【明慧日本2022年11月13日】南京市の法輪功学習者・張愛東さん(70代女性)は、南京市にある中国電子科技集団公司第十四研究所のエンジニアだった。張さんは法輪功を学び続けているとの理由で中共当局に繰り返し迫害を加えられた。2021年に数回家宅捜索された張さんは、玄武区裁判所に起訴され、懲役1年3カ月の判決を宣告された。今年7月中旬、張さんは再度連行されたが、行方がわからない状態である。
法輪功は世界の人々に親しまれる精神修養法であるが、1999年以来、中国共産党によって迫害されている。
中共は法輪功に対する迫害を開始してから、張さんは十数回連行され、3度の労働教養処分を受け、洗脳班に7回入れられ、留置場に5回拘禁され、家宅捜索を9回された。経済的な損失は400万元(約7810万円)ほどになった。労働教養所に拘禁されている間、張さんは拷問を加えられ、虐待され、心身ともに大きなダメージを受けた。
2021年6月15日、南京市浦口区珠江派出所の警官3人は張さんの家へ行き、ドアチャイムを鳴らした。警官は家に入ろうとしたが、張さんはドアを開けないまま警官の質問に答え、法輪功の真実を話した。30分後、警官らは去っていった。
翌日の午後、張さんは外出して帰宅途中に、尾行していた浦口区珠江派出所の私服警官に連行された。張さんは警官に拘留証を出すように要求したが、警官は張さんの要求を無視し、張さんの鞄から家の鍵を見つけて、誰もいない張さんの家へ行き、家宅捜索をした。その翌日、警官は再度、張さんの家を家宅捜索した。張さんの家族は警官に捜索令状と警官の身分証明書を出すように求めたが、警官は警官の証明書を出さず、公安支局局長のサインのない捜索令状を見せた。
張さんは5日間拘留され、5000元(約9万7000円)を強請り取られた。2021年6月21日、張さんは帰宅したが、同日、派出所は張さんの件を立案した。同年9月28日、警官は再々、張さんの家を家宅捜索したが、前と同じように、警官の身分証明書を出さず、公安支局局長のサインがない捜索令状を見せただけだった。
2021年10月22日、玄武区検察官・馬忠文は張さんを呼び出し、いわゆる案件の確認をするためだった。張さんは検察官に「派出所の警官が法律に反する手段で取った『証拠』は事実ではありません。法輪功は邪教だという法律の条文を出してください」と言った。
張さんは続けて「検察は『刑法』第300条で私に『邪教組織を利用して法律の実施を破壊した』という罪を被せています。それは法律と憲法に反することです。私は法律の実施を破壊しておらず、社会に危害を与えていません。私は合法な公民です。不起訴の決定を下すよう願います」と話した。
しかし、検察官は警官の違法捜査を無視し、権力を乱用して依然として張さんを玄武区裁判所に控訴し、意図的に冤罪事件を作ったという。