文／中国の大法弟子
【明慧日本2022年10月13日】正月休みの間に、長年会っていなかった同修・Aさんが家に来ました。Aさんと会えて本当に嬉しかったのです。そして、Aさんと色々話している中、Aさんの弟・超さんのことを話しました。超さんのことを思い出すと、私もAさんも目に涙を浮かべ、さまざまな思いがわいてきました。
20年前の2002年のことでした。貧しい農村で暮らしている超さんは当時、20代で、妻と、高齢の両親、2人の幼い子供の6人で暮らしていました。その年の春、超さんは具合が悪いと感じました。最初、胃が痛いと感じただけで、その後、腹部に激痛が走りました。地元の病院で膵臓炎と診断され、治療しましたが、効果はありませんでした。そして、中央病院へ行き、検査したところ、膵臓癌だと言われ、手術を受けなければならなかったのです。
超さんの手術費用は友人や親戚が出し合ってくれました。執刀医は劉という主任でその地域で有名な医者でした。しかし、手術をするとき、超さんのお腹を開けると、その場にいた医療チームのメンバーが唖然としました。腫瘍が腹腔内のいたるところに増殖し、肝臓や胆嚢の広い範囲に転移していたのです。手術ができないことは明らかで、医者たちが相談して、すぐに切り口を縫合しました。そして、超さんは手術室から出されました。
手術室の前で待っていた友人や親戚は、早く手術室から出てきた超さんを見て、手術がうまくいったと安心しました。しかし、執刀医は超さんの妻を呼び、超さんの病状と手術のことを話し、「退院した方が良い。今も危険な状態で、長くて3カ月の余命だ。好きなことをさせてあげなさい」などと伝えました。
当時、超さんの子供は7歳と5歳で、年老いた両親がいました。「どうすればいいのか？ このままでは弟の家庭は崩壊するのではないか」と心配した超さんの姉・Aさんは、学法グループの同修たちに超さんのことを相談しました。同修たちは、「法輪大法だけが超さんの命を救うことができます。しかし、超さん自身が大法を認めなければならず、師父と大法を100％信じ、病気を治す心を捨て、一心に法輪大法を修煉することです」と、みんな同じ考えでした。
師父は「もしあなたが病気のことばかり考えるその心を捨てられないのなら、われわれは何もしてあげられないし、どうすることもできないということを強調しておきます。なぜでしょうか？ この宇宙には次のような理があるからです。佛家によれば、常人の中のことは、すべて因縁関係があり、生老病死は常人にとって当然のことです。人は、以前に悪事を働いたために生じた業力のせいで病気になったり、魔難に遭ったりしています。苦しみを味わうことはほかでもない「業」を返すことなので、いかなる人といえども勝手にそれを変えるわけにはいきません」[1]と、説かれました。
Aさんは家に帰り、超さんと超の家族に、「法輪大法は超常的な佛家の修煉大法で、大法だけが超の命を救うことができる」と告げました。超さんを含む友人と親戚は皆、法輪大法が良いものであることを知っていました。というのは、彼らは皆、大法を修める前と後のAさんの変化を見てきたからです。Aさんは大法を修煉してから、優しい性格に変わり、怒らなくなり、患っていた病気が完治し、顔色がよく、とても若く見えたのです。
このようにして、超さんは薬をすべて捨て、法輪大法の道を歩むことに決意しました。
2002年当時、中共は大法への迫害が酷く、学法グループでは全員が大法の本を持っておらず、1人が本を読んで全員に聞かせる形で学法していました。そんな大変な状況の中、みんな喜んで新しい学習者に本を渡しました。その貴重な本を超さんは手にしました。 それ以来、超さんは修煉の道を歩み始めました。修煉によって、超さんは日々、良くなり、2カ月ほど経ったころ、体重が増え、顔色が良くなり、次第に仕事もできるようになりました。超さんは生まれ変わったのです。
超さんの妻は超さんの病気が本当に治ったかどうか確信が持てず、超さんに病院に行って確認するようにと求めました。超さんは再び中央病院の劉主任のところへ行きました。超さんの顔を見て、劉主任は驚き、「この重病患者はとっくに亡くなっている」と思ったようです。しかし、この元気な男性が目の前に立っていることは確かな事実で、びっくりして言葉が出なかった劉主任は「ありえない、病気は本当だった。他の医者も診断の結果を目で確認したのだ。誤診ではない、絶対に誤診ではない」とつぶやきました。そして、我に戻った劉主任は「みんな来てください、奇跡が起こった！ 奇跡だ！ きっと神様がお助けになった！」と叫びました。
それから20年が経ち、超さんは50歳に近づき、南方の方で仕事をしています。2人の子供もすでに成人になりました。1人の命が救われ、一家も救われたのです。
慈悲で偉大なる師父が超さん一家を救ってくださいました！
注：
[1] 李洪志師父の著作：『轉法輪』
