山東省イ坊市昌楽県の高鵬さん、懲役7年の不当判決
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 【明慧日本2022年10月17日】山東省イ坊市昌楽県邱家河の法輪功学習者・高鵬さん(36)は昨年5月18日、昌楽県政法委員会(治安・司法などを統括する機関)および国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)が指図した南カク派出所に身柄を拘束された。そして、罪に陥られて懲役7年、罰金5万元(約100万円)の不当な判決を宣告された。今年9月22日、高さんは山東省刑務所に移送された。

 法輪功は世界の人々に親しまれる精神修養法であるが、1999年以来、中国共産党によって迫害されている。

 高さんは子どもの頃から祖父母と一緒に法輪功を学び始めた。中国共産党(以下、中共)による法輪功への迫害が始まってから、高さんは放課後、よく留守番させられた。一家が迫害を受けている中でも、成績は優秀で名門大学・山東大学に合格した。

 2009年、高鵬さんの父・高光成さんは法輪功を学んでいるとの理由で身柄を拘束され、懲役10年の実刑判決を宣告された。家には高鵬さんの母だけが残された。村の幹部、鎮政府、派出所、県610弁公室の関係者は相次いで高さんの母に嫌がらせをして、夜中に窓とドアを叩いたり、毎年の敏感日には頻繁に嫌がらせした。そのような大きなプレッシャーの中、高さんの母は他界した。

 高光成さんは解放された後、足を怪我したため、高鵬さんは実家に戻り、父の面倒を見ていた。2020年、高光成さんは中共による法輪功への誹謗中傷を信じる人に通報され、懲役1年6カ月の不当な判決を宣告された。しかし、健康診断の結果が入所基準に満たないとして、執行されなかった。昨年、高鵬さんは村で法輪功について書かれた資料を配布した時、通報されてカメラで追跡され、5月18日に身柄を拘束された。後日の情報によると、高鵬さんが連行された時、南カク派出所の副所長・高玉柱と警官・曹喆に立てないほど殴打され、パトカーに送り込まれたという。

 高鵬さんは派出所で8日間取り調べられ、拷問を受け、偽造のいわゆる証言を見せられた。昨年6月10日、高鵬さんは昌楽留置場からイ坊市留置場に移送され、案件は8月13日に青州検察庁に提出された。9月10日、案件は青州裁判所に出された。

 青州検察庁は昌楽県公安局の調査過程を監督せず、高鵬さんを2回取り調べ、罪を認めるように強いたが、高鵬さんは拒否した。裁判において、裁判官・鄭学軍は開廷前に弁護士を脅かした。12月20日、高さんはオンラインによる裁判を受けた。検察が発言した時、ミュートになり、高さんは聞こえないと申し出てが応じてもらえなかった。昌楽公安局の証人は出廷せず、証拠も出さなかった。その状況でも裁判官は判決書を宣告した。判決書は高さんの身分証明書番号と生年月日を書き間違えていた。

 判決書に書かれた証人7人のうち、3人は当時の通報者で黒い服を着ていたと証言したが、高さんは以前から黒い服を持っていない。しかし3人のうち1人は死亡して確認できない。2人は自分は証言したことがないと言った。1人は「証言しないと、家族(法輪功学習者)を捕まえる」と脅迫されたという。

 弁護士は「訴えた内容は証拠が不足しており、いわゆる証拠によって高さんだと認定できない」と指摘したが、何の回答もなかった。高さんは「法輪功は無罪です。私は無罪です」と主張した。

 高さんは判決を不服として上訴した。弁護士は法輪功を学ぶことは国民の権利であり、高さんは今までまったく犯罪経歴がなく、拷問された時の供述は事実ではない、証拠の数も間違っていると述べた。しかし、イ坊市中級裁判所の裁判長・冉青松は上訴を却下し、原判決維持とした。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/10/11/450646.html)
 
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