【ヨーロッパ法会】 正念を持ち続け 行い難きは行い得る
■ 印刷版
 

文/ヨーロッパ大法弟子

 【明慧日本2022年11月3日】2006年以来、私はヨーロッパの各都市や国で開催された100以上の公演で、幸運にも神韻の舞台裏をお手伝いする機会に恵まれました。

 私は神韻の手伝いをするために他の国に行くたびに、現地の同修たちが神韻の仕事に力を注いでいるのを見て、他の国の同修たちが神韻を通じて師父が衆生を済度されるのを手伝う機会を得たことを光栄に思う一方で、悔しい気持ちや悲しい思いもありました。ポーランドの主要な協調人としての私は、ここ数年、神韻をポーランドに招くことができず、この偉大なプロジェクトに参加する機会をポーランドの同修に提供することができませんでした。これは私の原因であり、すべて自分の責任であると感じています。

 長年、神韻をポーランドに招くことを果たせなかった私は、今、主要な協調人として、全力を尽くして神韻をポーランドに招き、この神聖なプロジェクトに取り組む貴重な機会を同修たちに与えなければならないと思いました。

 神韻は前回2015年にポーランドのウッジ市で公演し、大成功を収めました。 それ以来、私たちは国内ナンバーワンの劇場を見つけることだけに集中し、VIPチームがすべての知り合いに連絡しましたが、結局、ポーランドで最高の劇場を予約することができませんでした。そこで、ポーランドの他の劇場に神韻を招請しようとしたところ、神韻は西ヨーロッパの文化都市を優先するため、遠く離れているヨーロッパの東側まで来ることができなかったのです。その後、新型コロナウイルスがやってきたので、ポーランドでは7年間も神韻公演ができない状態でした。

 ポーランドと神韻の協調人として、私は毎年神韻を招請できなかったことを残念に思いながら、再び招請することができるかどうかについてだんだんと自信を失いました。毎年、神韻をポーランドに招くことに消極的になるにつれて、私もまた、停滞し絶望的な状態に陥っていったのです。

 昨年10月、ヨーロッパの神韻運営の協調人から電話があり、ヨーロッパ神韻ツアーの空き期間があり、中共ウイルスの影響でヨーロッパの状況はそう簡単ではないと告げられました。これは本当に目が覚めたような気がしました。 早速、神韻のVIP担当の同修と連絡を取り、この電話の内容を伝えました。 ポーランドでの中共ウイルス防止対策は、他のヨーロッパ諸国に比べて常に甘いので、一方では神韻の公演に悪影響を与えるような制限は基本的にないため、ポーランドでの神韻公演の開催に協力できること、他方ではまだ空き期間があるので、遥か遠い東ヨーロッパに神韻を復活させるチャンスだということがすぐにわかりました。

 そこで、早速、これまで基準に達したすべての劇場に連絡しましたが、いずれも公演のスケジュールに合う日程はありませんでした。

 師父は「乗り越えられそうもないと見えても、行ない難いと言われても、本当にできるかどうか試しにやってみてください」[1]と説かれています。

 そこで、すぐにポーランドのすべての劇場をチェックしました。ポーランドにある73劇場のリストを作り、すべての劇場の観客収容人数と舞台の大きさを確認しました。実は、全73劇場のうち、最低条件を満たしていたのは、事前に問い合わせた3劇場だけで、どれもが利用できる日程がなかったのです。

 他の対象外の劇場の上映可能日を確認し始めたのです。すぐに、ある劇場で空いている日が見つかりました。この劇場の詳細をその協調人に送りましたが、「座席数が足りない」とすぐに断られました。

 しかし、私の頭の中では、「乗り越えられそうもないと見えても、行ない難いと言われても、本当にできるかどうか試しにやってみてください」[1]という師父のお言葉が聞こえていたのです。

 この協調人に、この劇場について神韻事務所に再確認してもらえないかと尋ねたところ、「例年、同じような座席数のより良い劇場はみな断られましたが、それでも望むなら確認してみてもいいです」とのことでした。私は、そうしました。すぐ返事が来ました。客席が少ないことが最大の問題ではなく、ステージが狭いために早く着替えるための控室や、ピアノを置くスペースもないということも、原因の一つであるそうです。

 私はヨーロッパ各地で神韻の舞台裏を手伝ってきたので、神韻が舞台で何を必要としているか、技術的な問題へのさまざまな対処法について、かなりの知識と理解があります。

 神韻事務所から、着替え室とピアノを置くスペースがないという返事が来た時、私は神韻事務所に、次のことを検討してもらえないかと丁寧に提案しました。「実際、後ろの防火カーテンを引き上げて、後ろに楽屋を作ることができますし、外には大きな扉と広い廊下があり、この廊下にピアノを置き、必要な時にステージに移動することができます」

 そして、主要な協調人である私は心の中で、これは自分が心の奥底でどれだけ神韻をポーランドにお招きしたいという気持ちに対する試練であり、ポーランドで神韻公演ができるために、自分がどのように努力し困難を克服するかに対する試練でもあると考えました。

 しばらくして、私の提案について「確かに可能です」という返事が返ってきたので、すぐに契約書を作成し、1月の公演の2カ月前から宣伝活動を始めました。このように、慈悲深い師父の按排で、私たちは神韻をポーランドに連れて来ました。ポーランドの大法弟子たちはやっと、師父がポーランドの衆生を救うことができるようにしたのです。私たちは一生懸命に努力して、チケットも順調に販売できて、公演の2週間前に追加公演が決まりました。 結局、3公演とも満員御礼となりました。師父に感謝いたします。

 1月、私は公演のステージ裏で、ポーランドで再び神韻の公演ができることを目にして、とても幸せでした。 しかし、個人的には心身ともに疲れ果て、神韻公演の直後に予定している家族との休日が待ち遠しくなりました。

 しかし、夜の公演の舞台裏で、5月の神韻公演にまだ空白の時間があることを知り、その空白のスケジュールを埋めるために協力しなければならないと思いました。疲れ果てていましたが、すぐに同修にその情報を伝え、翌朝一番にすべての劇場に再度連絡を取りました。

 すべての基準に達しているとは言えないもう一つの劇場を見つけたのですが、公演のスケジュールに該当するのは一部の日程しかありませんでした。

 私は改めて師父の説法「乗り越えられそうもないと見えても、行ない難いと言われても、本当にできるかどうか試しにやってみてください」[1]を思い出したのです。

 私たちは劇場に連絡を取り、彼らが提供している日程はとても良いのですが、ツアーで利用できる日程とは合わないので、もし日程を変更してもらえるなら、喜んで会場を借りたいと説明しました。話し合いの結果、劇場は同意し、すぐに契約を結び、5月に再びポーランドで同じシーズンに2回目の神韻公演を開催することができたのです。5月の公演も、3公演とも満席となり、成功を収めました。劇場の関係者も「オープン以来、初めて満席の連続です」と言いました。

 神韻が公演している間、2023年の日程について劇場の関係者と話し合いました。残念ながら、神韻のスケジュールに合う日程がないそうです。今回は、すでに他の予約が入っているため、日程の変更には応じられないとのことでした。

 簡単に諦めてはいけないと思い、「乗り越えられそうもないと見えても、行ない難いと言われても、本当にできるかどうか試しにやってみてください」[1]という師父の説法をもう一度思い出しました。

 私たちは2023年に再び公演を開催したいことを劇場に伝え、劇場が私たちの希望する日程を予約している団体に連絡を取り、別の日に予約の変更を検討してもらえないか、そうすれば私たちが必要としている日程に使用できると親切に提案しました。私たちはすぐにポーランドの大法弟子たちに、発正念のお願いをメールで知らせました。数日後、劇場から「他の団体は、日程を変更することに同意したので、その日程をあなた達に譲ります」という返事が来ました。師父に感謝いたします。

 その後すぐに、今まで出演したことのない、別のとても良い劇場の日程が届きましたが、劇場から提示された日程のうち、神韻のツアーの日程に合致するのは1日だけでした。今回、この劇場は私たちの日程に合わせて変更することができません。

 私は再度、「乗り越えられそうもないと見えても、行ない難いと言われても、本当にできるかどうか試しにやってみてください」[1]という師父の説法を思い浮かべました。

 そこで、その前に公演を予定しているヨーロッパの都市を探し、現地の協調人に連絡を取り、全体の状況を説明したのです。要するに、何年も前から望んでいたとても良い劇場があったのですが、日程が決まらないのです。今は2日間を与えられていますが、唯一可能性があるとすれば、前の都市が最後の公演を取り消した場合、神韻は1日早くポーランドに来ることができるということでした。その協調人が神韻事務所と情報交換の結果、すぐに決定したのは、公演の予定を変更し、最終日を空けて、神韻が再びポーランドに来る機会を得たということでした。ここで、その協調人に感謝したいと思います。

 師父の多大なる慈悲に感謝します。ポーランドで再び神韻公演を実現できたことに本当に感謝しています。

 師父に感謝いたします! 同修の皆さん、ありがとうございます!

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『轉法輪

 (2022年9月ヨーロッパ法会発表文章)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/9/24/449940.html)
 
関連文章