の関係者に24時間監視され、家の外には監視用の小屋が立てられ、監視され続けた。上層部の指示を受けた監視員らは、よく王さんを殴ったり押したり、罵ったりして、木の椅子で王さんの鼻骨を折り、力強く押さえて王さんの両足を骨折させた。

 実例7:内モンゴル赤峰バリン左旗の学習者・季雲芝さんは、2022年の旧正月の元日に左旗公安局国保の警官に連行され、3月21日午後、迫害によりバイリン左旗病院で亡くなった。享年66歳。生前、季さんは留置場の警官、受刑者から虐待を受け、気息奄々(訳注:きそくえんえん。息も絶え絶えで、今にも死にそうなさま)になった。「もし私が死んだら、それは迫害されて死んだことに間違いない」と季さんは言ったことがある。

 中共が法輪功を迫害してきた23年の間に、どれだけの年配学習者と家族が、このような悲惨な運命に見舞われたのだろうか? 挙げればきりがないほどである。

 2020年7月14日、遼寧省朝陽市の学習者・董淑賢さん(72)は、自宅にいたところ、朝陽市雙塔裁判所の耿紅岩ら3人に突然部屋に侵入され、懲役7年の実刑判決に処する判決書を突きつけられた。判決を科される情報をまったく知らなかった董さんは、困惑した様子で「私が何をしたのですか? 家にいて何も知らないのに懲役7年の実刑判決ですか?  私は何の法律を犯したのですか? 公文書を見せて下さい」と言った。

 董さんのように、多くの功学習者がでっち上げの罪で不当な判決を受け、凄まじい迫害を受けた。中国では、憲法や法律は中共が国民を騙すための空手形に過ぎず、江沢民の「法輪功は邪教だ」(訳注:中国の法律では法輪功が邪教であるとは言っておらず、江沢民による誹謗中傷である)という発言が、法曹部門に「法律」として執行されている。中共が法輪功を迫害してきた23年間、このような事例がたくさんある。明慧ネットが報道した情報によると、2022年上半期に92人の学習者が迫害により死亡し、366人が不当な判決を宣告された。うち、60歳以上の学習者107人が不当な判決を受け、最高齢者は85歳であった。

 中国の伝統では、年配者は知恵と経験、自尊と博愛の精神から、社会で最も尊敬される集団であった。清朝の康熙帝は、暢春園と乾隆宮で二度にわたって年配者宴会を開き、65歳以上のモンゴル族、満族、漢民族の大臣および退職者1000人以上が宴会に参加した。乾清宮での2回の宴会では、康熙帝と宴会に出席した年配者は酒を飲み、皇子や孫たちはそばに立って見ながら年配者に酒を注いだ。この盛大な宴会を記念して、康熙帝は「千叟宴」(訳注:せんのせんそう。叟とは男性の高齢者をいう)という詩を贈り、大臣たちに忘れないために記録するようにと命じた。しかし、現在、中共政府は心優しい高齢者を敵とみなし、手を尽くして迫害を行っており、中共の極悪非道とその邪悪本質がはっきりと見えている。 

 中共は年配者を迫害し殺害していると同時に、その家族を破壊し、最終的に人類を滅ぼしているのだ。国際社会の多くの人々に、中国で20年以上続いている迫害に注目し、一刻も早く中共の悪政権を解体し、苦しみのどん底から中国国民を救い出し、平和で自由に、法に守られた生活を送れるようになり、そして、幾千万人もの善良な高齢者が幸せな老後生活を過ごせるように、助けてほしいと願っている。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/10/3/450172.html)
 
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